【エッセイ】図書館に行こう! ~利用者と司書さん~
よろしくお願いします!
本好きの私にとって、ずいぶん恵まれた環境にあると思う。
住んでいる家から徒歩数分といったところに図書館がある。他と比べれば蔵書も少ないのだろうが、市の本館であるから、まあ、そこそこ充実している方だろうと思う。
タダでいろんな本をつまみ食いできるのだから、家計にもやさしい限りであるが今日はそんなことをしたためるためになろう(読もう? 未だにどちらが正しいか分からない)にきたんじゃない。
図書館の職員――司書、というのだろうか。あの人たちは良くない。
初めに私語。いや、私語が悪いという訳ではない。利用者への悪態をつくのがだめだ。図書館は総じて静かなのだから、奥の事務所だか給湯室だかから漏れ聞こえてしまうのが厄介だ。聞きたくなくても耳に入る。
次に利用者への対応。
ある日、利用者が本を借りる時、まだ返していない本があるから困ると司書が言った。利用者は何日か前に返したと言う。いや返していないと問答して、仕方なしに利用者が折れて、
「それじゃあ、家で探してみます」
と言って帰ろうとした時、別の司書が返されていた本を書架から見つけた。返却処理をしていなかっただけであった。
この時、謝罪はない。ただ「ありました」と一言だけである。
これは頻繁にある。自分も二三ヶ月に一度あるかないかだけれども、そう言いあっている現場は能く耳(本を探している時に聞こえるので館内にいるが、目にはしていない)にする。
朝礼とかで、昨日も返却処理が行われない事案がありました。なので皆さん気を付けて業務にあたってください。と言ったりしないのだろうか。むしろ言っているのだろうか。はっきりさせたいものだ。
改善されないのは余程パソコンが苦手か管理するシステムがおかしいか。それとも……
最後に子供への辛辣な対応。これには痺れた。
これもある子供が図書カードを作る段になって、自分の年も住所も電話番号も書けない子に対して、ああもつっけんどんにできる精神を疑う。病気や障害を察してやさしくしてほしいものである。
インターネットで調べ学習ができるパソコンを使おうとする子が、
「パソコンの使い方がわからないので教えてもらえますか」
と、司書に聞くと、
「あなたが何をしたいか。わからないのだけれど」
語気強めの、およそ図書館の中で会話するボリュームではない声は、元喫煙可であったスペースのソファのところまで聞こえてきていた。
司書は司書でその子が何を調べたいかわからなったからこその言動だったと想像はできるが、もっと、こう、できないかと思う。
まだある。これは年に一度中学生が職場体験で――と書き出していたら沢山出てきてしまうのでここらへんにしておこうと思う。何せ、きりがない。
私語、貸し出し返却と対応。一生懸命勉強して資格までとって、やることがそれでは、なんだかかわいそうやら悲しいやらで、何とも言えぬ気持ちになる。
私が館内にいる時に、私か、利用者の誰かがそんな目に遭っているの見たり、聞こえてこようもんなら、食指が引っ込んで図書館を後にすることもしばしばある。
この間、テレビで図書館の特集が組まれていた。開館の九時だか十時だかまでに返却された本を処理し終えなければならないと、早足でカートを押していた。
作業していたのは一人の女性であった。
しばらくしてもその女性一人しか出ていなかった。小さな図書館なのだろうか。最近能く聞く人手不足の所為だからだろうか。私は何かやってて、じっくり見れはしなかったが、同じ県の図書館だというのを覚えている。
評判も良いらしいが。果たして私の通っている図書館はどうだろう。
いつか家族以外の人と、この話をしてみたいものだ。皆は気にしていないのだろうか。それとも気になっていないのだろうか。私が、私だけが細かい性格だから、こんなにも気になってしまうのだろうか。
全国の他の図書館は、司書の皆はどんな人だろうか。
本好きの私にとって、ずいぶん恵まれた環境にあると思う。ただ、ちょっと、思うところがある。
おつかれさまでした!