謎の解明をしていると、重要人物が………
前回のキメヤの服装に対しての話です
【弓使い】は動きやすい服を選びますが、【弓使い】用の軽装備は【騎士】、【暗殺者】等のアーマーアフタースーツを着ることがゲームの仕様で出来ません。つまり、これは【弓使い】用の、アーマーアフタースーツと言う事です。ですがキメヤは片手剣さえあれば戦える上、仕様を無視できるから関係ありませんので、この装備を着ています。
「思ったんだけど何をするんだ?ここ」
「俺も思った」
「僕も」
行動力の化身、行動するだけしたが、何をしようとは考えて無かった
「…………情報収集にするか」
そもそも、このゲームを始めた理由は【暗黒邪黒】を捕まえる、もしくは殺す事が目的だ。
まあ、強いやつをどうやって探すかだな。聞いた話によると、強いやつと戦うのが好きらしいから、ランカーキラーとかになってたら楽だなぁ
まぁ、人生そんなに上手く行かず、地道にランカーを探していま〜す
「直刀片手剣、低身長のランカー、こいつじゃねぇか?」
「…………違う、もっと凶悪そうな顔だ」
既に日を跨いだ作業となっているこの作業が日を跨ぐ5時間程前、ちょうど写真調査に、取り掛かろうとしていた時にイニからメッセージが届いた。
そのメッセージには、天使の様に優しそうな顔をしていながら、凶悪そうな顔をしている男の全身写真、身長、そしてイニからの情報。『いくら神とは言え、データ化している時に姿を別の物に変えることは出来ない』とのことで、それから七時間ほどかけ、今になる。
だが、そこで【ぐるめいく】が新説を挙げる
「…………そもそも、ランカーとはランキングバトルで良い点を取った人の事を言うんだよね?」
「?ああそうだが今更なんだ?」
「…………そもそも、ランキングバトルに参加して無いんじゃないかな」
最初から言ってる事が間違ってて、【参加せずに身を隠していた説】。
ぶっちゃけ、それで俺とセンヤの心が折れて、Webで強いと名の上がるプレイヤー(キメヤを除いて)を探し始めた結果、今の所6人に絞る事が出来た
「ありがちなんだよなぁ、顔が…」
「特徴が無いな……」
「どこにでも居そうな中学生って感じだね………」
実際、全員同じ様な顔をしているアバターで、入れ替えられたらわからない。俺は全員の顔写真に①、②、③、④、⑤、⑥と書いてあるシールを貼った。
「「「…………同じだ」」」
やばい、本気で同じだ。
「………戦闘法で調べよう、凶暴な戦い方するやつは何人いる?…………3人か」
もっと居なくなると思ってたんだがな
「次は………移動手段が徒歩か…………って減らないのかよ……んじゃ次、ここ最近登場したか…………マジかよ全員…………」
「………なぁナツメ」
「なんだ?」
「その情報、ほんとに正しくて、ほんとにこのゲームに居るのか?」
「は?ホントだよ、あいつが嘘つくわけ」
「何年もサボって無かったのを急にサボる、続けていればいるほどやぼりにくくなる、200回以上やったから、かなり辞めにくい、でもやめた。ほんとにたまたま忘れたのか?いや、これは意図的だ」
「おま、いい加減にしとけよ、信頼できる仲間だぞ?」
「お前はそいつが放った言葉を何故信頼している。」
………そうだ、何故信頼していたのだろう。
愛らしくて、目が話せなくて、一緒にいて楽しくて………でも、それは信頼する理由にはならない。
今まで、何故信頼していたのだろう…………今度会うとき、聞いてみよう
その後、イニは俺達の前に姿をあらわさなくなった




