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オムライス

 王都から帰ってきてはや数日、それからというもの俺は変わらずに仕事をこなしていた。

 変わった事といえば、夏が近づき暑くなった事と今まで住んでいたボロ家から俺とアミが暮らしても不自由がない部屋へと引っ越したくらいだ。

 リリーからの報酬がかなりデカく、いい場所に住む事になっても簡単な仕事を多くこなしても俺とアミがちゃんとした生活を送れるくらいの金額だった。


 あとは新しくなった家はアミが仲のいい友達がたくさんいるという孤児院の近くだったのも決め手の一つだ。

 アミは今孤児院に遊びに行っている最中、俺は今日の夕飯の買い出しに行っていたのだ。


 夕暮れ時の市場は賑わっており、様々な食料の調達に成功した。

 鶏肉、米、野菜、トマトソース……おそらくはケチャップのようなもの、色んな種類の香辛料。

 そして鳥のたまごだ。


 ここまでの食材が揃っているならあの料理が作れるな。

 龍吾郎が作ろうとしている料理……それはオムライスである。

 オムライスは彼が元の世界で一人暮らしをしていた時からの得意料理であり龍吾郎にとって大切な人の好物であった。


 さっそく俺は家に帰りアミが帰ってくるまでに夕飯の準備を行おうとキッチンに立った。


「──ファイア」


 俺は前に買っていたフライパンを持ってキッチンのコンロのような場所に魔法を軽く放ち火をつけた。

 この世界では魔法で火を扱うらしく、炎魔法が使えない人は料理用の魔石があるらしくそれを使っているらしい。


 そしてそのまま俺は調理を開始した。

 

「……ただいま!!」


 しばらく調理をしているとアミがちょうどいいタイミングで帰宅してくる声が聞こえてきた。

 

「おかえり」


 フライパン片手にアミに返事を返して俺は最後の仕上げとしてふわふわに仕上がった卵をチキンライスの上に乗せた。


【わぁ!オムライスなんですか、私好きなんですよね】


「はっ、どうやって食うんだよ……」


 何故か説明がいきなり話し出したので俺は軽く笑いながら返事を返す。


「どうかしたんですか?」


 どうやら説明に対しての返事を口に出してしまったようで、それを聞いたアミが心配そうにこちらを見ていた。


「いや、なんでもない。それより夕飯がたった今できたぞ」


 俺はアミを弁解しつつ、オムライスを出した。


「わぁぁ美味しそう!」


 アミは目の前に出されたオムライスに目輝かせながら興味を示した。


「それじゃ食べよっか」


「うんっ!」


 俺とアミは食卓につき食事をとる。


「美味しい……!!」


 アミは喜びながらオムライスを食べていた、その表情は眩しく可愛らしかった。 

 以前にも似たように俺のオムライスをを食べる人がいたな……


 そして夕食が終わり食器の片付けを行っている最中に俺はアミに……


「最近暑くなってきた事だし行かないか?」


 そう尋ねる、アミは少し首を傾けて俺に尋ねる。


「どこへ?」


「何処へ行くかそれは…… 海だ!」


 俺はアミを海に連れて行くことにしたのだ。

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