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53、天皇家の性格(平成天皇伝)
天皇:しっちょる、しっちょる。わしらは弱い兵は殺さんのじゃ。国が滅ぶからのう。
天皇:犬塚は恥を気にしないようになったな。まわりの身を気にしなくなり、異端児になるじゃろう。
女装の信乃家じゃろう。しっちょる。弱くて、器用だ。
弱い方に触れ、強い方に触れる。分銅のように。
天皇:優しいに触れたか。優しいのはいらんのじゃ、わしら。
天皇:二枚殺したぞ。優しい、殺し。珍しいのう。
二人目じゃ。あいつは弱かったぞ。
付き人:時期が身近しすぎます。昭和まで調べましょう。
付き人:「昭和の退役軍人では絶賛されておりました!」
中学の時だった。
おれはカッターナイフで敵の首を刺した。
刺して血を出させて、歩いて帰った後、そいつが死んだと聞いた。
「死んだ? カッターナイフじゃ死なないだろう」
カッターナイフに負けたのがショックで自殺したらしい、その敵は。
おかげで、殺しが警察にバレてしまった。




