表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

魔女は幼馴染から逃げれない(短編版)

掲載日:2026/02/13


魔女には決まり事がある。

それは、すでに魔女が住んでいる場所に魔女は住んではいけない。

これは、一つの場所に力が偏るのを防ぐためだ。

それだけ魔女の力は偉大で強力だ。

そんな私もまだ半人前だが魔女として認められた。

私の一族は代々魔女の一家であり、母も魔女である。

なので、私が魔女と認められた今、私は違う場所へ移らないといけない。

母の時は旅をしながら定住地を探したという話を小さい頃から聞き、憧れてたので、自分もそうしようと決めていた。




一人旅を満喫しようと思っていた。

なのに‥ なのに‥


「なんでアンタ達がいんのよー!!」


そう私が旅で最初についた町にいたのだ。

誰かって?

それは、私の幼馴染3人組だ。

それもただの一般人ではない。

貴族だ。1人は第2とはいえ王子。

こんな町の寂れた(こういったら申し訳ないが)宿屋の前でキラキラした笑みを浮かべて立っていていい存在じゃない。

おかしい‥

こんなはずじゃなかった。

わたしのキラキラ1人旅生活は、初めの4時間で終わった。

--------------


「で?なんでアンタらがいるわけ?

自由に出歩いていい存在じゃないでしょ」


私は今、宿屋のベット端にに足を組んで座り、床で正座させた幼馴染共を見下ろしながら疑問を口にした。


「そないなこと言わんといてな〜

アンタが出ていくって聞いて、ホンマビックリしたんやで」


幼馴染の1人である男が泣き真似をしながら、そう言ってきた。

名前はリュカ・シトリン。

コイツは昔からそうだ。とにかく胡散臭い。

赤毛に琥珀の瞳をもち、綺麗な顔立ちをしてるが、糸目と見た目もそうだが、その口調と大袈裟な行動が胡散臭さを倍増させている。

家が侯爵家で、彼の家は高位貴族であり、いくつもの商会を持ち財務大臣を代々輩出してる家だ。

しかし、異常なほどにお金に執着を持ち、家族全員が本当に沢山の財産をもつ貴族かと疑いたくなるほどの商人気質だ。

中でもコイツは人一倍すごい。

弁も達者でいつのまにかはぐらかされたりと油断ならない。

今まで、何度コイツに騙され血の涙を流したことか‥

まぁ、それは置いといて‥(置いときたくはないが‥)


「わざとらしい嘘泣きはいいから。

ていうかアンタらに伝えなかったのはワザとだから。 話をかえようとすな。」 


「‥なんで伝えてくれなかったんだ‥?」


私がリュカにそう言うと、ずっと静かに黙ってこちらをずっとみていた男がそういった。

その顔は何故か苦しげだ。

コイツはデルフィラント・アゲート。

長いので通称デラント

一番此処にいることを疑問に思う私が出ていった国の第2王子。

黒髪に藍色の瞳を持ち、コイツも綺麗な顔立ちをしてる。

王妃に似て、物静かで誠実だが、社交的な彼女の違い極度の人見知りなため、顔馴染み以外の対応は冷たい(本人的にはとても優しく接してるつもり)ため、氷の王子と呼ばれている。

コイツはすごい真面目で王太子の兄の力になりたいと言っていくつかの仕事も請け負っていたはずだ‥

性格上、絶対に放り出したりするはずないのに、ほんとなんでいるんだよ!


「なに苦しそうな顔してんの。

ていうか私の最大の疑問はアンタだよ!

第2王子がこんな町に何してんの?

王太子の助けになりたいって仕事請け負ってたんじゃないの?


ちなみになんで私がこいつらと知り合いかって?

魔女の家系だからという訳では無い。

実は私は公爵令嬢でもあるのだ。

父と母は恋愛結婚。

今ではとても美しく仲の良い夫婦だといわれている。

二人の出会いは定住地を探す母に父が一目惚れして、猛アタックしたらしい。

しかし、政略結婚が普通の高位貴族である公爵令息が恋愛結婚できたことに疑問を持つでしょ?

