第十話 襲撃
「やりましたね総統、おめでとうございます」
「あぁ、だがこれはまだ序の口に過ぎない、我々にはまだ聖都ベルリンを開放するのと、この世界を正しく導く為に悪しき者共を抹殺する使命が残っておる」
「そうですね、しかし工業大国であるアメリカを下した今となっては、今や連合国など烏合の衆でしょう」
「確かにその通りだ、、アメリカ国内のユダヤ人共の抹殺とアメリカ市民の動員はどうなっている?」
「知識階級のユダヤ人達は皆SSの活躍により大部分を粛清しました、動員の方ですが、それについてはまだ若干の問題があります…」
「急いで実行せよ、どれだけ大きい工場や幾万の敵を粉砕する戦車とて人が居なければ只の小屋か棺桶だ」
「ハッ!」
アメリカ降伏から約半月後、ホワイトハウスにはアメリカ総督府が設置され、そこではアメリカ全体の統治を任されていた
「少しアメリカの様子を見ておきたい、ホワイトハウスへ向かうぞ」
「総統、アメリカ全土ではデモが絶え間なく続いており、非常に危険です」
「世界を統べる者がたかがデモ如きに恐れていては何も出来ん、急いで飛行機を用意しろ」
「・・承知しました…」
そうして私はニューベルリンの空港からワシントン・DCへと飛ぶ為、首相官邸から出発しようとした時…
バァン!! ダダダダッ!!
(む?、、何事だ…)
席を立とうとした時、扉から一人の将校が入ってくる
「そ、総統…!」
「どうしたその格好は、煤だらけではないか」
「早く、、お逃げ下さい、襲撃です!」
「何っ!?それはどういうことだ!」
「も、申し訳ありません…」
そう言った直後にその将校は私の腕に抱えられながらぐったりする
「おい!、、クソっ、仕方あるまい…」(これは一体何処の野蛮人の仕業だ…)
護身用に将校が持っていたピストルを取り、緊急用の隠し通路から官邸の外へ出る
「ッ!これは…!」
外では官邸の防衛に就いている者達が血を流して倒れていた、その様子はまるであの時のベルリンの様であった
(に、逃げなければ!、、確かニューベルリンの周囲4kmに駐屯軍が居るはずだ…)
それからは主要な道路は危険な為、脇道や路地裏を通って市街地を通り抜け、なんとか私は駐屯軍が居る基地へ到着したのだった…
「総統、一体何があったのですか!」
「何者か分からんが、とにかく官邸が襲撃されたのは確かだ…」
「直ちに軍を派遣しますか?」
「当たり前だ、ここにはどのくらい兵士が居る?」
「歩兵一個師団と一個戦車連隊が居ます」
「ならば歩兵師団を先行させ、その後ろを戦車連隊に追従させろ、街の隅々をよく調べるのだ」
「ハッ!」
そうして軍が出動したが、既にニューベルリンには敵の姿は居なかった、幸いだったのは敵の兵士を見たという兵士が一人だけ生き残っていた事であった
〜官邸地下〜
「・・それで、取り調べた結果は?」
「今回襲撃してきたのはアメリカパルチザンの残党とイギリスの特殊部隊である事が判明しました」
「あの野郎共は何時の時代も変わっとらんな…」
「総統閣下、暫くは身を潜めるべきだと…」
「戯言を言うでない!もう私はあの時のような屈辱を二度と味わうまいと誓っているのだ!」
「ですが!今回の敵は国防軍の兵士に紛れ込んでいました!こうなると味方の兵士ですら疑う必要が出てきます!」
「ならば兵士の身元をくまなく調査すれば良い話ではないか!」
「お言葉ですが総統閣下、今や国防軍は百万単位で兵士が在籍しております、それをくまなく調査するには膨大な時間が…」
「えぇい!もう聞きたくない!第一、首都にまで敵の侵入を許した国防軍なぞ信用ならん!」
「・・そうですか…」
「良いから下がり給え、我々はこんな事で豚の様に戸惑っている時は無いのだ」
「ハッ!」
そうして官邸等の重要な施設や警備員等は毎朝に一度の厳しい身元チェックが義務付けられ、徹底した安全管理がなされる事になったのだった…
「閣下、、何故こんなにも投稿が遅いのですか…」
「しょうがないだろう、作者がストーリーの大まかな設定記録のメモを無くしたのだから」




