作戦を、開始します
言い忘れていたが、このゲームの中で手に入れた金、【ゴルト】は現実で換金できる。
と言っても、100万ゴルト=100万では無く、100万ゴルト=10万なので、このゲームでプロになって稼げたとしても、最高1月150万ゴルト程度、相当質素な暮らしでギリギリ貯金出来る位。(朝昼晩もやし計算)
まぁつまり、その機能のお陰でこのゲームでは金銭トラブルが絶えないのだ。
「さっさと出せよ残りの199万9980ゴルト!!!」
「だから元から無かっただろうが!!」
「あったよ!なあ!!」
「おう!」
「あんたの仲間じゃ信頼できない!!他誰か知ってる人を出せ!!」
「!!、人が優しくしてるからって調子乗ってんじゃねぇぞゴルァ!!!」
「元から同じ態度だろうが!!」
そろそろうるさくなってきたな…
『何をするつもりですか?』
あいつはあんな事やってるが、見た目や名前、装備品やレベルを見てみると、とある上位ランカーと同じなんだよ、寸分違わずな
『つまり、そんな相手を倒して強さを見せつけようと』
正解だ、それでそこから強い奴の情報を聞き出す。
『そしたら例の邪神が……』
絞り出せると言う訳だ、だから俺行ってくるわ
『まず無いとは思いますが、やられない様にご注意を!!』
OK
「そこのあなた」
「んだよガキ!!俺はこいつと話してるんだ!!」
「黙って人の話は聞けよ」
「!?」
っと、殺気が漏れたか。感情的になるといつもこうだ
「こほん、俺と勝負しませんか?勝負して勝ったなら、俺はあなたに100万ゴルトをあげます。もし俺が勝ったら、俺はあなたのすべてを奪います。」
「?……………い、意味わかんねぇが………勝ったらくれんだな?」
「勝ったら、ですけどね」
「…………いいぜ、受けてやる」
よし、釣れた
「じゃあ、勝負はあなたが選んで下さい」
「じゃあ………先に相手のHPを半分削った方の勝ちだ。」
「良いですよ」
「おいあんた、やめといた方がいいぜ?あいつああ見えても結構なランカーなんだよ」
「だから選んだんですよ」
「は?」
【さぁて急に始まった上位ランカー破壊王事、【たけのこ派】さん対謎の初心者?【キメヤ】さんの100万と全てを賭けた決闘!!!!それにしても、キメヤってどっかで聞いたような…………っと、開始の時刻が来たぞ!!!行くぞぉ…………GO!!!】
「【完全破】」
「【破壊】」
完全破壊、まあ…強い技だが、結局は破壊の下位互換。さて、決着はついたな。はよ結果
【た、たけのこ派完全敗北!!!!勝者キメヤ!!!!そして思い出した!!!キメヤ、そいつは一年前のあの事件の被害者の一人!!、誰かは不明だがどんな相手にも手加減をせず、全力で叩き潰す!!!被害者達の間ではこう呼ばれている!!!!………………………【最・高・神】!!!!!今、この場に神が舞い降りたァァァァァ!!!!!!!】
さて!!ぼちぼち帰るかぁ!!