答えは簡単母が魔女だからだ。

昔魔女は悪きものと言われた時もあったそうだが、ある魔女が命を引きかえに世界を救ったことから、その偏見は払拭された。

それに魔女は魔法や魔術といった強大な力をもっており、その力は周りの人々を豊かにした。

悪い魔女もいるが、それは普通の人間も一緒である。

まぁ、偏見が払拭されたことにより、周りの人間に幸福をもたらす魔女が自国にいるということは一種のステータスになったのだ。

それが、貴族のなかでも一番上の公爵家の人間と結ばれるのはむしろ願ってもないことだろう。

なので父と母はすんなりと結婚できた。

母と父は、男の子が生まれたら次期当主に女の子が生まれたら魔女として育てようと来めていたらしい。

母と父は2人の子宝に恵まれた。

母譲りの紫の瞳と父譲りの紺の髪をもつ兄と母譲りの白髪と父譲りの翠色の瞳を持つ私だ。

それぞれ次期当主と魔女として育てられ、今や兄はややシスコン気味だが立派な当主に私はまだ半人前だけど魔女として立派に育ったというわけだ。


まぁ、それは置いといてさ仕事放り出すようなやつじゃないでしょ?

周りは許してくれたの?

「ていうか、アンタら学園はどうしたの、学園は……」


仕事で思い出した。

コイツら学園に通ってるはずだったわ。

だから、私もコイツらがいない隙に出て行こうと思ったんだっけ。

あまりにもコイツらが想定外すぎるのもあるし、そもそも私自身学園には通っていなかったので、すっかり忘れていた。

その事も加わり余計この場所にいるのを理解できないでいると


「それはね〜

飛び級で卒業したからだよ♪」


今ウザい喋り方をした男の名は

エーデ・カーネリアン

金髪に赤眼を持つ、家は辺境伯家。 

剣術や武術が卓越してるらしい。

そう聞くと怖いが性格が犬みたい。ちなみに大型犬。

人懐っこく、素直で騙されやすい。

よく私と一緒にリュカに騙されていた。

さっきまで私がキレていてシュンと垂れ耳が見えていたのに、今一瞬で忘れたな‥お前

脳筋めが‥

というか、今の言葉聞き捨てならない

トビキュウ?

トビキュウって、あの飛び級?

え?

まさか‥ねぇ?

幼馴染達の顔は達成感に満ちている。



「‥‥‥‥‥‥はぁ〜ー!?」


叫ぶ私は悪くない。

一応他の部屋の迷惑にならない程度に叫んでるし‥

本当に欲しい答えは返ってこないし、ほんとにどういうことよ!?


「え?

あそこ飛び級制度なんてあった?

なかったわよね?

じゃないと兄様がしないわけないもの。

それにただでさへ国のトップの名門校よ?

エーデなんて絶対無理じゃない?」


「ひでぇー!?」


エーデがなんか言ってるが無視だ。

だってあの単純ワンコがあそこに受かっただけで奇跡だったのに。

というか学園にはそもそも飛び級制度など存在しない。

そんな制度があったら2歳上の神童とよばれている兄様がしないわけがない。

だってそしたらあのシスコン兄様は学園に通わない私とずっといれるために絶対した。

なんなら本人が実際ボヤいてたもの.........


「まぁ、それはオド....じゃなくて、オレらの熱意を聞いた学園が特別に試験受けさせてくれてん。

まぁ、その分バリキショかったけど……

エーデは最悪見捨てる予定やったけど何とかな…」


「あぁ」


「2人とも見捨てるつもりだったのか!?

酷くないか!?」


なんかいい話ふうに行ったけど、リュカ今絶対脅してって言おうとしたじゃん…

こっわ…

ていうか見捨てる予定があったんか。

エーデなんか可哀想だわ…

言い始めたん自分だけど。

なんかごめん…


「じゃなくて、なんでそこまでしてここに来たのよ!?」


そうするとデラントがこちらを真っ直ぐに見つめてくる。


「…なによ……」


「わからないのか?」


うるうるした目で見ないでよ!

昔から弱いのその顔には!!


