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協録者の少女

雑談ですが、土曜日の休日感は半端じゃないのに、日曜日って次が月曜日だからか休日感少なめですよね。

私は金曜日と土曜日が一番好きです。


それでは第5話、どうぞ!

私とレイは、歩きながら会話を続ける。


「大丈夫だった?」


レイが問いかけてきた。私は頷く。


「えぇ、これくらいなら大丈夫。来てくれてありがとう、レイ。」


前に言った通り、私は研究所から逃げ出したのだが、長らく研究所にのみいた私は右も左もわからぬような世間知らずだった。

まともな戸籍もなければ常識もなく、どうして良いか分からずにいた。


そんな私に声をかけてくれたのが、彼女だったのだ。

突然現れて、私が異能者であると言い当てた彼女には驚いたが、彼女もそうなのだと知ってより驚いたのを覚えている。


生まれてこの方、ゆぅ以外の異能者とはほとんど会ったことが無かったし、数少ない見た事のある異能者も研究所にいた。

人間社会に紛れて生活しているものたちがいるとは考えてもいなかったのだ。


私は最初、彼女を信用していなかった。

こちらの事情を察しているのもおかしいと思っていたし、こんなに親切にしてくれる人なんているわけないと警戒していた。

けれど今となっては情報共有や相談を行う良き友だ。


ゆぅには些か相談しずらい内容などは、基本的にレイに相談していた。

私が仲良くなるにつれ、ゆぅもレイとは仲良くなったようで、二人で話していることもある。


まぁ、そんなこんなで助け合いつつ今日に至るのだが、レイは一体なんの話をしようというのだろうか。


「レイ、話したいことって何?」


「えぇ、それが……、ここで話しずらくてね、突然で本当に悪いんだけども家にお邪魔しても大丈夫?」


「うん、大丈夫。最近話してなかったし、ゆぅもきっと喜ぶよ」


私の答えに、レイは嬉しそうに笑った。


「それはよかった。じゃあ案内よろしく」


「場所知ってるでしょう?ま、ゆぅも待ってるしさっさと帰ろうか」


おちゃらけて笑うレイに私は突っ込みつつ歩き出した。

レイも慣れた感じで横並びで歩く。


レイの服装は正直いって目立つ。こんな街中でローブ姿というのも珍しいものだ。

とはいえこんな夜中であればそもそも人も少ないし、その程度で悪目立ちするほどの活気もない。

そのまま今度は何事もなく、しばらく歩いて家に着いた。


ドアノブを弾ませる、他人の前でもやってしまうのだ。悪い癖だと思う。

私は施錠を解除して、ドアを開けた。


「ただいま、ゆぅ」


私が声をかけると、奥の部屋からゆぅがおかえり!

と言いながら顔を覗かせた。

そして私の後ろにいたレイを見つけると、ぱあっと目を輝かせる。


「レイねぇだ!久しぶり!」


ゆぅはそう言いながら私たちの方へと駆け寄ってきた。


「久しぶりだねー!」


レイはそう言ってゆぅの頭を撫でくりまわしている。

少しもやっとするけど、レイだから別にいい。

私はなんとなくそう考えながら、冷えるからこっちおいで、と声をかけて先にリビングへと向かった。


「「はーい」」


といいながら2人は着いてきて、椅子に座る。

レイの分は普段は机には無いけれど、たまに来るので別室にあるものをすぐに用意したのだった。

ここまで読んでくださりありがとうございます!

次の話も今日中にあげますのでよろしくお願いします!

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