Level.9 レア
あとがきの量が多いので内容をまとめます。
①従魔についてのアンケート
②センスのあるスキル、称号名の募集
③ジーヴス、タク、シルフィのLv.1の時のステータス
ステータスの所にある【】の数だけは最低でもスキルがあると考えてください
6/25 奇妙なプレイヤーについて追記しました
シルフィと別れた後はあまり奥に行き過ぎないようにしながらも狩りを続けることにした。
すると、右側から茶色の塊が襲い掛かってきた。
咄嗟に剣を抜いて迎撃すると、カウンターが入ったようで
HPは半分になっていた。そこをタクの追撃が入り、ウサギは粒子状になって消えていった。
「あれがラビットか?」
「ああ。これなら2人でこの辺を別々に探した方が良いかもな。」
「じゃあ、そうするか。」
タクとは反対の方向にで何かないか見ていたら変な光景を見かけてしまった。
急に金色に光ったかと思うと特攻して、次の瞬間……死に戻りした。
ちょっと目を疑うような光景だったが、まあそんなこともあるだろう。
狩りを再開しようと目を凝らしていると、茂みの方で白い物体が動いている。ウサギのようだが、俺が気付いていないふりをすると、キョロキョロ見渡した後、茂みに頭を隠した。
お尻がふりふりしてて可愛い。
すぐさまチャットでタクに呼びかけた。
『おい、タク。』
『何だ?』
『すっげー可愛い子がいるんだが。』
『何!?それは本当か?』
『ああ、隠れようとしてるんだが、頭だけしか隠せてないんだ。お尻がふりふりしててスゴイ可愛い。』
『おい、それは何処だ!』
『うさ耳に丸尻尾で、真っ白だったな。』
『早く答えるんだ。』
『ああ。そこの茂みに隠れてるラビットだ。』
『………おい。騙したな。』
『本当のことしか言ってないぞ。』
『白いうさ耳の可愛い娘なんて聞いたら普通は兎獣人の女の子を思い浮かべるだろ!?』
『でも、可愛いぞー。』
『………ちょっと待て。そのラビットは全身が白いのか?』
『ああ。そういえば、さっきのは全身茶色かったな。全部違う色なのかな?運営も凝ってるなぁ。』
『違う!』
『へ?』
『それはホワイトラビットっていうラビットの希少種だ。』
『ソイツは逃げ足が速い。狩るなら後ろから連撃を加えろ。』
『あんな可愛い子を狩ると?』
『普通のラビットより経験値が多い。他のやつに狩られる前に狩っちまえ!』
『決めた。うちの子にする!』
『え?おい!』
どうやらラビット改めホワイトラビットはこれで隠れきれてるつもりらしい。だから、後ろから少しずつ近づく。目的が他にあるかのように、ゆらゆらと寄り道をしながら。
「えい!」
「キュイ!?」
可愛いー。
さっき森で【採取】無しでも似たことが出来るのか試した結果、1つだけゲットしたとっておき、アプルだ!
リンゴに似た果実なんだが、これでこの子もメロメロになるはず!
「はいどうぞ。」
「キュイ?」
食べやすいように四分の一サイズに切ったアプルを目の前に差し出すと、さっきまでジタバタしてたのが嘘のように、不思議そうに首を傾げて見つめた。
もう一個を目の前で食べてみせると、危険な物ではないと理解したのか、すごい勢いで食べ始める。
「キュイ!」
「そうか、美味しいか。もう一個食べるか?」
「キュウ!」
そしてそれも食べ切ると、物欲しげにこちらを見る。
「これで最後の一個なんだが、俺に付いてきたらもっと食えるし、これより美味しいものもあるぞ。どうだ?一緒に来ないか?」
「キュウ?キュウ!キュイ!」
「そう、付いてきてくれるか。よし、これもお食べ。」
「キュッキュウ!」
──「ホワイトラビット」のテイムに成功しました。
──称号〈レアモンスターの第一発見者〉を取得しました。
──称号〈テイムの先駆者〉を取得しました。
───ワールドアナウンス『テイム』に成功したプレイヤーが現れました。
テイムモンスターは1体につき1つパーティ枠を使います。
また、テイムは個体によって方法が異なります。是非探してみてください。
『「ホワイトラビット」に名前を付けてください。』
「ホワイトラビット」 Lv.1
ホワイトラビット
HP 370/370
MP 150/150
筋力 13
防御 12
知力 7
精神 8
器用 11
敏捷 19
幸運 25[+5]
スキル
【体当たりLv.1】【跳躍Lv.1】【逃げ足Lv.1】
称号
〈幸運の兎〉
「白ウサギだからイナバで。」
「キュイ!」
「おい!ホワイトラビットはどうした!」
「じゃーん。テイムに成功しました!」
「やっぱりお前か!どうやってテイムしたんだ?」
「こう、後ろからガバッと捕まえて、最初は暴れてたけど、切ったアプルをあげて餌付けした。」
「チョロ過ぎねぇか?」
「ああ。パパは今から心配です。」
「もう一児の父かよ。」
「それで、やっぱりってなんだよ。」
「お前はいつもやらかすだろうが。しかも、悪いことをしてるわけじゃないから怒れないしよ。ステータスの幸運値なんて関係無く、リアルラックがモノを言うのかぁ。
まあ、いいさ。それとなく掲示板に流しておくよ。」
「なんでだ?」
「こういうのは秘匿しておくとうるさい奴がいるんだよ。もうワールドアナウンスも流れちまったし隠しきれねえ。かといって、全部情報を流せってわけでもない。まあ、難しいだろうが、次からはお前が自分でやれよ。」
「次って、そんなホイホイいろんなことなんて起きねーよ。」
「はっ、冗談。」
「解せぬ。」
「そんなことより狩り続けようぜ。そこのホワイトラビットも一緒にさ。」
「イナバと呼べ。イナバと。」
「キュイ!」
「ああ、イナバな。」
「イナバのレベル上げのためにも頑張るか。…まあ、まだ、素のステータスはイナバの方が上なんだがな。」
「まあ、そりゃそうだわな。」
「タクが夜頃にパーティメンバーと合流だっけ?それまでレベル上げまくろうぜ。目指せレベル10!」
今回のあとがきは長めです。
まずはテイムモンスターについて
本来はここで倒してしまう予定でしたが、テイムしてしまいました。キャラが動くって本当にあるんですね。
そこで、ここから先もテイムモンスターは増えると思うので、テイムモンスターについてアンケートを取ります。
Q.テイムモンスターが進化したら?
