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作者: 岡田孝

私の家では一匹の猫を飼っているのだが、ここのところ外ばかり見ていて、実は死んでしまっているのではないかと心配に思うことがある。

そんな猫について、こんな夢を見た。


猫がどこかへ向かって歩いている。コンクリートで固められている道路の上を、悠々と、歩いている。

ふと顔を見上げると、一面の灰色の空が広がっていて、太陽の影すらも見えない。

雨が降るのだろうかと猫は思って、そのまま道草も食わずに道路の先のどこかへと向かって走り出す。するとどうだろう。その道の先に、美しい花畑が見えてきた。赤、黄、白。色とりどりの花があちらにもこちらにも咲いている。そしてその少し向こうに、音もなく、しかしさらさらと流れる川が目の前に現れる。

猫は花畑の花を踏まないように、踏んづけてしまわないようにゆっくりと進んでいく。猫は川岸までたどり着くと、ふと振り返り、まるで私になにかを告げるかのように


「にゃあ」


と鳴いた。


以上が私の見た夢だ。……それとも、猫の夢なのだろうか。

私は、これが正夢であるように、猫を今度外へ連れ出してみようかと思う。

感想等、おまちしております。

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