1 聖戦の刻 ~三代目魔神マッダvs拳神エリカ~
「うおおおおおおお!!!!ガクトォォォォ!!!!手ぇ出すなよ!!!!神の拳で粉々にぶち砕いてやる!!!!」
エリカが闘気をフルに発揮する。コユキが瞬時に測定した数値はおよそ667極。嵐が大地を抱擁する。嵐の力がなければここら一帯は崩壊していることだろう。
先手をうってエリカがマッダに飛びかかる
!!
「くらえ!!真エリカ神拳!!」
七色に輝くエリカの拳がマッダを捉えた!
「お?」
瞬時にエリカの拳に拳を合わせるマッダ!想像を絶する衝撃と衝撃のぶつかり合いにより生じた波紋が地球を震わせる!
「そんな、、、あのエリカの神の拳と互角の拳打をうつなんて!!!」ミカがいった。
「くっ!!!なめんなぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
再びエリカの神の拳がマッダに襲い掛かる!
「お?」
またも拳を合わせ、五分に分けた衝撃が世界中に地震を引き起こす!
「こいつ!!!!」
あらゆるものを粉も残らない程に破壊するエリカの拳と互角の力を見せるマッダ。瞬時にエリカの拳を受けまいと体が反応するマッダの天性の瞬発力と危険予知能力に、コユキは驚きを隠せずにいた。
「ふん!!」マッダが猛烈な拳をエリカに振りかぶる。
「くっ!!!」今度は逆に拳を合わせるエリカ。破壊力において限界を極めている二人の拳は、優劣がつくことはなく同等の力を合わせることにより均等に衝撃が分散される。分散された衝撃の波が世界に広がる。嵐とミカの力により世界への致命的ダメージを与えずにすんでいる。
エリカとマッダの怒濤の肉弾がはじまる。壮絶な撃ち合いにおいて両者一歩もヒケを取らない。拳のみの肉弾戦においては、エリカを越えることはできない。ゼロから始まり100をMAXとしたとき、エリカは100まで到達した生物上最強の攻撃手だからだ。そのエリカと五分に渡り合うマッダも、拳闘において最強と言える。
「ふん!」
マッダの強烈なミドルキックがエリカの脇腹にヒットする。血ヘドを吐き、ここ太平洋の中心から遥か彼方オホーツク海まで蹴り飛ばされていった。
「え、エリカ!!」
攻撃そのものがMAXまで鍛えあげられているマッダの蹴りは、神の拳同等の威力をもつ。
学園最強を誇るゴウキ、次いでは副学園長エリカまでもが簡単に倒されてしまった。
「このやろぅぅぅ!!!あんまり調子乗んなよ。」
ガクトの魔眼が真っ赤に染まる。実力の何倍もの力を発揮する、諸刃の必殺術魔眼極み。
「俺が倒す!!!」
「お?」