決戦当日、城
国見に行きました。
一人も生き残ってませんでした。
お義父さん、すいませんでした。
「さて、ほんとのほんとに本格的にどうすっかな……」
単体で国を滅ぼす破壊力、全く疲れている様子は無かったから手加減はもの凄いしてる。
音も無くエリアを崩壊させる魔法技術、こちらも疲れた様子無しの手加減。
俺の破壊力は、全力でどうにか国一つ消せて、操作技術に関しては全く持って敵わない……
今回手に入れたユニークスキルはたしかに強いけど、全世界、全てのユニークスキルを操れると考えちまうとなぁ……
こっちのほんとのほんとの最終秘密スキルで、どうにかなってほしいなぁ……
決戦当日の朝のニュース
『突如現れた謎の黒い塊に国会議事堂が飲み込まれ、巨大な黒い城へと変化しました!!』
アイツやり過ぎじゃないかなぁ!!!
『あっ!!城の中から一人の女性が現れました!!』
うわっ!!出てきやがった!!
『すみませーん!!どういう状況ぅわっ!!』
えっ、あッ、記者さーん!!
『これがてれびかめらと言うやつですか……こほん、全国民よ!!聞きなさい、これより、この場所で、人類の存亡を賭けた、一対一の戦いを始めます!!あなた方の勝利条件は、キメヤ……霧矢夏芽による、私が正気に戻る一撃を与えた時、敗北条件は、霧矢夏芽が私に負けた時、さぁ人類よ!!待ちなさい!!救世主の降臨を!!!』
実名……もういいや、行くか。
そう思い、扉に手を掛けようとした瞬間、机の上に置いてあったスマホが鳴る。
「……はいもしもし」
『おい、お前!!テレビのニュース見てたか!?ありゃどう言うことだ!!説明しろ!!』
『おう、そうだそうだ!!説明しろ!!説明!!』
『皆も困惑しています』
『よくわかんねーけど……全員が取り敢えず思ってるのは一つだけだ………死なないでくれ!!』
あいつ等らしい言葉だ。
……どうやら、あいつらは一緒に居るらしい。
俺はそれに対して一言言う。
「……俺をハブって楽しそーに集まりやがって!!後で妹達と一緒に文句言いに行ってやるから覚悟しろ!!」
『!!あぁ、楽しみに待っててやるよ!!』
『絶対に来いよ!!』
『破ったら、未来永劫恨みますからね!!』
「ああ!!」
俺は全力であの城へ向かって行った
「おいイクスレイニア!!来てやったぞ!!大人しく出てこい!!今なら瀕死の重症で済ましてやる!!」
『おお、怖い怖い。ですが私は行きません。城の最上階まで来てください、そこまでに数々の試練が待ち受けていますがね』
上等だよ!!




