第二十三話 仕事
開いてくださりありがとうございます。
二章始まりました。章の名前は後に変更するかもしれません。
この章の最初の方はふざけた内容と思われるかもしれないです。
できたら暖かい目で読んでってください。
誤字脱字あったら報告お願いします。
「みんな、お疲れさま!」
優姉の労いの言葉が生徒会室に響くと、みんなの体の力がふっと抜けた。
俺の疲労はすでにピークに入っていたのでテーブルの上に突っ伏した。美佳も俺と同じように疲れ切った様子でテーブルに突っ伏している。それほどの仕事量だった。
上級生の人たちは疲れは見せているものの、まだ余裕がありそうだった。
これが「経験がものをいう」というやつだろうか。いや、俺と美佳の一年コンビは、無駄に負担をかけさせられていたような気がするからちょっと違うかもしれない。とはいっても少なからず差は出ているのだろうけど。
ホントに疲れた……テーブルに突っ伏しながら深く息を吐いた。
生徒会の作業は一ヶ月経っても、その勢いは衰えず日々きつくなっていた。
そのおかげでだいぶは慣れてきているはずの仕事なのに、全然楽にはなってこない。
こき使われるのはなんとなく予想をしていたのだが、まさか真面目そうな印象だったあの野田さんまでもがいろいろとやらせてきたのが予想外だった……
ちなみに俺と美佳にこき使わせるのは、優姉、美月さん、そして野田さんである。
「楠木」
「……ありがとうございます」
自分の中で噂の野田さんから声が掛けられる。俺は突っ伏していた顔を上げてから、差し出された紙コップをお礼を言ってから受け取った。一口飲むと疲れた体に水分が浸透していく……中身はお茶だった。
まぁ、これが生徒会でのコミュニケーションを取る一つの方法なのかもしれないので何も言えないが、そのコミュニケーション? のおかげでここの人たちとは早い段階で親睦を深めることができたし、この生徒会での日々はきついものの、なんとも言えない充実感がでてきていた。
「大丈夫ですか?」
「……はい。なんとか、って感じですけどね」
今度は夏目さんが心配するような声が掛けられたので、俺はそれに対して軽く苦笑いになっているだろう笑みを浮かべて答える。
「そうですか……とりあえずはゆっくり休んでてくださいね」
俺は夏目さんからの優しい言葉に甘えて再びテーブルに突っ伏すことにした。
「そうだ!」
少し時間が経過した後、優姉が何かを思いついたようにいきなり声を張りきらせる。そのせいで疲れが全く抜けないまま身体を起こすことになった。
「いきなりどうしたんですか?」
いきなり声を上げた優姉に対してみんな唖然となっていたが、最初に我に戻った夏目さんが冷静に疑問を投げかけた。
「みんなで今から楠木くんの部屋でお茶会をしよう!」
理由が全くもって無さそうな、言葉通り今いきなり思いついたアイディアと思われるものが答えとして返ってきた。
なんて冷静に考えている余裕などないぞ、俺!
「どうしていきなり俺の部屋でお茶会をするなんて考えが出てきたんですか? てかお茶会をするにしても当然俺の部屋はだめですよ。何があろうと絶対だめです、入れません!」
断るのなら最初が肝心とばかりに、俺は勢いよくその考えを否定する。
「お茶会の理由はみんなを労うためよ! よーし、それじゃあ、みんな行くわよ」
「「「「おーー!」」」」
しかしそんな俺の拒否の言葉に優姉の耳は傾くことがなく、そのままみんなに声をかけると、元気の良い返事が返ってくる。(ただ一人鷹已さんだけは戸惑っている様子で優姉の掛け声に返事をしなかった。まぁ行きたそうにはしていたので返事はなくとも行く意思は示されていたが……)
俺にはみんなが優姉の毒に侵されているように見えた。
「いやいやいや、ちょっと待ってくださいよ!」
そんなみんなの様子をみて必死で止めさせようと頑張ってみるが、全員反応などしてくれず生徒会室を出ていった。
「哲也くん、こっちにお茶ついでー」
「はい!」
「あ、私もお願い」
「はい!」
「こっちもよろしくお願いします」
「はい!」
「あの……出来れば私も……」
「はい!」
「哲也ー、私にもついで」
「お前は手伝え!」
「そうよ、何さぼってるのよ。ほら、美佳はおやつの追加」
「うぅ……」
と結局ずるずると俺の部屋に来られてしまった。
ちなみに今の気分は最悪である。
理由は? と聞かれたら、部屋に入ってきた瞬間お茶とお菓子を出すように要求されるわ、俺の部屋を物色してくるわ、俺の部屋だというのに俺自身が全く寛げないわ、てか逆にこき使われるわと言い出したらきりがない。
てか全く俺は労われている気がしないのだが……
そう頭で不満をもらすも条件反射というものが作用して身体が勝手に反応してお茶を注ごうと動く。
自分が身につけてしまった悲しい機能に少し泣きたくなってきていた。
「楠木くんも美佳もお疲れ様、もういいわよ。そろっとみんなでお茶会を楽しみましょう」
そんな悲しい機能に優姉から一時停止が命じられたことに俺は内心でガッツポーズをとり、空いている場所に座った。
「とりあえず喋るだけじゃつまらないし、何かしたいことある人いる?」
みんなのことを見回しながら優姉は問いかける。
「俺は楠木と男の話がしたい!」
「ダメ」
野田さんが先陣を切るもあえなく撃沈。ストレートな拒否に野田さんは項垂れる。
「他には?」
「哲也くんになんでも質問しようの会」
「実に魅力的だけど、この前やったばかりだからね」
「残念ながらダメみたいですね」
美月さんが出した意見もダメだった。てかなんで俺が何かさせられるものばかりなのだろうか……
「ごめんね、美月ちゃん。他にある人」
「王様ゲーム……なんて、どうでしょうか」
「それよ! よし、やりましょう!」
鷹已さんが普段なら言わないだろう大胆な意見を控えめな声で言うと、優姉は目を光らせて賛成の意を示し、みんなはそれに反対することなく頷いた。
それにしても、鷹已さんがこんな意見を出すなんて、何かあるのだろうか?
そんなことを考えてたときには、すでに手遅れとなってしまっていた……
気分を害した方、すいません。