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Level.4 ゲームスタート

浮遊感が収まると、そこは西洋風のファンタジックな街並み。

どうやら、聞いていたベータの時と同じく、噴水前でスタートのようだ。

見渡せば、犬耳に猫耳、でっかいのからちっこいの、グラマラスから絶壁まで。いや、サイズは大きくは変えられないんだったか。どこのとは言わんが。



そんなことを考えていたのだが、妙に体が重い。

風邪をひいた時、ダルくて体に力が入らない。そんな感じの……

あっ、

俺、吸血鬼じゃん。

急いで路地裏に駆け込み、予めフレンド登録しておいた幼馴染にフレンドコールをかける。



『おい、タクか。』

『おう。ジーヴスはチュートリアル終わったのか?』

『ああ。いや、今それどころじゃないんだ。急いで全身を隠せるマントっぽいのを買ってきてくれないか。噴水近くの路地裏にいるから。』

『お、おう。分かった。ちゃんと後で説明しろよ。』

『勿論だ。任せたぞ。』



「ふう、これで良しか。吸血鬼って不便だな。」


「路地裏に逃げ込んだはいいものの、タクが来るまでどうしよう。」


そんなことを考えながら路地裏を見渡していると、


「ニャア」

「黒猫?」


黒猫に横切られると良くないことが起きるみたいに言うけど、黒猫って好きなんだよね。

差別イクナイ


「にしても、凄い懐いてくるな。」


喉を鳴らしながらあぐらを組んだ足にスリスリと顔を擦り付けてきている。


「まさか【夜の住人】効果か?」


確かに黒猫は夜の住人っぽい。

まさか、こんな効果があったなんて。


とか、黒猫を抱えながら馬鹿なことを考えていたら、「ニャン」と一鳴きして、腕の中から抜けて路地の奥へと去っていった。


「ああ、我が愛しの黒猫。」

「おう、ジーヴス。マント買って来たぞ。」

「ああ、ありがとう。いくらだった?」

「一番安いのだったし、俺だってベータなんだからこんくらい奢らせとけ。」

「ありがたく受け取っておくよ。」

「それで、なんでマントなんだ?」

「それはシルフィーが来てからにしよう。それで、シルフィーは何処だ?」

「あ…。何も言わずに噴水から離れて来ちまった。」

「しっかりしてくれ。

今から行くぞ。お前はフレンドコール入れとけ。」

「了解。」


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