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あなた達はこのバトルを普通に見れますか?〜知らなければいい感じで終わるのに・・・〜

作者: 山﨑403Life

さて皆さんはどれほど違和感に気づけるでしょうか?後書きに今回の作品で利用したものの名前とそれがどんなものなんかの説明もありますのでそちらも確認してくれるとより面白く読めると思います。

あるパーティーは調査のため古城に訪れていた。古城内は暗く、月は雲で隠れているため光は松明の光しかない。


「やっぱり古城とあって結構崩れてますね。」

「そうだな、だがこの城は何千年も前に建てられた城だと聞いたぞ。」

「そんな前に建てられた物なのによく残っていますね。」


ハンスとリーシアが話しているともう一人の仲間が話を遮った。


「お前ら、俺たちはここに調査のため来てるんだ。もう少し周りを警戒しろよ。」

「わかってるよアグレット。だけどこの城に入ってから何も出てきてないし、気も緩むってもんだろ。それにあともう少しで最奥部に着くぞ。」

「そうだけど、それだといざって時に困るだろ!」

「はいはいわかったよ。まあ俺も新しい武器の使い心地を調べたいから何か出てきて欲しいとは思ってるんだけどよ。」

「またお前新しいハンマーを買ったのか?そんなに違うもんなのかね?」

「違う違う!持ち手から重心まで一つ一つ違うんだよ。ちなみに今回使うのはいつもより軽めのやつだ。確か名前は『ガベル』とかそんな感じだった気がする。まあ剣ばっかり使ってるお前にはわからねーだろうよ。」

「そうかいそうかい」


そんなことを話しているとパーティーは最奥部についた。


「なんだ、やっぱり何もいねーじゃねーか。じゃあ引き返そうぜ。」

「そうだな」


「フ、フフフフ」


パーティーが引き返そうとした時笑い声が聞こえた。


「だ、誰だ!」

「武器を取れ!どこかに敵がいるはずだ」


パーティーが周りを見渡していると声が聞こえてきた。


「久しぶりに目覚めたと思ったら美味しそうな人間が三人もいるではないですか。」

「う、上です!上に何かがいます!」


ハンスとアグレットとが上を見るとそこには今まで見たことのない物が存在していた。それは天井を離れるとヒラヒラと舞い降り静かに地面に着地した。


「どうも、はじめまして、私の名は第十三代ドラキュラマットっと申します。」


「おい、アグレット」

「ああ、わかっている・・・。こいつはグライ山で戦った雷虎やグローブジャングルで戦ったジャイアントキメラより明らかに強い。」

「逃げるか?」

「その方がいいだろうな。」


「おやっ?小娘もいたんですか。いいですね、特に若い女性のものは美味しい。これますます逃がしたくはありませんね。しかしこの程度の人間私が相手するまでもありません。そうですね、ではこうしましょう。」


