2‐裏:設定つらつら
予告通りに週1更新。
まだ前作の方も時々アクセスがあるようで、嬉しい限りですね。
さて、この第2章ですが、ミチル企画版からはそこそこ追記しました。
物語を判断するための大事な情報が抜けてたから、ですけどね。
説明回で飽き飽きされたかもしれませんが、
ここからは怒涛の(?)アクションなので乞うご期待。
―――以下、元ネタ解説―――――――――
・北に向かって撃て!
西部劇『明日に向かって撃て!』のもじり。内容的にはもちろん何の関係もない。
・人工知能R.U.R
カレル・チャペックの『ロボット』でロボットを生産している会社がR.U.R。
風邪薬とは関係ない。
・スターリングラードでソ連軍が鹵獲したナチスのサイボーグ
『ジョジョの奇妙な冒険』第2部のルドル・フォン・シュトロハイムが元ネタ。エピローグでスターリングラードで戦死したと語られているので、それを拾ってきたってわけ。
未読の人でも「ナチスの科学は世界一チィィ!!」の人だと言えば分かるのではないか。
・おっぱいを大きくする体操
描写書くためにググりました。
なお、別に効果がイマイチだという口コミは無かったので、試してみたい方は是非(ぇ
・隠しカメラ
隠しカメラをインターネットからつなげられちゃうような形で設置するかと言うと微妙なんですが、そこは許していただきたい。
・ブルズレガシー
イラクで進められていたバビロン計画と、その中心人物であったジェラルド・ヴィンセント・ブルが元ネタ。
超巨大砲にどれだけ軍事的実用性があるかはともかく、浪漫と火薬は無駄に詰まってます。
今回は、浪漫の代わりに吸血鬼を詰めてみました。
ジェラルド・ヴィンセント・ブルは暗殺(多分モサドに)されてるので、ブルの遺産としてブルズレガシーと命名。
・私はヘルメスの鳥
HELLSINGのアーカードの棺が元ネタ。
『私はヘルメスの鳥、私は自らの羽を食らい飼い慣らされる』
さらにその元ネタは15世紀の錬金術師にさかのぼる、らしい。
何が大丈夫になるのかは不明だが、伯爵も結局帰還できたのだから縁起は良い気がしますね。
・ヴァンパイアイルカ
特定の元ネタは無いのだけれど、どんな生物がヴァンパイアになれるかって考察は結構面白いところ。
吸血行為で感染するなら、血がある動物はたいてい成れるわけで。 でも、水生動物がなると「流れる水を渡れない」の制約が辛そうです。
まあ、本作では「人間以外は吸血鬼になれない」という設定なのですが。
・VNPT、吸血鬼不拡散条約
NPT、核不拡散条約が元ネタ。
要するに、エルダー・ヴァンパイアを保有する国が増えないように、すでに保有している国でも増やさないようにというお約束である。
ワラキア戦争でドラクラが吸血鬼を増やして人類を支配しようとしたので、その戦後に成立。
増えた場合は抹殺、というと非人道的だけど、エルダー・ヴァンパイアがむやみに増えると困るのは人類もエルダー・ヴァンパイアも共通認識。
なお、この条約のせいでエルダー・ヴァンパイアを確保できない中国がVウィルスを開発したという裏設定が。
(文面上『吸血行為による増殖』が禁じられているので、ウィルス感染によるヴァンパイアへの変成はOK)
内容と直接関係しないので本文には書かないですが、
各国のエルダー・ヴァンパイアへの給餌方法は基本2種類。
1.年2,3人程度を吸いつくす前提で与える。
生贄の確保が最大の問題。死刑囚だったり戸籍がない人だったりといなくなっても問題になりにくい人が選ばれる。
生贄の数を減らせれば楽なのだが、吸血鬼側が飢えて暴れるリスクがあるのでこの程度が限度。
吸われた方が吸血鬼になるリスクは低い。
元々はこのタイプの国が多かったが、特に先進国で『いなくなって問題になりにくい人』が少なくなって方針転換する国も。
2.特定のパートナーからちょっとずつ吸わせる。
一人の人間を何十年も使っていけるので、その意味では良。
ただし、本文中に書いたように意図しない吸血鬼化のリスクが発生。
吸血鬼側も長年1人から吸っていると愛着がわくので、死別の問題が付きまとう。
先進国はおおむねこちらに切り替わっている。
必要人数が少ないので、今のところ志願者で事足りている。