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25話 面会

タルクは見つけたという情報を聞き入れすぐに車に乗り込み近場の射撃場に向かう。


射撃場の受け付けに行くと既に顔を覚えられていて

店員にVIP室に案内される。


VIP室に入るとそこには数十人の人が集まっていて

銃、防弾ベスト、ヘルメットを装備をしていた。


タルク「随分高くついたんじゃないか?」


カール「いいや…そうでもない…俺の知り合いの部隊でな…こちらは隊長のクリスだ」


クリス「どうもタルク…よろしく」


クリスは薄い髭を生やしながらも髪型は茶色の

クルーカットで動きやすさ重視の装備と

腕まくりシャツ、隊長らしい装備だ。


タルク「よろしく…」


クリス「俺達は正義感によって動く…金じゃない…

今回の任務はそこまでお金を頂いてなくてな」


タルク「そうなのか?」


クリス「あぁ…俺らHAL部隊はどんな時でも正義を

忘れない…いなくなった相棒と約束したんだ…」


タルク「あぁ…なるほど…」


タルクは静かにうなずく。


クリス「さて…紹介しよう…こちらキャサリン…

ルーク、デイビ…」


キャサリン「よろしく…」


赤髪のポニーテールのキャサリン…


ルーク「俺らは必ず救う手助けになる。」


金髪刈り上げのルーク


デイビ「重火器での援護は任せろ」


黒のクルーカットにサングラスのデイビ


タルク「精鋭だな…」


タルクは少し笑いながら四人を見渡す。


クリス「今回の突入部隊はあんたと、カールと俺達だ…他に残ってる人間はサーバーでの手助けになる」


タルク「というと…この前までなかった機械達は…

ハッキングの為のものか…」


クリス「あぁ…捜索班によるとかなり罠を

仕掛けているようでな…」


クリスはソファーにタルクを案内し座らせる


クリス「これがマップだ…」


クリスはノートパソコンをタルクの目の前に見せる


クリス「一見して古い建物だが中はかなり改築が施されてる」


デイビ「まるで外観にわざと古く見せるような塗装を塗ったみたいにな…」


クリス「その通り…階層は全部で24階…その内の23階全ては…」


タルク「罠がある…か…」


クリス「そうだ…エレベーターは使えないものとし…階段を使用するがこの階段には見張りが沢山いる…」


クリスはノートパソコンで写しているページを変え

ズームして見せる。


クリス「階段のゾーンだけでも300人…他は200弱は23階と24階の警備だ…っていうのも─」


キャサリン「…24階に上がる階段は別にあるの…

だからそれを守ってる…」


タルク「突破するべきは…23階か…」


ルーク「俺達ならどうにかなる…それに…今回は

カールのじいさんがいるからな」


ルークは勇ましく笑う。


タルク「そう願う…」


一方~クロエ~


クロエ「んぅ…もういやぁ…頭が…くらくらするぅ…

ワニに食べられちゃぅぅ…壁に蜘蛛が沢山いるぅぅ…」


それをカメラで見ていたバスターと手下。


バスター「幻覚も凄いところまでいくんだな…それを知れて嬉しいぜ…」


バスターは相変わらずニヤニヤとモニターで観察しながら笑っていた。


男「タルクはくるだろうか…」


バスターは少しうつむき再びニヤリとし。


バスター「間違いなく来る…それももうすぐな…

だが…少し揺さぶりをかける予定だ…。」


男「揺さぶり…?」


バスター「まぁ…見ておけ…」


バスターはスマホを男に掲げるように見せては再び

ニヤリと笑う。


~タルク~射撃場


ヴー…ヴー…


クリスとの作戦会議中…スマホに着信…タルクは

画面を見て驚く…バスターの文字…。


クリス「…それは…」


ルーク「ターゲットか…」


クリス「捜索班!」


捜索班が慌てて駆け寄り。


捜索班の男「ターゲットからの電話…念のため

逆探知で建物を確定させます…」


タルクは手を見せ食い止める


タルク「その必要はない…挑発だ…きっと奴は

来ることを分かっている…場所を把握してることも

知ってるだろ…」


クリス「…」


キャサリン「…」


カールが葉巻を吸いながら後ろから現れ。


カール「とりあえず出てみよう…何を言い出すかが

気になる…」


タルク「あぁ…」


タルクはスマホの緑のボタンを押し電話に出て

スピーカーにする。


バスター「やぁ…タルク…出るのに随分かかったな…なにか葛藤でもあったかな?」


タルク「…クロエはどうなってる…」


バスター「さぁな…生きているのは確かだが…急がないと大変なことになる…」


相変わらずニヤニヤとした声だ、その声は周りにいた初めて声を聞いた人でさえ嫌悪感を覚えた。


バスター「…もう一回言っておくが…

こっちは500人だ…突入するなら慎重になぁ?まぁ…それが分かり次第女は殺すが…」


ツー…ツー…電話が切れる。


クリス「…随分と舐められたものだな…」


クリスは一呼吸おき…


クリス「みんな注目!!!」


部隊は全員クリスに注目し。


クリス「これより女性の奪還と保護作戦を開始する!いいか!!HALの過酷なサバイバル訓練を

発揮するんだ!!!!失敗は許されない!」


部隊「イェッサー!!!」


ルーク「よし…銃を準備しよう…」


キャサリン「それと…潜入道具も…」


デイビ「乗り物はこっちで手配する…」


クリス「了解」


部隊の四人がしっかりと準備をしてくれているのを

タルクは眺めていて思う。


タルク「…(仲間ってのはこういうもんだな)」



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