4話 相棒
~回想~
店主クルーニー「タルク…本気か?そのカスタムはあまり…見たことない」
銃を売る店…クルーニー…は俺の行きつけの店だ
弾薬を買う時も新しい銃を試す時もここで買う
タルク「あぁ…何か特別さが欲しい」
クルーニー「銅色のコルト・パイソンだなんて少し派手じゃないか?」
タルク「何も金色にしてくれなんて言ってないだろ…?」
クルーニー「確かにそうだが…お前さんはこの店に初めて来た時から変わり者だと思っていたよ…」
タルク「あの日は思い出したくもないがな…」
クルーニー「そうか…ではシリンダーらどうする?」
タルク「シリンダーだけじゃない…バレルもロングバレル…撃鉄も全体的にも…SAAのように連射出来るように…パイソン用のサイレンサーも作れ…前回あんたが完成させた代物をな」
クルーニー「わかった…強化フレームに拡張スパーをだな…グリップはどうする?」
タルク「いや…そこは木のままで良い」
クルーニー「お前はいつもそうだったな…よし…一週間…いや…3日後に取りに来い…良いな?」
タルク「ありがとう…クルーニー…前金だ」
タルクは札束を多めに置いて言う
タルク「感謝も含めてる…何も言うな」
クルーニー「…そうか」
扉を開けてタルクは出る。
~そんな回想明け~
キィィィィ…
人気のない車駐車場に着く
車を止めドアを開け向かうはトランク
トランクを開けるとそこに置いてあるのは…
身に付けている黒の革ベルトに似合うような黒の革のガンベルトホルダー…取りやすいよう特殊な加工をしている。
パイソンとはいえ早撃ちは現実の1000分の1に感じる…
それもこれも…
タルクはガンベルトホルダーをベルト腰横に取り付けてはパイソンを取り出す。
以前銅色にカスタマイズしロングバレル…ガンベルトホルダーのサブホルダーには特注のサイレンサー、音を最大限なくす、これはウサギも音で逃げないレベルだ。
しかしタルクのこの銃の大事な点はそこではなかった…。
グリップについている革のカバーを外し見るは丈夫な木のグリップに彫られた子供の描いたような絵だった。
タルク「…」
思い出させる…
ロア「んしょっと…」
タルク「ただいま…」
タルクは過去本物の銃を撃てなくした飾り…
ディアクティベートガンを集めるのが趣味だった
その中でもコルト・パイソンはお気に入りだったが…
ロアと一緒にオリジナルのちょっとした木の飾り物を作ろうとノミを教えたのがいけなかった…
ロア「あぁっ!タルクおかえりぃー!」
ロアは何かをしていたがすぐにそれをテーブルに置いてちょこちょこと駆け寄ってくる
タルク「あぁ…ただいま…」
タルクはロアの作業してたであろうテーブルに目を向ける
タルク「あー…ロア…あの銃…どこにあった?」
ロア「んぇ?あー!そぅ!タルクにロアが絵を描いてあげたよ!見て!」
タルクはロアの愛らしさを感じながらも戸惑いも出まくってた
タルク「あ…あぁ…こ…これは…良い…鹿の絵だ」
ロアはそれと同時に被せるように言ってくる。
ロア「とりさん描いたよ!どうかな…」
タルク「良い鳥だ…」
タルクは急いで訂正した
タルク「さて…ロア…次からこういう形の…アイテムは…見たら触らないようにしろ…な?危ないし…」
タルクは言葉を選びながら必死に続ける。
タルク「この…アイテムは…その…」
ロア「でもタルクもまいにち持って眺めてる!」
タルク「そうだけど…はは…参ったな…」
タルクはロアにはどうしても勝てなかった。
~思い出は仕事を思いだす形で閉じる~
タルクはグリップにカバーを戻して思う
タルク「…(だからこそクルーニーには感謝してる…ディアクティベートガンのグリップを付け替えてくれたからな…)」
カシャッ…西部劇のような革の擦れる音…タルクは銃をホルダーにしまっては歩きだす。
タルク「…(ここからは隠密行動になるな…)」
そう…タルクはマシューから聞いた時からハンナのヤク仲間のたむろ場所に目星をつけていた…長年の経験からなんとなく分かるのだ、この駐車場は広いわりに利用者が少ないので若者がよく使う。
しかし銃を取り出したのには理由がある、前までハンナの状況を聞いた時は帰る時間に帰っていた事がうかがえる、もしすでにその時もヤクに手をつけていたのなら今回学校と嘘をついてまでいるのはピンチの証だった。
あはははは!!もっとやれぇ!!
