12話 脱衣
タルクは考えていた、
タルク「…(やつは今どこに…まだハミントンにいるのか…諦めたのか…そう簡単に諦める男だったか…)」
クロエ「像さんこんばんわぁー!!!」
背後でクロエの声が聞こえる…。
タルク「…(しかし奴が移動したのなら俺も急がなければ…)」
クロエ「リンゴあるよーーー!!!!」
タルク「…(ただ奴の仲間の量…)」
クロエ「おいしいーでしょー!」
タルク「っ…もううるさいなっ…」
振り向きクロエの様子を見る。
タルク「…なにしてんだ…」
クロエはテレビに向けてリンゴを見せていた。
テレビナレーション「みなさんも…お家で言ってみましょう!」
クロエ「やっほぉー!」
タルク「…成人女性だよな…」
ヴー…ヴー…
タルク「っ…」
電話が鳴る
タルク「クロエ、クロエ!静かにしろよ?」
クロエ「カバさんこんばんわぁー!!!」
タルク「クロエ!ってか今こんにちわの時間だ!」
クロエ「キリンさんこんにちわぁー!!!」
タルク「…(ちゃんと取り入れた…あぁ…もう…)」
タルクは電話に出る。
タルク「もしもし…」
クロエ「やっほぉー!」
?「…よぉ…お──…だ…──スター─だ…」
タルク「誰だ?」
クロエの声で綺麗に隠されていた。
バスター「俺だ…バスターだよ…タルク」
タルク「っ…バスター…」
バスター「素晴らしい阻止だったな…だが…俺も器が狭いわけじゃない…トニーのことは後回しで良いと思ってな…」
クロエ「わっほぉ!!」
タルク「…クロエ…!」
クロエ「んー!なに!」
タルク「ちょっと静かに…な?電話中だ…」
クロエ「あぅ…ごめんね…」
電話のバスターは咳払いをし。
バスター「と…とにかく…俺は今もうハミントンにはいない」
タルク「…何故…どこに行って…なにが目的だ…」
バスター「仲間集めさ…お前を殺す為の仲間集めさ…今はみっぽんにいてな…」
タルク「みっぽん…」
※日本に当たる国
バスター「ほら…今も拷問の最中なんだ…新しい仲間のな…」
バスターはカメラをオンにし見せてくる。
ヤクザ「おい!ワレェ!はよ吐かんかい!」
男「ひぃ!!す…すみません!そ…そのワレェ!って…自分の事ですかボクの事ですかぁぁ…!」
ヤクザ「アホか!お前ぇ!」
タルク「…(…バカみたいだが…無実の奴が教われてるのは確か…)」
バスター「まぁ…お前の家も…他の情報も全て…仲間に調べさせてある…まぁ…その日…まで楽しみに待っとけよ…」
ツー…ツー…
電話が切れる。
タルク「…(俺も仲間が必要か…)」
タルクは思い出す、昔の仲間に加え戦える仲間が
必要だ。
タルク「…(マシュー…カール…いや…カールは…)」
昔の仲間…全員ヤクの売人を始めたての時の仲間
今や手慣れて一人…全員に恩を着せた覚えがあるが
覚えてるかは定かじゃない。
ジョンソン
ルートの計画もこいつが担当だった。
そうとう頭が切れる…。
ハリー
確か趣味でハッキングが好きだったはず…取引では
使えなかったが…。
サルサ
とにかくごつい…こいつは必要だ…。
ケビン
改造好き…いろいろな物を改造する、そして全て良い
アップグレードになる…今回は役に立つかもしれん。
ザット
射撃の精密さは確実にこいつが一…今までにこいつほど射撃が精密な奴は見たことがなかった…とはいえ…取引で銃を扱うことは少なかったが
マグイア
変装の達人…取引の時の早着替えは警察を撹乱するのに良く役立った。
タルク「…(なんて強盗映画みたいに考えてるが…
昔の仲間だ…環境が変わった今…協力してくれるとは思えないが…間違いなくこいつらが揃ったら敵はいない…。)」
クロエ「…タルクー」
タルク「ん?」
クロエ「クロエコーヒー淹れたよ~♡…飲んで~♡」
タルク「タダノコーヒーか…ありがとう…」
クロエ「わっ!」
ピシャッ!
タルク「あっつ──くない…ぬるい…助かった…」
タルクはクロエの毎回コーヒーをぬるく淹れる癖に
助けられた。
クロエ「ごめんなさい…タルク…」
タルク「良いんだよ…やっべ…汚れたな…クリーニング出さないとか…ちょっとシャワー浴びてくる…」
クロエ「あ…クロエも行く~♡」
タルク「?」
…
シャー…シャワーのお湯がホテルの綺麗な大理石の
タイルに落ちて跳ねる。
タルク「…(なんでわざわざ一緒に…)」
クロエ「タルク~ごしごしするよ~♡」
タルク「あぁ…どうも…」
とはいえ…念のため…"念のため"…クロエの身体を観察していたタルク…。
タルク「…(意外にも胸は大きい…あの時はIカップとか言ってたが…いや、流石に盛っているが…って…
バカか俺は…ん?)」
タルクは一点に目が止まる。
タルク「おい…その脚の傷どうした…」
クロエ「ん?これ…?クロエ知らない…なんか昔からあった傷だもん」
タルク「そうか…昔から…子供の頃の傷は消えにくいもんな…」
クロエ「…痛くないし平気平気~♡」
タルク「ならいいが…」
クロエ「ねぇ…タルク?」
タルク「ん?」
クロエ「クロエの事も洗って~…♡」
タルク「あぁ…まず…俺の泡落としてくれ…顔まで凄いから…」
全身泡人間レベルであった。
続