イクスレイニアと霧矢夏芽の、秘密
ま、まだ朝だし………(昼です)
「えっ、いや……はぁ!?ま、ままま、まじで?まじで言ってる?」
「勿論、嘘をつく必要が無いじゃ無いですか。」
えぇ!?知らん!!そんなん聞いた事もねぇ!!
「もう僕も長くありません…、全て話しましょう、彼女について、わかる事を全て」
そう言って、暗黒邪黒は語り始めた
「イクスレイニアは、前名を、似合 麗と言う普通の日本人だった。
彼女が前神に拾われたのは江戸時代、丁度日本中が飢餓に苦しめられていた時期で、イニは、自分が貧困で苦しま無いようにする代わりに前神と結婚した。」
この時点で、俺が知る話とは違う。
本人が言った話では、怪我をしたときにたすけてもらい、その時神格をくれたと言っていた。
まあ、嘘なんだからいいだろ
「前神と結婚し、家事全般や夜の相手など、出来る事を全てやった彼女。
1人出来てしまった子供は、僕と同じ所に封印。
年はを取る度、神魔法で若い見た目に戻すが、500年を過ぎた頃、このままではあと100年も持たないことに気づき、相手をしている最中、不意を付き神にも効く猛毒を注射、そして殺害。
神候補がいなかったため、一番親しい仲だったイクスレイニアが神の座に付いた。
それから213年、突然1人出来てしまった子供、……つまり君を人間の世界に捨てた。
その目は、もはや人間だった頃の、多少の優しさすらも無く、闇に満ちた目をしていた。
それから、君の人生を見続け、君の出した動画を爆発的に人気にさせたり、特に何もしなければ、身バレをしなくなる様援護などをした」
だろうな。どんなに上手くても、新参者が一瞬で人気になるなんてあり得ない。
「そして、その少し後、彼女との協力体制を築き、僕は開放された。
ステータスを一度見させてもらったよ、驚いた
通常、絶対にコンプリートできないユニークスキルをコンプリートしてるんだからね。
彼女唯一の誤算は、半人半神の君が、半分の神格を与える神候補を手に入れた事で、正当なる神の一族として神の称号を取られてしまった事。
あと3ヶ月も君が返していなければ、彼女は神魔法を使えず、肉体が維持出来なくなって灰になっていただろうね。
君が返してくれたおかげで、肉体が維持できるようになり、僕との通信ができる様になった彼女は僕に今回の作戦を伝えて、神界に戻りました、肉体の完全復元の為に。
もう、終わった頃ですよ。」
マジかよ…………
「もう、僕に、言える事は…………ありません……………………もう、限界のようです…本当に、ありがとう、ございました…………………」
光の粒子となって、暗黒邪黒は消えていった。
そして………
「暗黒邪黒が負けたようですね」
「ですが、あれは私達の中で最弱……」
「何で私、一人三役なんてやってるんでしょうか?まあいいです。」
闇は
「待っていてください、夏芽ちゃん…………」
静かに動き出す……
「ふふっ♡」
もう最終回とエピローグまでの構想は出来たので、早く書きます。
次回から三章です。