奥から声が聞こえる…。
タルク「盛り上がってるじゃないか…」
~一方クロエ~
家でタルクにもらったバーガーもなんとか食べたクロエ
クロエ「…ぅー…お腹いっぱぁい…」
しかしそんなことよりもクロエが感じていた事…それは…
クロエ「暇だよぉー…あ!でも…クロエ約束したもん…タルクにお留守番するって…」
クロエはしっかりと正座をしお留守番体勢をとるも…
クロエ「だめぇ…暇なものは暇だよぉ…うーん…」
そんな事を考えていると。
ピンポーン
クロエ「んぇ?」
インターホン、クロエはゆっくり立ち上がりモニターを見ると
マシュー「タルクー?いるか?ちょっと状況を掴んだんだが…」
クロエ「あ…さっきの人ぉ!」
クロエはさっそうとドアに向かいガチャリと開ける
クロエ「タルクならいないよぉー!」
マシュー「おっ…クロエか…そうか…メールは?ハンナの居場所が少し外れの駐車場だと伝えたかったんだが…」
クロエ「うーん…クロエ、スマホない…メール持ってないぃ…」
マシュー「そうか…俺からは送ったんだが…絶対通知オフってやがるんだよなぁ…あいつ…あ…クロエ…楽しいことを思い付いたぞ…」
クロエ「え!なになにぃ!」
クロエは目を輝かせて言う。
マシュー「俺達も行ってやろうぜ…」
クロエ「えぇっ!でもクロエお留守番頼まれたし…」
しかし…クロエにはその目の前のワクワクから目を逸らせなかった
クロエ「…クロエ…行く…」
クロエはドアの外に出て思い出したかのように
クロエ「あ!でもどうしよ!」
マシュー「んぁ?」
クロエ「鍵ない!」
マシュー「ここオートロックなんだろ?」
カシャリ…
鍵が閉まる
クロエ「…」
マシュー「行くか」
一方タルク
やーれぇっ!やーれぇっ!
同時に口を揃えてみんなで言っている…なんの事なのかを知るためにもう少し近づき物陰から覗く。
ハンナ「も…もう嫌…やりたくない…」
男「はぁ?こいつ根性ねぇわぁw!」
女「これだから新入りはこうなのよねぇー…」
女はヤクを吸っては言う…
女「はぁー…w気持ちい…w」
タルク「…(見てて気分が悪くなるやつらだ…さて…見たところハンナ以外成人…銃も持ってる…なら…)」
タルクはパイソンの撃鉄を落とす
タルク「…(やるか…どうせならお手並み拝見)」
コツ…コツ…タルクはわざと革靴の音を鳴らしながら姿を表す。
タルク「これはこれは…俺が認識出来ないくらい吸ってないと良いが…」
男女全員驚いてこっちを向いては銃をつきつけてくる。
タルク「おいおい…早いな…」
ハンナ「タルクおじさんっ!?」
タルク「え?いや…違う…誰だ?それ…人違い」
タルクは忘れていた…ハンナにそう認識されたらまずいんだった
男「おめ誰だよ!」
タルク「名乗る程のものでは…(くそ…かっこつけすぎだ…まったく…さて…相手は六人…弾は6発…ならば行ける…しかし…殺すか…殺すまいか…)」
女「こいつ殺して良いの?撃っちゃって良い?」
タルク「勇気は?あるのか?」
女「うっせぇ!あるし!」
女は少し震えてるように感じる…それだけじゃない…
男三人…女三人、全員震えている。
タルク「…(こいつは殺しちゃだめだな…)」
タルクは静かに腰のパイソンに手を近づける…こいつを改造した後…初めて会った時の高揚感は夢かと思うほどだった。
クルーニー「いいか…よく聞け…」
木製のカウンターに、重さのある音を残してパイソンが置かれる。
クルーニー「こんなパイソンは…俺自身、初めて見る…俺が作ったとは信じられねぇ…だが、お前だからこそ受けた仕事だ、30年、この道で培った情熱と技術のすべてを詰め込んだ…説明する…。」
カウンターの上で、静かに銃が回される銅に塗られた金属の反射に、タルクの目が細められる。
クルーニー「まずは構造からだ…
これはダブルアクションを完全に捨てシングルアクション専用に組み直した撃鉄も…バネも…
すべてファニングのための設計シングルアクションアーミーのように、“叩いて撃つ”銃に生まれ変わってる。」
タルク「つまり…引き金に頼るな、ってことか…」
クルーニー「そうだ、前の癖は捨てろ。じゃなきゃ…この銃には置いていかれる」
クルーニーはフレームを軽く撫で、言葉を続ける。
クルーニー「フレームは強化合金製に換装した、反動に負けないようにだ、そして、拡張スパーでハンマーも叩きやすくなってる…。」
カチッ、カチッ…
実際に撃鉄を起こし、落とす音…店に金属の響きだけが残る。
タルク「……良い音だ…」
クルーニー「まだあるぞ…威力も、SAAより上…これが“改良のロマン”ってやつさ…タルク」
クルーニーが軽く笑いながら言う。
タルク「ありがとうな…クルーニー…」
そして今…ようやく試すことになった
男女六人組はまだこちらを狙ってきている。
タルク「…すぅ…ふぅ…」
ポタ…ポタ…近くのパイプから水が垂れては落ちる…
ポタ…ポタ……ポタ……………ポタ……………………ポタ…
そう…その速度はタルクの集中力によってタルクにはどんどん遅く見えていく
パパパパパパン!
銃が6つ…床に落ちる…
カシャ…
タルクは六人組を見ながら銃を静かにしまう…
タルクの心境はこうだった…
タルク「…(めっちゃリロードしてぇ…)」
続
俺も聞いたことないカスタムだもん、フィクションだもん