「分かりたくない…」


そう分かりたくないのだ。

面倒というかなんというか私の決意とこれからの旅にすごい影響する。


「酷くないか?」


続けざまにエーデが言う。

やめて、単純ワンコのしょんぼりは辛い。

背景にしょんぼりワンコが…

罪悪感が…


「ほんまやで。ヒドイなー。

俺らそんためにぜーんぶ投げ打って来たのに。」


乗っかるな!

普段糸目のくせに!

なにちょっと目を開けて流し目すんの?

色気が…


全員正座だから上目遣いなんだよ!

顔の無駄遣いめ!

ぜ、ん、ぶ、?

ん?全部投げ打った?

「はぁ!?

全部?!」


「そうやで~。

将来約束されてた地位も土地も名誉もぜーんぶ。」


「あぁ、兄様も快く許してくれた。」


「俺らもだよね!リュカ。

どっちも弟がいるしね。

問題なし!」


「問題ありだわ!?

なんでそんな事する??

それぞれ大公兼王太子補佐、侯爵家当主兼財務大臣、辺境伯当主になるんじゃないの?

立派な地位について可愛いお嫁さんと幸せな生活送りな!」


幸せな未来が決まってんじゃん。

みたよあの可愛い婚約者候補達を!

羨ましい限りだよ

私の決意どないしてくれんだ⁇


「まぁ、お前が国内で他の魔女様がいない地域に住むってのならあった未来かもな~」


エーデ?なんか目のハイライトがないんだけど‥

いつもの明るさはどうした?


「そうやな~。肝心の嫁さんが国外へそれも俺ら以外との男との恋を期待して出て行こうとせんかったならこうはならんかったな。」


リュカ?その黒い笑みは何?

昔読んだ絵本の東洋にいる化け狐?ていう生き物の悪巧みの笑顔とそっくりなんだけど。

夢に出そうなんだけど


「俺たちも悩んだんだ…。

でも幼い頃から念の為準備してたお陰で何とか手遅れにならずに済んだ。」


ねぇ、やけに長文喋るじゃん。

さっきまでほとんど短文だったよね?


おいおい雲行き怪しくなってきたな…

予感はしてたけどまさか…

示し合わせたかのように私を見つめるな!

急にたいせい変えて膝まづくな!

怖いよ、脈絡ないよ!?

ていうか真ん中にいるデンラントその手にある小箱は何!?

よく見るとアンタら全員お揃いの指輪左手の薬指に付けてるじゃん。

やっとそれぞれ婚約か?

今私はたまたまそれで全員おんなじの選んじゃった説を推してます。


「「「魔女カルミア、どうか俺たちと結婚してくれ!!!」」」


「正気かー!?」


やりましたよコイツら‥

薄々私のこと好きすぎでは?とは思ってました。

なんか今までいちいち行動把握されてたし。

でもそれぞれ高位貴族だし、王子だし流石にな‥と思ってたのに。



「正気やで。

ご家族にも許可はとったし。

兄君手強かったわ。」


マジかあの兄様説得したんか‥



「でも「あ!魔女は普通の人間と違って別に一妻一夫制じゃいのも調べ済みだからね?」‥‥」


先手打ってきやがった。


「嫌か?」


ねぇ、怖いんですけど。圧が‥

目のハイライト消えてますよ‥

まぁ‥


「別にそれほどいやじゃない!けど結婚は早い。」


「それって!チャンスはあるってことか!?」


「ツンデレか〜?」


「まぁ、住む場所決めるまでは待っといたるか。小さい頃みんなで言うてた旅でもしよか。」


ニヤニヤしてこちらをみないでほしい。

みんな離れして1人前になろうと思ったのに…

寂しくなるから一人で出て行ったのにこの様だ。

この幼馴染からは逃げられそうにない。

まぁ、旅が楽しくなりそうで何よりだ。






読んでくださりありがとうございます。

拙い部分がところどころありますがあたたかい目でみてください。

誤字があったらぜひ教えてくださいm(*_ _)m

これの長編版でまだ全然進んでませんが幼少期も書いているのでぜひ読んでください!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