プロローグ
やっほー
俺は、いつも一人だ。
学校でも、孤児院でも。
俺は産まれてすぐ親に捨てられた。
そんな俺を見つけてくれたのはとある孤児院の子供だった。
親の情報なんて全く知らない、興味もない。
今の状態に満足しているか?と聞かれればNOと即答するだろう。
それでも、俺を捨てた親に会う気なんて起きない。
そんなゴミ屑、生きている価値も無い。
そんな、ゴミ屑………。
俺は孤児院から出ていくことにした。
ここでの日々は素晴らしい思い出だが、それにしがみついてはならない。
何処かの安いアパートでも借りよう。
学費は国の完全保証なので、俺はバイトで家賃を稼ぐことだけで大丈夫だ。
三万なので直ぐに貯まるし、ある程度貯金もできる。
……でも、学校は地獄だ。
ただ、虐められるだけの為に行っているのかもしれない。
やはり俺は、一人で、なんの取り柄もないゴミ屑だ。
でも最近、自分が一人でなくなる場所を見つけた。
やっと買えたパソコンで、ちょっとした物を配信した。
動画だ。
ちょっとしたセンスがあったらしい。
俺の動画が世界中に広がり、話題になった。
それからも俺は投稿を続けた。
この事は学校で公表してない。
何故?と思うだろうが、どうせ嘘だとかお前にはこんなん作るの無理と言われるだけだ。
パソコンを買い替え、より室のいい動画を作ることができるようになった。
俺は様々なジャンルに手を伸ばし続けた俺が最後に手を付けようと思った物、それは。
ゲームだ。
コレの為に新しい保存用のSDカードを買った。
最高で七年連続で保存し続ける事ができるらしい。
そして買ったゲーム機は「PVRDS」。
完全に、仮想現実ヘ、潜る、システムだ。
買ったゲームは「堕天への楽園」、超人気作…………だが、これは明日、システムが停止される事が決まっているゲームだ。
なぜこんな物を買ったか?ふふふ………実はこのゲーム、会社が最期の悪ふざけに激強アイテム2つ確定の上に、全て☆7以上の十三連課金ガチャを行っている!
その値段なんと!3万円と言う終わりかけのゲームに課金する額ではない物であって、実際誰もやっていない課金ガチャである。
皆わかってるだろうけど、俺はそれをやって、2日ぶっつけでLv1からどれ程強くなるかと言う検証をやろうと思う!!
ゲームカセットを入れ、頭にゲーム機を被って電源を入れ、起動コードを口にする
「ダイブ」
意識が電気信号の海に沈んでゆく
目も開けず、手も動かせない。
数秒後、目の前に黒い板が出現する。
いつの間にか白い空間に浮いている、おお肌に感覚がある。
【名前を記入ください】
板に文字が浮かぶ。
名前か………リアルネームもダメだろうし、投稿者ネームもダメだな………。
そうか、本名から少しもじれば良いじゃないか
霧矢 夏芽だから………キメヤにでもするか。
【種族をお選び下さい】
これは俺が好きだからエルフで決定だな
【本機体と繋げる周辺の機械をお選び下さい】
これは……パソコン、スマホだけで良いかな。
【通信中…………接続成功しました。登録は終わりです、ゲームをお楽しみ下さい】
さて、ゲームを始めるか
この時の俺は、これから先に起こる事なんて、知る由もなかった
じゃーねー