~登場人物紹介~
注意事項
今作ではなるたけ史実に近づけるよう、登場人物が目上・同僚の登場人物を呼ぶ際には諱(信長・秀吉・家康など)を避け、官位や通称で呼ぶようにしていきます。
なお、敵対している人物の際は諱を使います。
例文
羽柴秀吉(家臣)「殿、先日ボクがお願いしてたあの件ですけど」
織田信長(主君)「あの件?あれなら光秀が担当してるから、誰か人を送って確認しておけ」
秀吉(家臣)「日向殿(同僚)ですか。三成(家臣)を派遣して伺っておきます」
信長のもとを辞した秀吉は、光秀のもとに三成を送って経過を確認することにした。
『東軍』
徳川家康
性別:女
官位:正二位内大臣
通称:江戸の内府
江戸二百五十万石、八ヶ国を治める豊臣家最大の大名。姫としての名は『竹姫』。五大老の首座として病に倒れ、表に出なくなった秀吉に代わって政務を執る。穏やかな性格で、豊臣家のもと天下が平和であるよう望むが、それが叶わぬと悟り、ついに立つことを決意する。史実における東軍の総帥。
鷹村聖一
性別:男
官位:従五位下佐渡守
通称:なし
元現代日本の高校生で内大臣徳川家康の夫。相模国玉縄城主。徳川家の三河平定より徳川家に仕え、家康に様々な献策を行い徳川家の勝利に貢献してきた。彼女との間に秀忠・忠吉らを儲け、天下統一後に来る戦乱の火を気にしながら、また来ないように願いながらも過ごしてきたが、決戦が避けられぬと悟り、弓を取る。
謎の老人
聖一の夢の中に時折現れては助言を与える謎の老人。
徳川秀忠
性別:女
官位:従三位権中納言
通称:江戸中納言
家康と聖一夫妻の嫡子。姫としての名は『松姫』。口数が少なく、武芸が不得意でボンヤリと覇気に欠ける人物だが、頭の回転は速く、両親譲りの優しい性格で家臣に慕われている。
史実では、大久保・榊原・本多ら徳川軍主力を率いて中山道を進軍するが・・・
松平忠吉
性別:男
官位:従五位下下野守
通称:福松丸
家康と聖一夫妻の次子。武蔵国忍城主。姉とは正反対の活発な性格で、武勇に秀でるがその反面、血気にはやる一面がある。姉同様この合戦が初陣で、一番手柄を挙げようと張り切っている。
結城秀康
性別:女
官位:従四位下左近衛権少将
通称:結城少将
聖一の養子で現在は下総国の名家・結城家に養子入りした。下総国結城城主。夫の晴朝とは親子ほど年が離れているが、夫婦仲は良好。秀吉の養子時代に数々の合戦に従軍して手柄を立てており、大名間からの信頼も厚い。
関東諸侯を率いて宇都宮に駐留し、上杉牽制の任に当たる。
徳川家臣団
史実では松平忠吉・井伊直政・本多忠勝(本多家本隊は長男忠政に従い秀忠隊)以外の大名級の家臣は秀忠隊・関東留守居だった。
本多忠勝
性別:女
官位:従五位下中務大輔
通称:平八郎
徳川四天王のひとりで上総国大多喜城主。聖一との子に忠政・忠朝がいる。
名槍蜻蛉切を武器に戦場を駆ける猛将。夫となった聖一に対して少し素直になれないところもあるが、心の中では心底信頼している。榊原康政とは親友。
榊原康政
性別:女
官位:従五位下式部大輔
通称:小平太
徳川四天王のひとりで上野国館林城主。幼馴染の大須賀康高が夫だったがすでに死別している。子に大須賀忠政と榊原康勝。明るく活発な性格で徳川家のマスコット的存在。二児の母となり、多少性格は落ち着いたが、根本的な性格は変わっていない。
井伊直政
性別:女
官位:従四位下侍従
通称:万千代
徳川四天王のひとりで上野国高崎城主。普段は冷徹で近寄りがたい人物だが、徳川家への忠誠心は厚く、戦場では武田旧臣を中心に編成された赤い鎧の部隊『赤備え』を率い、敵に恐れられている。聖一との間に子の直勝・直孝を儲けている。
