全力、女神の本気
「くっ…!」
二重人格の足の一部を斬る
流石に先程の攻撃の防御で魔力を喰い、その後の回復に回復スキルは全部使ったのだろう。
数やスピードで勝る俺等との戦いは厳しいらしく、HPは残り900000程、こちらとしてもあの奥の手はあまり使いたく無いが、何度かはする事になるだろう。
分身スキルの弱点は、出した後自分で仕舞えず、HP回復は分身に優先的に吸われると言う所らしい。こちらがヤバイ時にはこいつ等が守ってくれる筈なのだが、何やらあいつに施されたらしく、完全に敵対行動を取っている
「あぁ!何という完璧な仕事っ!!超天才的ジーニアスなこの僕に相応しぃっ……!!」
自惚れまくっている上にウザいッ!!しかもジーニアスと天才は同じ意味ッ!!
「……彼は戦いに参加しないのですか?」
「頼んでもしてくれないだろうなッ!」
「勿論だっ!僕に全く得がない!!」
あいつ、時を増すごとに傲慢になってないか?
「っと、隙を作るところだった」
「気づかれましたか。」
弱体化しているとはいえ、俺と互角程度。油断は出来ない
「【王断】ッ!」
「それも隙、今度こそ終わりです。」
HPがゼロになり、体が消滅する
「終わりが、何だって?」
【列斬】
「ちっ」
二重人格のHPが、残り85万程になる。
これで二個目だ
「………もう解りました。貴方のオリジナルスキル。」
やっぱバレたか
「お察しのとおりだよ。このスキルは【強制不死】。俺の持つユニークスキル一つを選択式で消す代わりに、何度でも強化されて生き返る。
死ぬ度に強くなる。
使い捨ての為だけにあのガチャエリアに向かったんだよ」
まあ、それだけでは無かったけど
「なら、貴方のユニークスキルを全て消すまで殺せばいいだけです。」
走って向かって来る。
が、
「こっちは数と速さで勝ってること、忘れんなよ」
四体の分身はサバイバルナイフを二重人格の四肢に突き刺す
「そのナイフは僕手製の武器、一度刺すと一時間どう頑張っても起動までかかる呪い解除の呪術解除の最高位【魔術】を使わないと向けない仕組みになっている!俺の技術は天才だ!!はっはぁ!!」
自分のやる事成すことに自信満々だな。
………でも、そこまでの自信があるから、安心して背中を任せられる気がする!!
「これでトドメだッ!!」
俺が天叢雲剣を振り下ろす
その時だった
!!!!!!!!!!!!!!!!!!
突然、途轍もない恐ろしさを感じ、振り下ろすのを止めてしまう。
そしてその瞬間、
【死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。】
突如として、一度に何度も殺された。
先に選択できる仕組みにしていなければ、俺は本当に死んでいた。
本当に何なんだ?
震えが止まらない。
止まることのない恐怖が襲い続けている
そして、突然何かが俺に当り、
【死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。死亡しました。】
また何度も殺される。
こいつはヤバイっ!!
俺はその場を離れる。
そして、両手に剣を握り、攻撃体制に入る
その時、声が聞こえてきた
【私ヲここまで本気にサセルとハ………サすがデス】
所々何かに蝕まれている様な声ではあるが、間違いなく二重人格だ
こいつも神の本気の状態を持ってんのかよ………
既に、ゲーム仕様上あまり多くすることの出来なかった、【創世級】、【シークレットレア】のユニークスキルは残り18を切ってしまっている。
そして、あいつに触れた瞬間その全ては消滅する。
倒せるのか?
無理だ。
せめて、さっきまでの姿に戻れば………
「おい、霧矢夏芽」
突如、先程まで聞こえなかった声が現れる
「えっ、おま、やっぱ生きてんのかよ」
「無効化した。てかんな事どうでも良い。……僕からしても、この化物が街に出て、僕んちが吹き飛んだら困るからな。」
……マジでそうとしか思ってない眼だ
「でも、あいつを消すのはお前の方が都合がいい。」
どう言う事だ?
「だから、僕はあいつを一段階戻す。戻したらお前にバトンタッチだ。」
……はぁ!?
「いや、あれは流石にお前でも……」
「何だ?自称とはいえ、神の言う事が信用出来ないのか?」
「………いや、出来る」
なんか、出来る!
「なら決定だ。そろそろ授業抜け出してるのが先生にバレちまう。速攻で蹴りを付ける」
………レベルアップ中は移動出来なくなる。都合が良いってそう言う事かよ!!