『パチンッ』指を鳴らすと瓦礫の下からゾンビが出てきた。


「彼らに任せるとします。ここにいるゾンビ達は全て私が吸い取った抜け殻です。」

「畜生!これじゃゾンビが邪魔で逃げ出せん!」

「入口の方からも来ています!」

「アグレット!どうするんだ!」

「一旦こいつらを倒すしかないだろ。」

「わかった!」


ハンスはハンマーを振り回しゾンビを蹴散らした。それに負けずとアグレットはゾンビを斬っていった。


しかし一向にゾンビが減る様子がない。


「あいつどんだけ吸っていやがったんだ⁉︎キリがないぞ!」

「二人とも下がっていてください!私が浄化します。」

「頼んだ!」

「行き場を失い彷徨う亡霊よ天に逝くがいい‼︎プレファブリケーションッ‼︎」


ゾンビ達はたちまちに減っていく。


「ナイスだ!よくやってくれた!」


「クッ!小癪な!さっさと諦めて私の飯になればいいものの!・・・やはりあの小娘は先に殺しておくか。」

「させるかーーーッ!」


アグレットは剣を振りかざし攻撃を正面から受け止めた。


「今だーーーーッ」


アグレットと合図とともにハンスがハンマーを振り下ろすが攻撃は外れた。


「なんだと!」

「危ないところでしたよ。おや?・・・フ、フフ、フハハハハーッ!」

「何を笑っている!」

「遂にこの時が来ましたよッ!待っていたんですよ!」

「な、何をだ⁉︎さっきから何を言っている?」


リーシアはあることに気がついた。


「二人とも空を見て!」


二人が見上げるとそこにはさっきまでは雲に隠れていた満月が出ていた。


「遂に来ましたよ。この時、この時をずっと待っていたんですよ!満月の時私の力は増幅する。私はこれでやっと出し惜しみなく戦える・・・。」


「まさかこれまで以上に強くなるというのか?」

「ええ、この姿になればもはや人間の目で私を捉えることなどできません。」


そう言い終わると同時にアグレットの目の前に現れ蹴りを入れた。


「ぐふぉっ!」

「「アグレットーーーッ!」」

「本当に何も見えなかった・・・」


「しかしこれではいけませんね。あなた達は私のしもべを使い物にならなくしてくれましたからね。ただでは死なせません。

最後は圧倒的な力の恐怖に支配されながら死んでいきなさい!」


そう言うと建物が揺れ始めた。


「な、なんてゆう魔力なんだ!こんなのくらったら骨も残らねーぞ!おいしっかりしろアグレット!逃げるぞ!」

「ハンスさん、アグレットは大丈夫ですか?」


リーシアが近寄ってきた。


「ああ、いきなりの衝撃に気を失ってるだけだ。だが問題はあっちだ。」

「それは私に任せてください。ハンスさんはアグレットと私の後ろにいといてください。」

「わかった。頼んだぞ!」

「はいっ!」


「最後の話は終わったか?では、死んでいけ・・・闇魔法展開、出力全開、私の言うことを聞かなかったことをあの世で悔いるがいい!『バラスト』!」


放たれた闇魔法はリーシアに向かって真っ直ぐ迫ってくる。リーシアは錫杖を前に出し目を瞑りながら唱えた。


「防御魔法展開!神よ、今こそあなたの力を窮地の我らに分けてください!『バリアフリー』‼︎ウオォーーーッ!」


闇魔法と不可視の壁が激突し、闇魔法が消滅した。


「バ、バカな!まさか一人の人間の小娘如きが何故光属性最強の防御魔法が使える⁉︎」


「今です!」


リーシアの声と共にアグレットはドラキュラマットの背後に現れ、そして剣で体を貫いた。


「ガハァッ!何故貴様がそこにいる⁉︎お前は意識を失ったはず!」


「残念だったな!確かに俺はお前の蹴りをくらった。だけどその後直ぐに幻覚魔法を使ってこの時を待っていたんだよ。」

「アグレットしっかりそいつを押さえておけ!」

「わかってる!」

「いくら動きが速かろうと串刺し状態では逃げられまい!くらえ!『トールハンマー』ッ!」


「バ、バカな!貴様ら人間の如きに!人間如きにーーーッ!」


「ウオォーーーーーーッ!」


ハンスの振り下ろしたハンマーは頭に直撃しその勢いのままドラキュラマットは潰された。


「・・・やった!やりましたね!」

「ああ、とても強い相手だった。」



パーティーは残りの敵がいないことを確認するとパーティーは古城を去った。

そして街に着くまでの間に彼らは会話を弾ませていた。


「ただの調査のはずだったのにこんなのに出くわすとは、これは報酬をもっとはずんでもらわなくちゃ割りに合わねーぞ!」

「あはは、そうですね。」

「そういえばなんでお前、光属性の最高位のの魔法なんて使えるんだ?そんなの使えるのは王家の人しかいないはずだが、、、まさか・・・」

「・・・あはは。」

「誤魔化せてないぞ!」

「すいません正直に言います。実は私、サムターン王国の姫なんです。」















どれだけのものに気づけたでしょうか?まああからさまにこれは知ってるだろうというのも混ぜてあるのでそれなりに楽しんでもらえたと思います。では答え合わせをしましょう!



〜アグレット〜(パーティーの一人)

靴紐の端についているプスチックや金属の小さな覆い。紐のほぐれなどを防ぐ。


〜ガベル〜(ハンスの武器)

裁判などで用いられる小さな木槌


〜ドラキュラマット〜(敵)

スーパで売られている肉や魚の下に轢かれているシート。吸水、抗菌の効果がある。


〜グローブジャングル〜(アグレットたちがかつてジャイアントキメラと戦った場所)

公園にある地球儀のような回るジャングルジム


〜プレファブリケーション〜(リーシアの使った浄化魔法)

工場で製造された部材を現場で組み立てるだけで出来上がる建築方法のこと。よくプレハブ=仮設住宅だと捉える人もいるがそれは違う


〜バラスト〜(闇魔法)

線路の下にひいてある砂利。列車の重みを和らげるクッションの役割。


〜バリアフリー〜(光属性の防御魔法)

障害者や高齢者が生活の支障となる物理的な障害や、精神的な障壁を取り除くための施策


〜サムターン〜(リーシアの姫の国名)

ドアの室内側についている錠の開け閉めを行う金具。


他のカタカナは作者が適当に作ったものです。


あなたは何個正解わかりましたか?今からでも家族や友人に言って自慢しましょう!作者もネットで名前を調べただけなのでもしかしたら間違っているかもしれませんが、その場合は知らせてくれるとありがたいです。

そしてこの話2回目読むともうそれにしか見えなくなるので若干ギャグっぽく見えます。一気にショボく感じる世界観をどうぞ楽しんでください。

ドラキュラマットも一度も血を吸ったなんて言ってませんからね。一度も『ドラキュラ』とも言ってません。

ハンスに至ってはそれは軽くしすぎだ!って思いますよねwww

筆者はそんな長文は書けないのでどうしたら長く読んでもらえるかを考えた時2回読んでもらえばいいじゃんと思いこれを書き始めました。単純に読む量が2倍になるんですから。

後書き長くなってすいません。皆さんが楽しんでもらえたならよかったです。


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