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14話 雨

タルクは建物から出る。


タルク「ッチ…雨かよ…」


タルクは手で目に当たらないように車のある駐車場に走っていく…。


タルク「ふぅ…」


屋根付きの駐車場に入ると…。


コツ…コツ…聞き覚えのあるブーツの足音。


クロエ「タルク…」


タルク「クロエ…なんでここに…」


ライリー「一応…様子見しようと…連れてきたの…」


タルク「あぁ…そう…なら様子見終わりだな…」


車に乗り込もうとすると…ライリーが手で車のドアを止めてくる。


ライリー「私達の様子見が帰りの様子だけだと思うの?」


タルク「…そりゃ…そうじゃないのか?」


タルクはなんてことないふりを続ける。


ライリー「先生に事前に電話しといたのよ…」


タルク「…」


クロエ「タルク…辛そうだったよ…クロエで良ければ…相談相手に…」


タルク「お前が!…一番分かってないだろ…」


タルクはドアを閉めてエンジンをかけ車を

走らせ行ってしまう。


クロエ「…やっぱ…クロエじゃダメなのかな…」


ライリー「そんなことないわ…あなたはあなたなりに理解しようとしてるでしょ…凄く分かるから…」


クロエ「…」


ライリー「タルクの行き先分かるから…来てちょうだい…」


クロエ「え…」


ライリー「仲直りするチャンスよ?」


ライリーは微笑みをクロエに向ける。


クロエ「うんっ…!」


クロエも純粋な笑顔を向ける。


ライリー「…」


~思い出


ライリー「今日はタルクいない間に水族館行っちゃおっか…?」


ロア「うんっ…行く!おさかなさんいっぱい?」


ライリー「ふふっ…前に本で読んだような所よ」


ロア「ロア…ワクワクする…」


ロアは純粋な笑顔を向ける


~終


ライリー「…(どうりであの人が拾うわけね…

ふふ…)」


~一方タルク~


タルクは車を止めとある建物に足早に入る。


カランコロン…


マスター「おぉ…いらっしゃい…」


タルク「…コーヒー一杯…」


マスター「あぁ…勿論だ…カウンセリング帰りか?」


タルク「…まぁな…」


マスター「ま…心配すんな…今日に限っては…

ずぶ濡れだから泣いてっか分からねぇよ…」


マスターはタルクにタオルを渡す


タルク「すまねぇな…」


ゆっくりタオルで拭いていく…


濡れた髪、シャツ、スーツパンツ…。


カランコロン…


マスター「いらっしゃい…空いてる席に」


コートの女「…」


カウンター席に座り身につけたサングラスと帽子を

治す。


タルク「マスター…」


マスター「ん?」


タルク「恋ってしたことあるか?」


マスター「…ずいぶん…昔の事だな…」


タルク「そうか…俺は…恋してる…」


マスター「…まだお前さんは若い…沢山しちまえ…」


タルク「あぁ…家に拾った女なんだがな?」


タルクは横目にコートの女を見る。


耳が赤くなっている。


タルク「…はい…クロエ…その変装取れ…やっぱりか」


クロエ「っ…タルク…騙したぁ?」


タルク「当たり前だ…これが一番効く」


マスター「はっはっ…タルク…てめぇはたらしだなぁ…」


タルク「そういうんでもないけどな…」


クロエ「タルク…隣座っていい?」


タルク「…良いぞ…」


クロエはタルクの隣に移動する…。


タルク「ライリーは?」


クロエ「車で待ってる…コート返さなきゃ…

ちょっと待ってて」


カランコロン…


タルク「…(あいつ…なんかいつもより真面目だな)」


マスター「あー…あの娘は…俺の経験上…良い娘

だなぁ…」


タルク「…良い娘?あいつが?」


マスター「はっは…俺の経験舐めちゃいけんぞ?

根はまじめで…相手の事を考えられるタイプに見える…きっと喧嘩したら仲直りしたいし…何より相手に嫌われたくない…失望したくない…そんなタイプだろうな…」


タルク「…なんでそんな細かいところまで…?」


マスター「前に相談してきたやつがいてなぁ?」


タルクは少し笑いながら思い出すように上を向く。


タルク「あぁ…俺もそんなんだったな…」


マスター「はっは…思い出したか…?そん時は…

おめぇ…ライリーとかいう医者と付き合ってたろ」


タルク「そうだな…まぁ…もう…住む世界が違う…

それに…あいつもう結婚してるし…」


~一方クロエ~


ライリー「…(いつも無茶しちゃって…相談してくれても良いのに…)」


コンコン…


車の窓が優しく叩かれる。


ウィーンと窓を開ける。


ライリー「あら…どうだった?」


クロエ「…クロエ…仲直り…出来たかも…」


ライリー「そう…それは良かったわ…」


クロエ「これ…コート返すね…ありがとぉ…

ライリー先生」


ライリー「良いのよ…えっと…乗っていく?

それとも…」


クロエは再び笑顔を見せていう。


クロエ「ううん…タルクとコーヒー飲んで一緒に

帰るっ…♪」


ライリー「ふふっ…そう…今日はなんだか楽しかったわ…ありがとうね…」


ライリーは車を発進させ心で思う。


ライリー「…ふふ…(私はいなくとも…あなたは

あなたなりの拠り所を見つけたのね…)」


~タルク~


タルク「でも…まぁ──…」


クロエ「タルクぅ~♡戻ったよ~っ♡」


タルク「おう…」


タルクは少し微笑みを向け隣に指を指す。


クロエ「えへへっ…あ…これっクロエのコーヒー?」


マスター「あぁ…タルクがきっとクロエはこれが

良いだろうってな…こいつコーヒー通なんだ」


マスターは笑いながら言う。


タルク「飲んでみろよ…絶対気に入る…」


マスター「俺はあっちの方が良いと思ったけどなぁ?」


タルク「いや…絶対こっちだろー…」


クロエ「んー…」


クロエはコーヒーを飲む。


タルク「さ…どうだ…」


マスター「どーだ…」


クロエ「あっつ…ぃ~…」


クロエはやけどしたかのように。


タルク「あ…なんだよもう…」


マスター「ははっ…好み以前の問題だったな…」


タルク「…ったく…」


クロエ「でも…クロエね…」


タルク「ん?」


クロエが話し出す…タルクは目を横に…顔を横に向ける。


クロエ「タルクと…飲めるコーヒーだったら何でも

美味しいもん…」


クロエがそっと寄っ掛かってくる。


マスター「俺は…ちょっと奥でコーヒーの管理してくる…」


マスターは笑顔を向け店の奥に行って。


タルク「っ…カウンター席だぞ…危ないし…」


クロエ「じゃ…ソファ席に行こー♡」


タルク「んだよ…面倒だなぁ…ったく…仕方ないなぁ…」







なんか最後らへんYouTubeで投稿してるリアルライフ

Erasedのエンディング曲流しながらだとなんかっぽくなる

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