表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

プロローグ ー帝国からの脱出ー

この小説は不定期、もしくは週一投稿です

私の名前はアドルフ・ヒトラー、栄光あるドイツ第三帝国の総統であり全アーリア人を統べる者である、だが今私は憎きユダヤ共が作り上げたソ連という存在と、我等がドイツを困窮させた張本人の西側の連合国共に滅ぼされようとしている


(ユダヤ共に殺されてなるものか…)


私が今までやってきた事は傍から見れば悪そのものなのであろう、だが私はユダヤ共こそが真の悪だと考えている、奴らは国際社会を裏から操り世界を我が物としようとしているのだ!


「・・か、、、閣下!」


「・・何だ?」


「だいぶうなされておりました、どうされたのですか?」


「なぁボルマン君、私はこの先どうすれば良い?」


「それは…」


「いや、意地の悪い質問であったな、所でこの前逃亡したヒムラーの副官はどうした?」


「フェーゲラインでありますか?」


「そうだ、奴には死をもって償うべき罪がある、まだ見つからんのか?」


「はい、奴は見つけ次第゛処分゛するよう厳命してあります」


「そうか、なら良い」


そうして私はベットから立ち上がる


(未だに地上では将校達が私の為に命を落とし続けている、、だが直ぐにヴェンクの軍が来るはずだ…)


総統地下壕に篭もってからどれくらい経ったであろうか、そんな事は今になってはどうでも良い事だが…


(さて、今日も業務をこなさなくては…)


そうして私は会議室へと向かう


バッ! 「ハイルヒトラー!」


私が廊下を歩く、そして職務をこなしている者が私とすれ違うと即座に立ち、私に敬礼をしてくる


(彼等の忠誠心にも応えなくてはな…)


そうして私は会議室に着く


ババッ!「「ハイルヒトラー!」」


「うむ」


もう既に皆は私より先に集まっている


「閣下、今我が軍はソ連軍に対し全面で劣勢です」


「分かっている、敵の配置状況は?」


バサッ! 眼の前の地図がひっくり返される


「北はヴァイデンダマー橋、東はルストガルデン南はポツダム・プラッツ、西はティアガルデンまでの至近距離まで迫っております」


「ふむ、、、あと何日持つ?」


「・・良くて2日です…」


室内全体に重い空気が走る


「総統閣下、脱出の努力を為さるべきです」


空軍最高司令官のグライム君がそう言って書類を出してくる


「総統が脱出など論外だ、認められん!」


ゲッペルスがグライムに反発する


「しかし!生き延びる事が出来ればまだ再起のチャンスは残っています」


「総統が歴史から姿を消せると思っているのか!?」


「よせ」


「しかし総統…」


「・・グライム君、君の言う通りだ、ベルリンから脱出し再起を計れば再び最盛期の姿を取り戻すことも出来るであろう、だが…」


「・・・・閣下…」


「脱出するにしても全員は逃げられん、殿となる者が必要だ」


「殿なら私が!」「いや私が!」


「だからよせと言っただろう」


その一言で全体が静まる


「最盛期の力を取り戻すには些か時間が掛かる、それに今のドイツにそれだけの工業力があるとも思えん」


「ですがどうしたら…」


「だから私は海外に行こうと思う」


「海外、、ですか?」


「そうだ、今ユダヤ共が我が帝国に集中している時こそ奴らの周囲に逃げ込めるチャンスだ」


「それでどうなさるので?」


「うむ、先ずは出来るだけ脱出する者を選定する、残りは何処かに散らばり私が戻る時を待て」


「それで目を引きつけるのは…」


「シェルナーにアルプス要塞に籠もる様に伝令しろ」


「ハッ!」


「さて、、私は死んだ事にしなければならない、丁度良い死体は…」


ガチャッ! 「失礼します!」


「何だ?」


「ヒムラーの副官のフェーゲラインを発見、処分しました!」


「ほう、良い時に来たな、それでその死体は?」


「まだ保管中です」


「よし、ではそれを私に偽装して焼き払え、一応私は銃で頭を撃ち抜いた事にしておけ」


「ハッ!」


そうして私はベルリンから脱出する用意を始めた

   

        〜1日後〜


(さて、逃亡先はどうするか…)


「総統閣下、ひとまずは先にここから脱出してください、追って私達が行きます」


「何?私だけが先に行けと言うのか?」


「今は輸送機も僅かしか残されていません、お早く…」


「・・分かった、行くとしよう」(くそう、ユダヤ人共めが…)


そうして私はベルリンの地下壕から出る


ザーザーザー!!


(雨か…)


その景色はまるで我が帝国の様子を鏡のように写しているかの様だった


「さぁ!お早く!」


そうして私は飛行機に乗り、ソ連軍共に察知されない場所まで逃げる


(あぁ、我がベルリンが…)


地上の建物は一軒も残らず崩壊し、国会議事堂も損傷が酷い


「いつか必ずや報いを受けさせてやるぞ…!」


        〜2時間後〜


そうして私は飛行機に揺られ、海軍基地に到着する


「これが私の乗る船か…」


「申し訳ありません、この程度しか残っておらず…」


「いや、構わん」


そうして私は潜水艦U2540に乗り込んだ、目的地は…


(やはりアルゼンチンに向かうべきだな)


そうして私はアルゼンチンへ向かう様指示し、私はついに本国ドイツを離れ、アルゼンチンへと向かう、そこから私の新たなる物語が始まるのであった…


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