酒井家次
性別:男
官位:従四位下宮内大輔
通称:小五郎
徳川四天王のひとりである酒井忠次の子。忠次死後に家督を継ぐ。下総国臼井城主。冷静な性格の鉄砲の名人で文武に優れた良将。
大久保忠隣
性別:女
官位:従五位下治部大輔
通称:新十郎
金髪ツインテールのドジッ子。相模国小田原城主。父の忠世の死後に家督を継ぐ。秀忠付きの譜代の重臣で、徳川旧臣の石川数正の叔父である石川家成の子を夫とし、子の忠常を儲けたが夫とは死別している。初恋の相手は酒井家次だったが、徳川家中の事情により想いが叶う事はなかった。
鳥居元忠
性別:女
通称:彦右衛門
徳川家臣団のお姉さん的存在。小田原北条氏当主・北条氏直に嫁いだが、小田原合戦で氏直と死別し、徳川家に戻ってきた。氏直との間に子がなく、兄の子である忠政を養子に迎えた。家康の直臣となり、伏見城代として運命の時を迎えることになる。
渡辺守綱
性別:女
通称:半蔵
『槍の半蔵』と称される槍の名手。子犬のような性格の少女で、聖一の直臣として彼の警護を担当している。
鷹村正純
性別:男
官位:従五位下上野介
通称:弥八郎
戦死した家臣の子であったが、才知を見込まれて聖一の養子となった。冷静沈着で頭脳明晰であり、若手の家臣たちから人望がある。
土井利勝
性別:男
通称:甚三郎
家康の従弟。若いながらも秀忠の傅役を務める少年。
東軍大名
史実において、関ヶ原の戦いで東軍に付いた主な大名たち
藤堂高虎
性別:女
官位:従四位下和泉守
通称:与右衛門
伊予国宇和島城主。元は秀吉の弟・秀長の家臣だったが、秀長死後に秀吉直臣となるが、豊臣家臣団の対立ではいち早く家康支持を表明する。小柄で口数が少ないが、様々な才に優れる智将。
福島正則
性別:男
官位:従五位下左衛門尉
通称:左衛門大夫
尾張国清州城主。
可児可長
性別:女
通称:才蔵
福島家臣。『笹の才蔵』の異名を持つ。
黒田長政
性別:女
官位:従五位下甲斐守
通称:吉兵衛
豊前国中津城主。
池田輝政
性別:女
官位:従四位下侍従
通称:三左衛門
三河国吉田城主。
浅野幸長
性別:男
官位:従五位下左京大夫
通称:長満
甲斐国甲府城主。
細川忠興
性別:男
官位:従五位下越中守
通称:与一郎
丹後国宮津城主。
京極高知・山内一豊・加藤嘉明・有馬則頼・中村一忠・寺沢広高・田中吉政・織田有楽斎
東軍として本戦に参加した大名たち。
在国東軍大名
国許もしくは本戦に参加しなかったものの、東軍として行動した大名。
伊達政宗
性別:女
官位:従五位下侍従・越前守
通称:藤次郎
陸奥国岩出山城主。癖のある長い金髪に赤い瞳が特徴の姫大名。身体は小さいが、覇気に富む『陸奥の独眼竜』。史実では伯父の山形城主最上義光に援軍を送る一方、和賀忠親を唆して一揆を起こさせるなど暗躍したが・・・
前田利長
性別:男
官位:従五位下肥前守
通称:孫四郎
加賀国金沢城主。五大老のひとり・前田利家の子。
真田信幸
性別:男
官位:従五位下伊豆守
通称:源三郎
上野国沼田城主。
黒田孝高
性別:男
通称:如水
長政の父。中津城留守居。
加藤清正
性別:男
官位:従五位下主計頭
通称:虎之助
肥後国熊本城主。
最上義光(出羽国山形城)・京極高次(近江国大津城)・富田信高(伊勢国安濃津城)・古田重勝(伊勢国松阪城)・細川幽斎(丹後国田辺城)・森忠政(信濃国海津城)・堀秀治(越後国春日山城)
その他地方で東軍として活動した大名たち。
西軍
関ヶ原本戦で西軍として戦った主な大名。『五奉行』が中心となった。
『五奉行』
石田三成
性別:男
官位:従五位下治部少輔
通称:佐吉
