木島別弥の超短編小説集第三期

２８、アフリカについての考察

　ぼくはアフリカの生活について大して知らないけど、アフリカは不幸だったという先入観について再考する。

　アフリカ人は一日二時間しか働かない狩猟採集生活で暮らしていた。

　しかも、アフリカ人は十一歳の少女と結婚する。

　いったいアフリカ人のどこか不幸だったんだ？　そりゃ、戦争すれば負ける。だから、平和思想で世界を洗脳して、アフリカを繁栄させても悪くはなかった。アフリカを近代化させなければならないというのは、ぼくの先入観だったのかもしれない。

　実際にアフリカをフィールドワークしていないぼくにはわからないことだ。