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カミュ、鍬を作る。

これからお世話になる村人に対して鍬を作ります。

 次の日カミュは村の外を散歩し、家を建てる土地を探した。

 家を建てる土地はすぐ見つかった。サーチの魔法を使用し、鉱物がある程度取れる岩山の畔で村から歩いて20分程度の場所を選んだ。


 カミュは住む場所を見つけると、住居の設計図を作成し、近くの森からウィンドカッターの魔法で木を伐り、平板や角材に加工し、近くの鉱山から鉄を掘り出しそれを魔法で釘に加工した。


 その後、魔法を使用しつつ手作業で小屋を作った。小屋の形がなんとか人が住める様になったが日が暮れたので「羊の休息」亭に戻り夕食を取り寝た。


 次の日、「羊の休息」亭を引き払うことを伝え、暫くは夕食を食べにくる事をサマーンに伝えた。


 カミュは建設中の家に戻り内装の工事を行った。

 一部鉄の必要な部分があったので、鉱物を有する岩山に行き、魔法で岩盤をぶち壊し鉄鉱石を採取した。


 思いの他鉄鉱石が取れたので、家に必要な量を使用した残りでこの村の人数分の鍬の刃床部を錬金した。鍬の柄の部分はウィンドカッターで木を削って作った。それでも鉄鉱石はまだ残ったので、作った鍬の刃床部、柄、残った鉄鉱石のうちの一部をマジックポケットに入れた。


 先日村を散歩したとき、摩耗したり一部破損した刃床部を有する鍬を使って畑を耕す村人を見たからだ。そんな使いにくい鍬を使ってても明るく作業をし、こちらが挨拶したら歓迎してくれた村人に対して、何かしてあげたいと思った。


 カミュは内装工事がある程度終わった後で村に行き、鍛冶屋のラムザの所に行った。

「よう、魔法使いのあんちゃん。何か用か。ちょっと待ってくれ。」


 ラムザは何か作っているようだったので、それが済むまでカミユはラムザの作業を見ながら待っていた。


「あんちゃん。待たせたな。で、何の用だ。」


「おやっさん。ちょっと頼みがあってな。これを見てくれ。」


 カミュはマジックポケットから先ほど作った鍬の刃床部と柄を出し、ラムザに

「今、村の外の岩山の麓に家を作っているんだ。これ、家を作ってるときに岩山を掘った鉄鉱石と木で作ったものなんだけど、これらを差し込んでかしめてくれないか。報酬は金では払えないというか、金よりこっちの方がいいと思って持ってきたこれだ。」


カミュはマジックポケットから鉄鉱石を出してラムザの方に押しやった。

「どういうつもりだ。かしめるのならお前の魔法や錬金でもできるだろ、あんちゃん。」


「何わかって言っているんだ、おやっさん。材料があって、ある程度の精度、この程度の精度の鍬の刃床部なら確かにおっさんより俺の方が早く作れるさ。でも、それ以上の精度のものを作るとなると腕のいい鍛冶屋に錬金術師は遠く及ばない。昨日みんなが使っている鍬を見たが、ボロボロに削れた刃床部だったがしっかりと柄に固定されていた。あれおやっさんが固定したんだろ?鍬は日常よく使うものだし壊れるとしたら柄が割れて刃床部と離れてしまうことが多いんだろ?だったらなるべく壊れないようにおやっさんがやるべきと思い持って来たんだよ。村の人にはこれからお世話になる。だから魔法使いである俺からのプレゼントとして鍬をみんなにあげようと思ってさ。ここまで、すなわちある程度の精度の鍬の刃床部を作る、木を柄の部分に加工するのは魔法使いの俺ならちょっとした手間ですぐ出来るからさ。」


「よしわかった。固定するのは俺がやるさ。で、みんなに配るのはどうする?あんちゃんがみんなに配るか。」


「いや、俺は家作っている最中だし。村長さんに頼んどくのがいいかなあ。おやっさん申し訳ないが

鍬出来たら村長さんの家に持って行ってくれないか。村長さんに配ってもらおうと思う。村長さんには俺から話通しておくよ。」


「わかった。完成したら村長さんの家に配達しておくよ。で、この鉄鉱石だが、こっちに来たばかりのあんちゃんが鍬を無償でこれだけ作ったんだ。俺だけがこの鉄鉱石を貰うわけにはいかない。」


「いいから取っておけよ。報酬だ、報酬。もし受け取れないっていうのなら、今後村の為に何か作るときに使ってくれればいいさ。」


「わかったあんちゃん。ひとまずこの鉄鉱石は預かっておく。」


「じゃああとはよろしく。」


「ちょっとまてあんちゃん。あの岩山からこの鉄鉱石が出たんだよな。だったら金払うから定期的に鉄鉱石持ってきてくれないか?」


「まだちょっと掘ったばかりだから何がどれだけあるかは何とも言えないが、今後研究用に掘って余ったものでよければもってくるよ。」


 そういって鍛冶屋のラムザのもとを出たカミユは村長宅に寄り鍬の村民への配布を頼み、そのあと「羊の休息」亭で少し早い夕食を取り、家に帰った。


 家の付近で、大きなモグラが魔獣から何かを守ろうとしていたが、魔獣から攻撃されたので魔獣をサンダーボルトの魔法で退治した。


魔獣の足元には、息も絶え絶えな大きなモグラがいた。

次はいよいよ・・・秘密結社と言ったらあれ・・・・を行います。


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