①どんなに進化しても会話は不可能。
②主人公がスキルで言葉を理解出来るようになる。
③念話で会話出来るようになる。
④人化出来るようになる。
今のところこんな感じの予定です。
作者的には②番の選択肢ですかね。
アンケートの結果を受けて作者の独断と偏見で決定したいと思います。
次は称号とスキルの内容についてですね。
称号
〈レアモンスターの第一発見者〉
全プレイヤーの中で初めてレアモンスターと出会った者に贈られる。
(戦闘、逃亡、テイム後に取得する。)
レアモンスターと出逢いやすくなる。
〈テイムの先駆者〉
全プレイヤーで初めてテイムを成功させた者に贈られる。
モンスターをテイムしやすくなる。
〈幸運の兎〉
幸運を運んでくる。
幸運値+5
スキル
【体当たりLv.1】
勢い良く相手にぶつかる時の威力が上がる
【跳躍Lv.1】
高く跳躍することができる
【逃げ足Lv.1】
逃げ足が速くなる。
もっとセンスの良い称号名があったら教えてください。
ステータスの比較対象がほしいとの声があったので、タクとシルフィのステータスと、ついでにジーヴスのステータス修正版も載せました。こちらを参考にしてください。
ジーヴス Lv.1
吸血鬼 (ユニーク)
職業:剣士Lv.1
HP 90/90
MP 40/40
筋力 4 5[+1]
防御 1 2[+1]
知力 1 2[+1]
精神 1 2[+1]
器用 1 2[+1]
敏捷 3 4[+1]
幸運 0 1[+1]
スキル
【吸血Lv.1】【鑑定Lv.1】【夜目Lv.1】【剣術Lv.1】【闇魔術Lv.1】【状態異常耐性Lv.1】【闇無効】【筋力強化Lv.1】【防御強化Lv.1】【知力強化Lv.1】【精神強化Lv.1】【器用強化Lv.1】【敏捷強化Lv.1】【幸運強化Lv.1】
称号
吸血鬼
夜の住人
カラーの名付け親
チュートリアルをすべて受けし者
タク Lv.1
人間
職業:剣士Lv.1
HP 540/540
MP 330/330
筋力 18 19[+1]
防御 17 17
知力 18 18
精神 15 15
器用 15 15
敏捷 17 18[+1]
幸運 10 10
スキル
【剣術Lv.1】【盾術Lv.1】【光魔術Lv.1】【気配察知Lv.1】【Lv.1】【Lv.1】【Lv.1】【Lv.1】【筋力強化Lv.1】【敏捷強化Lv.1】
称号
〈ベータテスター〉
シルフィ
妖精
職業:盗賊Lv.1
HP 310/310
MP 440/440
筋力 15 15
防御 8 8
知力 25 25
精神 19 19
器用 24 24
敏捷 29 30[+1]
幸運 10 10
スキル
【剣術Lv.1】【妖精魔法ー風ーLv.1】【鑑定Lv.1】【気配察知Lv.1】【気配遮断Lv.1】【見切りLv.1】【忍び足Lv.1】【Lv.1】【Lv.1】【Lv.1】【Lv.1】【敏捷強化Lv.1】
称号
〈ベータテスター〉
〈ベータテスター〉
βテスト時のスキル、装備、アイテム、所持金、施設などを成績に応じて引き継げる。
表記がコロコロ変わってスミマセン。
()はレベルアップやBPで上昇した数値、[]はスキルや称号によって上昇している数値。ここまでを基本ステータスとし、「ステータス○○倍」の様な効果はこれに倍率がかかります。
そして、〔〕が装備やアクセサリーによる上昇値になります。
また、ステータスの合計値はヒューマンが100、それ以外の基本種族が105、レア種族が110、一部レア種族とユニーク種族(吸血鬼除く)が120です。
そこに自分で5pt(吸血鬼は無し)、職業ごとに5pt振っていきます。
ほぼ全種族共通で、初期幸運値は10です。
タクさんはランダムを選んでヒューマンになったので、開き直って器用貧乏で何でもできる万能キャラを目指したら、持ち前のPSで強くなっちゃった人です。特化しない勇者キャラです。
シルフィは魔法持ちです。妖精の敏捷を活かした短剣の二刀流と風魔法で敵を撹乱します。暗殺者キャラです。
次回は掲示板回に挑戦予定です。
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