表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

第三話 拡大政策

政権を奪取し他の政党を全て解散させ、私は次にアルゼンチンをドイツと同じ水準にまで成長させる計画と、他国を併合し南米を統一する計画を進め始めたのだった…


(まずはその計画の第一歩として退避させておいた科学者達を集めねば…)


私がベルリンから脱出した際に共に退避させていた科学者達は私と同じようにUボートによって各地にあるアーネンエルベの秘密基地に避難させていた


「今すぐにその科学者達をここに呼び集めるのだ」


「ハッ!、それと総統閣下、一つお耳に入れたいことが…」


「む?一体何かね?」


「国防軍のシェルナー元帥の居場所が特定できました」


「何?シェルナー君がか?」


「はい、どうやらソ連等による歓迎も拒否し、西ドイツに亡命していたようです」


「彼を連れてくることは可能か?」


「ご命令とあらば必ずや…」


「分かった、では彼も連れてきなさい」


「ハイル・ヒトラー!」


        〜1年後〜


私はあれからアルゼンチンの言語をスペイン語から徐々にドイツ語へと変更する政策を進め始め、科学者を始め、シェルナー君や連合軍の手を逃れたSS隊員達もアルゼンチンへ集結しつつあった


「そ、総統閣下…」


「あぁ、久しいなシェルナー君、最後は確か君にアルプス要塞に籠もるよう命令を出したのだったな」


「あの時は命令を果たせず、申し訳ありません…」


「構わん、今私はここに居る、それで良いだろう」


「はぁ、、それで私をここに呼ばれた理由は…」


「おっと、私としたことがつい忘れてしまっていたな」


そうして私はシェルナー君にアルゼンチン軍の訓練や徹底した教育を施して欲しい事を伝えた


「現状、この国の軍隊は非常に貧弱だ、全ての師団を合わせても我がナチスドイツの一個師団にようやく勝てるといったところだろう」


「それで私を…」


「どうかね?ぜひ君にやってもらいたい」


「・・分かりました、やらせて頂きます」


「その言葉を待っていたよ」


そうして私はシェルナー君にアルゼンチン陸軍大臣に任命した、そしてナチスドイツ時代に進めていたE計画を再始動させ、E-50を始めとした戦車の開発を始めた


「総統閣下、作戦計画が出来上がりました」


「ほぅ、ようやくか」(やはり計画の策定の速さに関してはマンシュタインが居なければ遅く感じるな…)


「では早速説明させて頂きます」


そうして私の目の前に南米の地図が出される


「まず、隣国のチリを攻撃します、その次にペルーそしてブラジル、ベネズエラと続きます」


「ふむ、他国からの介入は無いだろうな?」


「今奴らはソ連のコミンテルンと睨み合っていますから、我が国に構っている暇は無いでしょう」


「なるほど、では我が軍の状態を教えてくれ」


「はい、まず第一軍ですが…」


そうして2時間に渡る説明を聞いた私は、早速戦争に向けてチリに最後通告を突きつけた


「総統閣下、チリが我が国の要求を拒否しました」


「そうか」(予定通りだな)


「攻撃開始時は何時になさいますか?」


「うむ、攻撃は7月辺りを予定しておる」


「承知しました」


        〜1ヶ月後〜


「よし、ではアルゼンチン軍全部隊に通達、直ちに攻撃を開始せよと」


「ハッ!、ハイル・ヒトラー!」


そうして1953年7月12日午前6時にアルゼンチン国防軍はチリに対して攻撃を開始したのだった…


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