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9話 枕

タルクはベットの上で考えていた。


タルク「…(なぜ…俺はこいつに膝枕してあげてるんだ…)」


クロエ「タルクぅ…」


クロエは上目使いに涙を流しながら見てきていた。


タルク「…(こいつの為になるのか…)」


タルクは少し違う感情を感じながらもクロエの頭を撫でる事すらする。


やがてクロエは眠りに入っていた。


タルクはロアの時に伝授していた膝枕から起こさずに離れるという技を使い離れる。


その後ホテルの部屋のキッチンにあるコーヒー

メーカーでコーヒーを淹れて少しリラックスをする


タルク「…(バスターを追いかけてる最中に変な出会いをしたもんだ…しかし…時間があるかどうか…)」


~過去~


ロアは夢を見ていた、ふわふわとした雲の上に立ってる、周りには色とりどりの花が咲いていて…

目を輝かせながら花を触っていた。


ロア「わあ、これ本当にきれい!ターもここにいてほしいな…」


しかし改めてみると周りには誰もいない。


ロアは周りが静かで、少し寂しい気持ちになって

目をキョロキョロさせる。


ロア「えっ、誰もいないの…?ターはどこ?」


ふと、空を見上げて夢だからこそある羽をパタパタさせながらターを探す


ロア「どこにいるのー?」


その時…見知らぬ女性と男性がロアの目の前に来る


ロア「えっ、だ、誰ぇ?」


不安そうに両手を胸の前で組み、少し後ろに下がる


ロア「ね…ねぇ…ターはどこにいるの?」


彼らを見つめながら目を大きく開いて尋ねる


女性の方が言う…こんな娘いらない!


ロア「えっ…?い、いらないって…?」


その言葉が心に刺さり、しゅんとして肩を落とす


ロア「ロア、必要じゃないの…?」


涙がこぼれそうになり、両手で顔を隠す


ロア「ターは必要だよね…?」


そして…男性からも…捨てよう…そう言われる


ロアは震えながら男性の言葉を耳にし、心がどんどん縮こまっていく


ロア「いやだ…いやだよぉ!」


大きな声で叫びながら涙を流す


ロア「ロアは…ターのところに帰りたい!」


小さな手で自分の髪を掻きむしるようにして必死に抵抗する…


ロア「どうしてロアを捨てようとするの…?」


その時…ロアの夢は覚める


ロアはパッと目を開け、周りをキョロキョロと

見回す…夢の中の恐ろしい光景が消え、安心できる

自分の部屋に戻ってることを確かめる。


ロア「うぅ…ゆめだった…」


涙がまだ頬を伝わり、暖かい布団にすがりつく


ロア「どこ…?ロア…さみしい…」


呼びかける声が少し震えてる


小声で呟きながらターが戻ってくるのを待つ


ガチャ…


ドアが開く


タルク「…ふぅ…あ…起きてたか…おはよう…って…どうしたんだ!」


タルクは急いで泣いてるノアに駆けつける。


ロアはターの声を聞いて、ぱちっと目を瞬かせる


ロア「ぁ…ターぁ!」


自分を抱きしめるように駆け寄ってくると顔を隠したまま泣き続ける


ロア「ロア…すごく怖い夢を見たの…」


ロアは涙が止まらず、ターの胸に顔を埋める


ロア「ターがいなくなったらどうしようって…」


ふるふると震える肩を押さえながら少しだけ涙を拭って顔を上げる


ロア「ロア…ここにいてもいい?」


タルク「…当たり前だろ…っ…可哀想に…」


抱き締めてあげると…


ターの温かい腕に包まれ、ロアは安心したように息を吸い込む


ロア「うん…ターがいてくれるから大丈夫…ターは

ロアを捨てたりしないよね?」


タルク「…捨てるもんか…大丈夫だからな…」


タルクは優しく頭を撫でることしかできなかった…


ロア「ありがとう、ター…」


小さく微笑みながら安心した顔でターを見上げる


ロア「ロア…もっとがんばるから…」


目にちょっと涙を残しながらも、強い気持ちを伝えようとする


ロア「ロアはターが大好きだから…」


タルク「あぁ…」


抱き締め続けて


ロアはターの温かさを全身で感じながら顔を寄せて微笑む


ロア「嬉しい…ターと一緒だと心がすごく温かくなる…」


小さく首を傾けて、ターの目をじっと見つめる


ロア「ずっとこうしててほしぃ…」


タルク「…そうしてたいが…俺…そろそろ仕事で…」


ロア「え…しごとぉ…?」


ロアの顔が少し曇ってしまう


ロア「いなくならないよね?」


不安な気持ちを隠せずに聞く


ロア「ロアおるすばんできるけど…

少しさみしいなぁ」



ホテルの部屋で目を覚ましたタルク。


タルク「…(いつの間にか寝て…嫌な時間に起きたな…)」


タルクは立ち上がりコーヒーマシーンに近づく


タルク「…(冷めてる…)」


タルクは次に眠っているクロエの元に行きゆっくり近づく。


タルク「…(俺はまた大事な人間が出来たのかもな…ただ…種類が違うのかどうか…)」


タルクはクロエの顔にゆっくり手を近づけ下りた

前髪を耳にかけて。


クロエ「ん…んん…」


タルク「…っ…」


タルクはクロエが目を覚まさないよう離れる。


ヴー…ヴー…


タルク「…(ん…)」


タルクはズボンのポケットに手を伸ばしてスマホを取り出す、画面を見ると。


非通知。


タルクにとって非通知電話は日常茶飯事だが、今回はなにか違うことに気付いた。


ピッ、電話に出る。


タルク「もしもし…」


バスター「よお…タルク?ハミントンまでわざわざご苦労な事だ」


タルク「バスター…」


タルクはスマホを耳に当てながらホテルの窓に近づいてカーテンをどかしては外を見る。


タルク「どこからかけてる…」


タルクは夜景の中から小さな公衆電話を探す。


バスター「あんたの階からは見えないだろ?

タルク…」


タルク「…っ…そっちからは見えてるんだな…」


その瞬間、タルクの下半身から上半身まで赤い点が登ってくる、レーザー…。


バスター「…前の車で飛ばされた借りを返したいんでね…」


レーザーは後ろのほうで眠っているクロエに向かっていく。


タルク「っ…バスターっ…」


バスター「はっはっはっ!」


タルク「っ…俺から右斜め前の茶色いビル…約100m先…12階…そこにいるんだろ…お前だかなんだか

知らないが…人殺しが…」


タルクはバイソンをビルの12階に向ける。


バスター「当てれるわけがないだろう…?」


タルク「試すか…?クロエを撃っても、俺に再びレーザーが向いても撃つ。」


タルクはサイレンサーをつけ構えながらゆっくり窓を開ける。


タルク「どうする…?」


バスターは電話先で小声で何かを言う。


バスター小声「タルクを狙え…」


バンッ!!!!!


バスター小声「おい…A…A?反応しろ…」


タルク「みくびったな…今回は借りを返した…

俺を殴った借りを…」


タルクは電話を切りカーテンを閉める。






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