近江国佐和山城主。病床の秀吉の代行機関である『五奉行』の首座。豊臣家に仇を成す徳川家康を討つべく、大谷吉継らと謀って策謀を繰り広げていたが、ついに兵を挙げての決戦に挑む。実直な忠義者で、自らの出世より豊臣家の安泰を第一に考えているが、その為に周りが見えず、敵を作りやすい。
島清興
性別:女
通称:左近
石田三成の家臣。三成が三顧の礼を以て迎えた知勇兼備の名将で『三成に過ぎたるもの』と称されている。緩い雰囲気の持ち主の女性
大谷吉継
性別:男
官位:従五位下刑部少輔
通称:平馬
若狭国敦賀城主。五奉行のひとりで司法を担当している。本名は藤津栄治。聖一と同じく現代人だが、病死した本物の大谷吉継に成り代わっており、その際に大谷家の者を殺害した。今回の戦乱の首謀者。
長束正家
性別:男
官位:従四位下大蔵大輔
通称:新三郎
近江国水口城主。眼鏡をかけた小太りの体格で、五奉行のひとり。財務を担当している。
前田玄以
性別:男
号:徳善院
丹波国亀山城主。小柄な法体の老人で、五奉行のひとりとして宗教関係を担当している。心配性な性格。
増田長盛
性別:男
大和国郡山城主。細い体格と髭、目が特徴。五奉行のひとりで土木関係を担当している。
宇喜多秀家
性別:男
官位:従三位中納言
通称:八郎
備前国岡山城主。正室の母である前田利家が作った『五大老』のひとりに加わったが、三成との友誼から西軍に付いた。
小西行長
性別:女
官位:従五位下摂津守
通称:弥九郎
肥後国宇土城主。キリシタン大名。
島津義弘
性別:女
官位:従四位下参議・左近衛権少将
通称:惟新入道
薩摩国富隈城主。史実では甥の又七郎豊久とともに本戦に参戦。
島津豊久
性別:男
通称:又七郎
島津四兄妹の末妹・島津家久の子。史実では伯父義弘の身代わりとなって戦死。
小早川秀秋
性別:女
官位:従三位左衛門督・権中納言
通称:辰之助
筑前国名島城主。史実では本戦で東軍に寝返り、勝利を決定づけたが・・・
脇坂安治・朽木元綱・赤座直保・小川祐忠
関ヶ原本戦で松尾山麓に布陣した大名たち。史実では小早川隊の寝返りとともに東軍に寝返った。
吉川広家・毛利秀元・長宗我部盛親・長束正家・安国寺恵瓊
史実では東軍の背後・南宮山に布陣した西軍大名。吉川広家は史実では東軍に内応。長束は『五奉行』のひとり。
在国西軍大名
国許、または関ヶ原本戦には参加しなかったものの、西軍として行動した大名。
毛利輝元
性別:男
官位:従三位権中納言
通称:安芸中納言
安芸国広島城主。史実では西軍の総帥。
上杉景勝
性別:女
官位:従三位権中納言
通称:会津中納言
陸奥国会津若松城主。史実では関ヶ原の合戦の発端を作った。
佐竹義宣
性別:女
官位:従四位上右京大夫
通称:次郎
常陸国水戸城主。史実では西軍参加を主張したが、父の次郎義重や一門重臣に反対されて積極的に参加することはなかった。
真田昌幸
性別:男
官位:従五位下安房守
通称:喜兵衛
信濃国上田城主。史実では長男の伊豆守信幸と別れて西軍に付いた。
片桐且元
性別:男
官位:従五位下東市正
通称:助作
摂津国茨木城主。
立花宗茂・大友吉統・織田秀雄・丹羽長重・鍋島勝茂・小野木重次
その他地方で西軍として活動した大名たち。
その他
豊臣秀吉
性別:女
尊称:太閤殿下
摂津国大坂城主。天下人。奥州仕置き後に病に倒れたとされ、政務を側近の五奉行たちに委ねて奥に引きこもっているとされているが・・・
前田利家
性別:女
官位:従二位権大納言
通称:加賀大納言
前田利長の母で五大老の発起人。秀吉とは小者時代からの付き合いがある親友で、秀吉の病を疑っている。
初芽
性別:女
大谷吉継=藤津栄治に仕えている女密偵。