決着、隙
「ま、まさか、【神龍 アポカリプス】……!」
やめろ!女神とか関係なく、背けた事に関わるな!!
“?もしかして、一生未婚説の上がってた【全知全能神】ラーノルニイト、その婚約者が現れたって天国で話題になって、写真まで出た、イクスレイニアちゃんー?”
俺の親父可愛そ
「違う、こいつは【二重人格スキル】だ。こいつは俺を殺して、世界最強の力を手に入れようとしている」
“………ご主人様、それは本当?”
「彼の言う通りです。だから早く死んで下さいぃッ!!」
二重人格は乖離剣で斬りかかって来るが……
“……貴方だったのね。【元・二重人格神 ツキトリ】ッ……!!”
その言葉からは、強い憎しみが感じられる。
先程までの少しふざけた様な言葉使いでは無い。
本気の声色だ。
「バレましたかァ……ふふっ、まぁいいです。そう、私が【二重神 月取り】です」
所々名前が違う。
“最高神様から賜りし名を変えるとは……許せない”
「なに?関係ないでしょう。私に殺された敗者のつけた名が少しでもついているだけ、有り難いと思いなさい。」
“その様なふざけた考えが、彼の心を捻じ曲げてしまったのですか”
「いえ、彼には元からその気質がありましたから、私のせいではありません。」
“減らず口を”
「いいえ、それが彼が落ちた理由です」
彼とは、一体だれなのだろうか?
“ご主人様、協力してアレを倒しましょう。かなりのHPが無くなっていますので、私達が協力すればどうにか倒しきれるはずです。”
「おう」
俺は普通に返事をする。
実際、そうしないと駄目だからな
俺は背中から2本の剣を抜き、構えた
“行きますっ”
「おう、【最強無敵】っ!!」
「ここに来てそれを使いますかっ!!」
二重人格、いや、二重神 月取りは、かなり焦っている様子だ。
流石のあいつでも、二人連携
となると、両方を止めないといけないが、
「あっ、くっ!!」
俺にはスピードで勝てず、紅麗には防御力等主に負けている。
そしてさらに、今の俺は無敵時間。
全攻撃、全スキル、全魔法向効化でダメージを入れることが出来る。
「ちッ、【逝】」
“その手は見切った!!”
紅麗は、口で月取りの腕を引きちぎった
根本的なこと言えば、腕斬り落としゃほぼ剣士相手なら勝ちだ。
「終わりだ、【必殺槍】ッ!!」
「ふふ、私はまた、いつかあなたの前に現れますよ……」
「その時はその時で、仲間と協力してぶっ潰す。」
“貴様の思考は、根本から腐っている。そして妙に扇動力がある。……そんな貴様が逃走し、彼の様な善良な神に取り憑かせてしまった事、私は深く悲しんでいる”
「彼は、元からああなる運命だったんですよ。私が歯車を先に進ませただけでね」
“……私が貴様を処刑出来ていれば……慈愛神 明白正白は………邪神 暗黒邪黒になるまでの時間の猶予はあったはず………ッ!!”
「おい、妹と妻を開放しろ」
「ああ、そうでしたね……【結界、解除】」
そう彼女が言うと、ツヤリ達を囲んでいた結界が解除される
俺は鎧を脱ぎ、何時もの服装に着替え、最強無敵も解除し、ツヤリ達の元へ駆け出した
月取りは弓を構えていた。特殊な能力を持った矢を放つ為に
月取りは狙っていた。彼が妹達に抱きつこうとする瞬間を、一番気が緩む瞬間を
そして、ついに時は来た
「あはぁ…♡隙アリ♡」
“ッ!!ご主人様!!避けて!!”
プスッ……
背中に、小さな矢が刺さった
その瞬間、俺の体に妙な脱力感を得て、ツヤリ達が居た筈の地面に倒れ込んだ
あれ?ツヤリ達は?
何処に、行った?
「あはははははははははははははははははは!!!!!!!あはっ!あははっ!!ああ、お腹痛い!!あはっあはっ!!ひぃいっ!ひぃいっ!あははははははは!!、はぁ、はぁ、ひひっ!!、はぁ、はぁ、ふぅ……………,,, 」
そのまま、月取りは姿を消して行った
なんで、なんでだよぉ………
俺だって……こんな俺だって頑張ったのにさぁ……
国1つ救えても、妹の一人すらも守れなかったじゃねぇかよ……
こんな事、許せるわけ無いだろ………
「ふざけんな………ふざけんなよ糞神がぁァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
アポカリプスは、何もしてないときの自称神な彼と同レベルです。
こう聞くと弱く感じるよね!
次はエピローグです。




