日銀は利上げを急ぎすぎてはいまいか (。´・ω・)?
このエッセイは日本経済の先行きを示すものではありません。
投資や経済行為は自己責任でお願いしたします。
先日、日銀が利上げを発表。
新聞には大きな文字で一面を飾った。
その結果、余波が各地に波及している。
例えば、日経平均株価は夜間に4年に一度の大幅な下げ幅を記録。
企業業績を大きく圧迫するであろうことが危惧された。
半面、銀行預金金利は0.1%に回復した。
中央銀行の利上げとは、個人と企業の借入金利を引き上げ、加熱しすぎた景気を幾分冷ますような行為である。
例えるなら、熱すぎる石に水をかけるような行為だ。
この行為により、企業活動を停滞させ、物価の高騰などを抑える効果があるのだ。
ただ、十分に加熱していない景気に行ったり、または短期間にやりすぎると、不況の要因ともなる。
30年にも及ぶ平成不況は、バブル期に利上げをやりすぎたのも一因とされている。
ちなみに、利上げを喜ぶ人は結構多い。
物価が抑制される効果と、「金持ちが損する」という感情効果だ。
当時、バブルで儲けて調子に乗っていた人々が、利上げで一気に摩滅した。
この事象により、急激に利上げした日銀などを称賛する庶民は多かったといわれている。
だが、結果的に30年の大不況。
日本の経済的地位は大きく地盤沈下した。
行政も財源に困るようになり、様々な行政施策が停滞。
長期の不況によるリストラが蔓延し、若者は就職氷河期により非正規化。
そして結婚する人が減少。
養う子供の経済的負担から少子化も進んだ。
さて、今回の利上げ。
未来にならないとわからないが、もう数か月遅くてもよかったのではないか?
ここ一か月、急激な円高進行により、物価下落は予測できたはず。
そして、米国は不況に片足をつっこみかけているかもしれない状況なのだ。
ちなみに、景気減速を危惧する米国は利下げ。
物価上昇を恐れる日銀は利上げ。
こうなると日米金利差は縮小し、さらなる円高バイアスがかかる。
以前。
リーマンショックの少し後、ギリシャショックの頃。
円高により輸出企業が停滞。
多くの失業者があふれ、日雇い派遣村なるものまでできた。
私の知り合いも会社が倒産し、失業。
そこまでいかなくても、ボーナス不支給などが多く生じた。
では、今回の円安でどれくらいの人が困っただろうか?
せいぜい、物価がいくらか上がったくらい。
円高のように失業者があふれるなんてことにはならない。
もちろん、一か月前のような円安は異常だ。
為替介入はあるべき行為であった。
だが、為替介入で円安は急激に是正方向にあり、さらに米国の利下げが期待できる中。
物価に大きな影響もあるコンテナ船価格も一服。
こんな時に、なぜ日銀が利上げを急いたのか、まったくもって疑問なのである (´・ω・`)
ちなみに、今の日経平均四万円は、過去のバブル期とは違う。
今の円の価値は棄損が進んでいるので、バブル期の三万八千円は今だと十万円に値するといわれているのだ。
つまり、日経平均が10万円を突破してようやく、日本は過去に追いつくことができるのである。
むしろ、そこまで狂乱景気になる必要性などないが、逆に今が景気過熱状態というのもおかしいのだ。
閑話休題。
不適切な利上げにより、もし景気が悪くなれば、それを回復するのには膨大な時間がかかる。
それは過去にあったように、非正規就職に甘んじ結婚ができなくなるなど、人々の長い塗炭の苦しみが待ち受けるのだ。
法人税収が減れば、さらなる消費税の引き上げも……orz
……銀行預金金利があがり、なおかつ物価が下がる。
一見、庶民にいいことずくめな利上げ。
だが、もし副作用が起これば、壮絶なものとなることは頭の隅にいれておきたいものである。
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