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Level.8 リベンジ

キャタピラー討伐を終えて、糸の納品依頼もついでにクリアしたんだが、合計で500Gだった。糸の端数は何かに使うかもしれないし取っておこう。

報酬は少ないけど、子供が小遣い稼ぎにやるような依頼に期待した俺が悪いんだよね。でも、子供でも狩れるような魔物でも金にできるっていうのは流石ゲームだよな。

ちなみに1G=1円で簡単に計算できるように設定されてるから、本当に子供のお小遣いくらいの金額だ。


まあ、称号効果で人より所持金が多いからまだ良いか。皆が稼いでる間にレベルを必死に上げて、もっと良い依頼を受けられるようにしよう。




「リベンジしてやんぞー!」

「お兄ちゃん恥ずかしいからやめて!」

「おお、スマン。つい興奮しちまってさ。」

「てか、リベンジってなんだよ。初戦闘はキャタピラーだろ?」

「ああ、チュートリアルでちょっとな。だが、装備も充実し、レベルの上がった今、スライムなど恐れるに足らず。征くぞ!」

「ちょっと待ってよー。」


──そして数分後


「ここが草原だ。」

「おい。」

「何だ?」

「ブレイヤーが多すぎねーか?」

「ああ。初心者はまず草原で狩りをしてたりするし、ベータの奴もリアルの友人の指導してたりするからな。まあ、こんなもんだろ。」

「……もっと奥行くぞ。」

「奥に行けば確かに空いてるだろうが、行き帰りの往復に時間がかかって狩りの効率が悪いぞ。」

「効率効率って、はあ、なんでゲーマーはこうかね?俺はリベンジできればそれでいいの。」

「お前なあ。」

「それに、奥の方がレベルが高いっていうのはお約束だろ?

それにな、初心者向けの狩場でお前らが遅れを取るなんてことはないだろ?」

「まあな。」

「そうと決まったら行くぞ!」

「おう!」

「そういえば、シルフィはさっきから無言だけどどうした?」

「うん?ああ、ベータの時のパーティメンバーから連絡があって、GT10:00に噴水前集合って言われてさ。お兄ちゃんのリベンジ見届けたらすぐ行くよ。」

「了解。なら、さっさと終わらせなきゃな。」



で、戦闘を開始したわけだが、スライムになんであんなに梃子摺ってたんだろうな?まあ、当たり前の話なんだけどさ。

装備もさることながら、此の短時間でそこそこレベル上げたしさ。



ちなみにその時のステータス


ジーヴス  Lv.4

吸血鬼 (ユニーク)

職業:剣士Lv.4



体力 150/150

魔力 100/100


筋力 7(3up)[+2]〔+18〕

防御 1    [+2]〔+24〕

知力 5(4up)[+2]

精神 1    [+2]

器用 1    [+2]

敏捷 5(2up)[+2]〔+2〕

幸運 1    [+2]



スキル

【吸血Lv.2】【鑑定Lv.3】【夜目Lv.MAX】【剣術Lv.3】【闇魔術Lv.2】【状態異常耐性Lv.1】【闇無効】【筋力強化Lv.2】【防御強化Lv.2】【知力強化Lv.2】【精神強化Lv.2】【器用強化Lv.2】【敏捷強化Lv.2】【幸運強化Lv.2】


称号

吸血鬼

夜の住人

カラーの名付け親

チュートリアルをすべて受けし者



装備

鉄の片手剣

旅人の服

旅人のスボン

布のマント

革のブーツ




こんな感じだ。

どうやら吸血鬼が究極の大器晩成型だというのはBP(ボーナスポイント)(ステータスに振ることのできるポイント)にも言うことが出来るらしく、Lv.2に上がる時には2pt、Lv.3に上がる時には3pt取得することができた。

森の中で1回だけ奥に入り過ぎてしまい、毒持ちのモンスターに毒攻撃を受けたのだが、【状態異常耐性】のお陰で毒にはならなかった。ただ、1回だけではレベルは上がらないらしい。


「じゃあ、お兄ちゃんのリベンジも無事終わったみたいだし、私は行くね。」

「おう。装備とかレベル上げとか手伝ってくれてありがとな。」

「どういたしまして。いつでも頼ってくれて良いからね。」


そう言ってシルフィは街へ戻っていった。


「じゃあ、俺達どうする?」

「そう言えば、タクはベータのときのパーティメンバーとか大丈夫なのか?」

「ああ。社会人のおっさんとかいるからな。ゲーム内で明日にならないと全員は揃わないんじゃないか?」

「へえ。じゃあ、もう少し付き合ってくれるか?」

「ああ。じゃあ、このまま草原でラビット狩りでもするか。ああ、ラビットっていうのは、スライムの次に初心者向けの魔物だ。」

「キャタピラーは?」

「ああ、あれは人を選ぶからな………。」

「シルフィは大丈夫そうだったけど、女子にはデフォルメ設定してても辛いかもな。」

「森には他にも虫系がいて人気が無いから、もう少しレベルが上がったら良い稼ぎ場かもな。森は奥に行けばだんだん暗くなるけど、お前にとっては逆に好都合だろ?」

「おうよ。快適な狩りライフを目指すために、狩り尽くすつもりでラビット狩りだ!」


『AWO』ではフィールドにいるプレイヤーが多くなるほどポップが多くなるので、狩り尽くすことは不可能です。

ちなみに、住民が狩った場合や、魔物同士が争った場合などはリポップしないので、生態系が良い感じに保たれています。

フィールド内のプレイヤーが一気に増減した場合は、魔物同士が争ったり、人目のないところで生涯を終えたりするので、そこでもバランスが保たれています。


自分で書いてて意味が分からなくなったのでまとめると、プレイヤーがどんなに魔物を狩ろうが、逆に放置しようが、良い感じにバランスを保たれて生態系が維持されます。



ステータスをアルファベット表記にすると見た目が悪くなってしまったので、漢字表記に変えました。

(ちなみにステータス上の知力が低いからと言ってゲーム内で急に頭が悪くなることはありません。)



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