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13話 カウンセリング

タルクはハミントンから帰宅後、取引をしていた。


タルク「…この量で合ってるな…?」


男「あぁ…間違いない…これでキマりまくれる…」


タルク「やり過ぎるなよ…ネズミを捕えて食う生活になる…」


男「なんのことだ?」


タルク「なんでも…それじゃあな」


タルクは男が去るのを見送った後自分も去っていく。


タルクはマンションに着くとエレベーターに乗る。


タルク「…(12階…)」


ボタンを押しエレベーターはどんどん上に上がっていく…。


チーン…12階につくと自身の部屋に向かう、鍵を

入れ…開ける…すると。


クロエ「うーん…クロエそういうのは良くわからない…」


ライリー「あら…」


タルク「えっ…なんで…お前…」


クロエ「あ~♡タルク~ちょうどタルクのお友達が来てるよ~…♡」


タルク「いや…それは…見ればわかる…ライリー…

何故ここに…」


ライリー「何故って…あなたがジェンスキンさんの所に行ってないって聞いたからよ…」


タルク「そんなにカウンセリングが大事か?」


タルクはテーブルに鍵を置いて隣に座る。


ライリー「…娘のような存在を亡くすなんて辛いでしょう?私も似たような経験をしたって言うのは前にも話したと思うのだけれど…わかってるの?」


タルク「……うん…」


クロエ「…むす…め?」


クロエは首をかしげる。


ライリー「あら…この娘にまだ話してなかったの?」


タルク「義理はないからだ…」


クロエ「タルク…クロエに隠し事…?娘って事は…

タルク結婚してたの…?」


タルク「隠してた訳じゃない…ただ…話したくないことだから…」


クロエ「クロエ…信用されてないの…?」


タルク「すまん…ちょっと疲れてるんだ…後で話そう…」


タルクはソファーから立ち上がり寝室に行ってしまう。


クロエ「タルク?」


ライリー「…あなたとタルクは…どんな関係なの…?」


クロエ「…クロエは…家族…みたいな感じかなぁ…?でも…」


ライリー「でも…?」


クロエ「…家族と違う…」


ライリー「あらあら…普通はそうなのよ?だって…

大人の年齢で見知らぬ男の人を家族にみるのは無理よ…つまり…恋…」


クロエ「コイ…?」


ライリー「多分違うわ…恋よ…」


クロエ「恋…」


ライリー「にしてもタルクも色んな事があったわね…でも確実に忘れられてないわよね…過去の事…」


~寝室~


タルク「はぁ…(俺がいてあげれていれれば…)」


タルクはロアの服の一つを眺めながら。


タルク「…(お前が辛い思いをする必要はなかったのに…)」


涙は自然と出てくる、とにかく悔しかった、あんなに笑顔を見てたのに、次に見た顔は…。


タルク「っ…!」


パン!!


ベットを思いっきり叩く。


タルク「…(…少しでも…)」


タルクは心をどうにか落ち着かせ寝室を出る。


ライリー「あら…」


タルク「…カウンセリング…今から行くことにした…」


ライリー「そう…私送るわ…」


タルク「いや…一人で行く…その…ライリーは少し

クロエを頼む」


ライリー「…えぇ…わかったわ…(大人の面倒をみて欲しいの?問題児なのかしら?)」


タルク「それじゃあ…」


タルクは部屋から出ると駐車場に向かい車に乗り込む。


エンジンをかけても、まだ発進する気になれない…。


ハンドルを握ったまま俯く。


タルク「…(行ける…俺は行ける…)…ふぅ…」


ブゥゥゥン…車を出す。


~カウンセリングジェンスキン~


ウィーン、自動ドアが滑らかに開く、この施設は

悩みを持つ人間がストレスなしに来れる場所だ…

だからスムーズに滑らかに自動ドアも開く。


受付「あれ…タルク…お久しぶり…」


タルク「やぁアマンダ…」


アマンダ「頻度が少ないのは良いことなのだけれど…先生に連絡がなかったのは…あまり良くないわね…?」


タルク「その通り…すまない…」


アマンダ「まぁいいわ…丁度空いてるから行って…タルク」


タルク「ありがとう…」


受付奥の部屋にノックしてから入る。


ジェンスキン「ん?やぁ…タルク…久しぶりだな…」


タルク「…久しぶり…ふぅ…」


ジェンスキン「かけて…」


タルクは革の座り心地いい1人掛けのソファーに座る


タルク「今回はライリーの説得のもとで…」


ジェンスキン「そうか…まぁ…彼女は怒ったら怖いしな…正解だ」


タルク「あぁ…」


ジェンスキン「さて…今日も来たということは…まだ忘れられてないんだろうな…清算できてない。」


タルク「忘れる…?忘れるつもりはない…必ず奴を

捕まえてみせる…」


ジェンスキン「まだバスターを追ってるのか?…

危ないことをしやがるな…もうやめた方が良いんじゃないか?」


タルク「…やめる…?」


テーブルを叩いて立ち上がるタルク。


タルク「あいつは!ロアの尊厳を奪った挙げ句殺したんだ!!!あんなに小さくて…っ…」


タルクは声を荒げていう。


タルク「あの娘はそんな仕打ちを受ける程の娘

じゃなかったのに!…優しい娘だったのに!…」


ジェンスキン「その気持ちは分かる…が…」


タルク「…もういい…スッキリなんてするわけがない…くらい過去を思い出して良いことなんてないんだ…清算なんて出来るわけがない…」


タルクは立ち上がり部屋を出ていく。




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