2 聖戦の刻 ~三代目魔神マッダvs魔王ガクト~
闘いが始まってからわずか数分。ゴウキ、エリカ、共にこの世の頂点に立つ強者があっさりとやられてしまった。
究極生物、存在上最強のマッダにガクトが挑む!
魔眼極を出したガクトの戦闘能力は通常のおよそ3倍まで引き上げられた。長時間は持たない、体への負担が反動として大きくのし掛かるガクトの奥の手。初っぱなから全力でぶつかる!
「怒羅喰餌方式魔術~魔弾蹄~(ドラクエ方式魔術マダンテ)!!」
核爆弾を何百とぶちこむような恐るべき爆襲!マッダは爆襲に包まれ半径100キロに及ぶ強烈な爆発に直撃した。コユキはシールドを張り、ミカ、嵐は世界の抱擁に全力を注ぐ。これ以上ないまでの爆撃をうけたマッダ。たちこめる爆煙の中から無傷で飛び出したマッダは、拳を天に振りかざす。
「なんのダメージもねぇのか?コイツ、マジでヤベェぞ、、、」
振りかざした拳を地面を擦りながらガクトの方へ振り払う。摩擦によって生じた熱が発火し、ガクトの技同等の爆襲を帯びた拳打へと化す。
「ぐあおあああ!!!!!」
拳から繰り出された爆撃を喰らったガクトは燃え盛り岩盤に叩きつけられた。
「く、こんな程度で、、、やられるわけねぇだろがぁぁぁ!!!魔眼極み二乗、、、!!!!」
膨れ上がったガクトの戦闘能力が更に倍に膨れ上がる!!数値にしておよそ4052極!!
真っ赤に燃える額の眼が暴走する!!地面を擦りながら拳を繰り出し、爆撃の拳をやり返した。
「お?」
今度はマッダが火だるまとなり岩盤に叩きつけられる!
「すごい、ガクト!!そのまま倒してよ!」
世界を抱擁しながらミカや嵐、コユキが見守る。立ち上がったマッダ。一瞬でガクトの懐へ詰め寄る。
「、、、うぜえ!」
ドン!!!
「、、、、!?」
ガクトの魔眼でさえ捉えることが困難なマッダの残撃。音と感触を追いかけ、衝撃がガクトのミゾオチに炸裂する。
「ぐはぁぁぁぁぁぁ!!!!」
大量の血を吐きその場にうずくまるガクトの頭を踏み潰し、地底の奥まで埋め沈めた。
「コユキ!!!!」
ミカの呼び掛けに、
「、、、!!海の抱擁も一時請け負う!!ミカ!!アナタが行ってちょうだい!わたしはゴウキの蘇生にいましばらく時間が必要なの、、、!頼んだわよ!!」
「ふぅ、、、」
海の抱擁に注いでいた力を解き放つ。
「バカにしすぎ。わたしが倒せばいいんでしょ。いくよマッダ!!!!」
ディフェンスからオフェンスに切り替えたミカが、エリカ、ガクトに替わってマッダに向かっていった!!