12 聖戦の刻~三代目魔神マッダvs三代目神内定コユキ~⑤
「ハゲ~。もう殺すぞ?」
「!!」
宇宙から地球へと降り立ったマッダは、その場で駆け足をし始めた。
「なに?なにをする気なの?!」
「バカな…………!!」
地球の自転を加速させる。サーカスで玉乗りをするかのように、マッダは地球を物凄い勢いで回し始めた。夜と昼が絶えず繰返し繰返し変化する。
太陽の光にて力を得るコユキにとって、この状態は危機的状況となった。
「くっ!!甘いわマッダ!!太陽光を遮断され力を減少させるようなデメリットを、このIQ3600の私が改善しないわけないでしょ!!
ゴッドofバース~神による創造~」
原子を操り宇宙にもう1つ太陽を造りだした!もはやデタラメな域まできたコユキの技。
「ふん。」
「!!」
回る地球にブレーキをかけ、90度別の方角へと駆け足で自転を加速させ始めたマッダ。
2つある太陽の位置から遠ざかるように、再び夜が訪れる。
「同じことよ!!無限に創れるわ。ゴッドofバース!!」
3つめの太陽を造りだしたコユキ。するとマッダは地球を蹴り飛ばし、猛烈な速度で宇宙へ飛び立った。
「ふーん。やっぱりな。……ハゲ、死ね!!」
再び地球に降り立つマッダ。拳をメチャクチャに振り回す。数にして無限とゆうべき衝撃波が太陽とコユキを襲う。
「く!!!!!!」
防御体勢をとりマッダの強烈な衝撃波を防ぐコユキ。
ミカが、
「コユキは光なんでしょ、、、なんで攻撃を受けるようになったの!?なにしたのマッダは!!」
「やっぱりな。このハッタリハゲが。もう、、、、、、、殺すかんな?」
「そんな!!!!!」
マッダが消えた。
「!!」
最初に造りだした太陽の元へ瞬時に移動したマッダは、その太陽を拳1つで跡形もなく消し去る。
またも消えたマッダは、今度はコユキの目の前に現れコユキに拳を振りかぶる。
「!!」
以前のように空を切る拳。実態のない光と化したコユキに当てることはできない。
が、しかし、その拳から生み出した衝撃波がコユキの真後ろに位置していた最後に造りだした太陽を粉々に消し飛ばした。
「ふざけないでちょうだい!!!アナタを倒す!!!」
「お?おめえが死ね」
「!!」
またも消えたマッダ。太陽の元へ移動し強烈な蹴りを打ち込む!!すると次の瞬間、コユキの背後へと移動しコユキを殴り飛ばし地に叩きつけた。
太陽は無傷だがコユキは初めてマッダの攻撃を直に受け壮絶なるダメージを受けた。
「はは♪」
「こ、こんなはずじゃ……!!くっ、、、」
無量大数に上るマッダの闘気の値から繰り出される攻撃は、コユキにたったの一撃で致命傷を負わす程の威力だった。
「こんなに、、あっさり?あのコユキが、、、!!」
「まだだ!!!ヤられたら終わりだろーが!!!行くぞ俺らもよ!!!!」
ガクトの怒号とともに、GOD6総勢でマッダに向かっていった。
聖戦の刻終了間近。