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Level.7 初戦闘

始まりの街の東門から森に出たんだが、門番に会釈したら仕返してくれた。カラーの時点でわかってたけど、このゲームのAIって実は中に人が入っているんじゃないかと思わせるレベルだってニュースで言ってたのは誇張でもなんでもないんだな。


そんなことを考えながら歩いていると、すぐに森に着いた。

パーティは移動中に組んでおいた。


「ジーヴス、ここが森なんだが、まずは1人でキャタピラーと戦ってみてくれないか?」

「良いけど?」

「悪いな。ここまでステータスが低いやつなんて見たことがないから、どれくらいフォローすればいいのか分からないんだ。」

「そういうことなら仕方ないが、あまり低い低いと言わないでくれ。」

「お、おう。悪いな。」

「まあ、良いさ。」

「お兄ちゃん、1体出てきたよ。」

「おしっ、やってやるぜ。」


そう言いながら、こっちを向いたキャタピラーに向かって駆け付け、すれ違いざまに一撃。

武器の性能差か、チュートリアルの時よりも体が動きやすいし、攻撃も通りやすい。一撃で1割削れた。


「……遅いな。」

「それに、一撃で1割だよ。生産職の子と同じくらい。」

「やかましい!」


気を取り直して、背後から首筋?に一撃。

2割削れたってことは弱点だったんだろう。ということは多分首で合ってるな。


「〈スラッシュ〉」


そのままアーツを使って横薙ぎに切りつけ、残りはまだ5割。

もう一回〈スラッシュ〉を左下から繰り出し、頭に向かって叩き下ろす。

残り1割を最後は突きでフィニッシュ。

なんとか無傷で倒しきった。

初戦闘でこれなら、なかなかなんじゃないか?

……チュートリアル?知らない子ですね。


「うん。よく頑張ったな。」

「攻撃さえ受けなければ、ATKはドワーフのタンクとかと同じくらいだから、剣で切りつける分には大丈夫だね。」

「盾役と同じくらいの攻撃手ってどうなのよ。」

「まあ、そんなことより、ドロップを確認しようよ。」

「流された気がするけど、まあ良いや。」


キャタピラーの糸

布を作るのに使われる


「キャタピラーの糸1つだった。」

「リアルラック発動ならずか。」

「お兄ちゃんならステータスのLUK値に関わらずレアドロップ出すと思ったんだけどな。」

「変な期待すんな。で、これはどれくらいなんだ?」

「コモンドロップだね。数は1~3個だったはず。」

「まあ、こんなもんだろ。

次の戦闘では魔法使ってみたいんだけど良いか?」

「魔法じゃなくて魔術だよ。」

「何故か魔術を進化させても魔法にはならないから、魔法は種族的なものってなったらしいぞ。」

「へえ、そうだったのか。じゃあ、吸血鬼には魔法無しってことか?」

「そうなるね。」

「魔術系ってレベル1は攻撃系じゃないだろ?だから、最初に闇魔術使って、特攻すれば良いよね。」

「闇魔術レベル1で使える呪文ってなんだっけ?」

「〈ダーク〉っていう、敵の視界を塞ぐ魔法。効果時間がINTに比例するけど、攻撃する直前に使えば、敵も混乱するだろ?」

「まあ、敵MOBにも簡易AI搭載してるらしいからそうなるだろうな。」

「じゃあ、やってみるよ。」



そんなこんなで剣を主に、時々闇魔術を交えて、MPが尽きたら吸血っていう戦闘法を取りながらキャタピラーを規定数討伐し終えたんだが、


「そういや、この森の奥ってどうなってんの?」

「ベータでは、奥に行くほど敵のレベルが増加して、状態異常を食らわしてくる敵だったり、奇襲をかけてくる敵だったりが増えてくるんだけどよ…。」

「だけど何だよ。」

「ある一定の所からループして、決して最奥部には辿り着けないんだよ。」

「そういうもんなんじゃ無いのか?」

「リアルさを売りにしてるゲームだからね。何か要素が足りないんだよ。」

「じゃあ、タクは何で言いづらそうにしてたんだ?」

「それは簡単。ベータでトップだったタクさんが、「俺がこの謎を解き明かしてやるぜ!」って言ったのに解けなくて、ムキになって攻略まで疎かにしそうになって怒られたから。」

「タク、お前………。」

「うっ……、反省してるよ。」

「はい、じゃあ、この話はこれでおしまい。次はどうする?」

「レベルも上がったし、ギルドに行って納品してから、もう少し強い敵と戦ってみたい。」

「まあ、今なら装備込みで、初心者アタッカー位の攻撃力はあるんじゃない?」

「じゃあ、次は草原だな。チュートリアルでの雪辱を晴らしてやる。」


「チュートリアルで何があったんだろう。」

「さあ?」


《AWO》には弱点というものは存在しません。

強いていうなら、現実での急所はここでも反映されます。

だから、腕を切り落としても死にませんが、首を切り落せば死にます。

また、腕を落とされてそのままにしておくと、出血多量で死にます。

ただ、現実と違うのは、VITが首などの急所にも反映されているため、現実ほど簡単には死にません。


過去話の修正を行いました。

内容は主に、

・吸血鬼についての記述

・パーティーについての記述

です。

本編にはあまり関係の無い設定についてですが、確認して見てください。

こうして設定について言葉が足りず、書き加えることがあるので、おかしい所がありましたら、感想にて指摘していただけると嬉しいです。



次回更新まで少し空きます。


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