あとがき
2010年7月6日に『月の光と葵の乙女』の第1話を投稿してから、いつの間にか7年の月日が経っていました。
この作品を書き始めたきっかけは、徳川家康ファンである私が抱いた『なぜ織田信長や豊臣秀吉を主人公にしたゲームはあるのに、家康を主人公にしたゲームはないんだろう?』という疑問からでした。無論、私が知らないだけで実際はあるのかもしれないですが、『信長の○望』や『太閤○志伝』のようなメジャーなゲームではなかったはずです。
更に当時、三国志の武将たちが女の子として登場するゲームにはまっていたこともあり、『家康や本多忠勝たちを女の子にしよう!』という考えに至るまで時間はかかりませんでした。
しかしこの作品、聊か反省点が多すぎました。その中でも代表的なものは、主人公の没個性的な設定でした。主人公『鷹村聖一』君のポジションは、家康晩年の片腕だった本多正信です。正信が元々は鷹匠として仕えていたことから『鷹』の字を使った名前をと考えたのですが、もう少し主人公らしい、個性的な子にしてあげれば・・・と後悔しています。
あんまり使わなかった設定『姫名』についてですが、これを作ったのは実にくだらない理由です。仕様とはいえ、ヒロインの女の子の名前が男性名で、その子の相手の男の子ももちろん男性名になるので、2人だけでいちゃつくときにだけ使う女の子らしい名前が欲しいな、と考えた末に作ったのが『姫名』でした。
今作『関ヶ原の戦いの章』を最後のシリーズにするのは、早い段階から決めていました。最後なので呼び方なんかも史実っぽく、官職と通称呼びにする事にしました。やりたかったことをそれなりに詰め込んだつもりです。シリーズ通して言える事ですが、もう少し掘り下げてもよかったかな・・・とも思っています。
ハーレムにするのかしないのか、もう少し日常部分のお話を増やした方が良かったのか、迷うことはいっぱいありましたが、ともかく7年間何とか折れずに完結を迎える事が出来たのも、閲覧頂いた皆様の御蔭です。大変感謝しております。
短編はちょこちょこアップさせるかもしれませんが、ともかくここで一区切りを。
7年間ありがとうございました。




