カミュ、娯楽と今後の対応を考える。
ケルググン殿の家は徐々に出来上がってきている。
もうすぐ出来るだろう。
今日はソバ屋が休みということで、うちの工房にカムストックさんも来ていた。
今、カムストックさんのソバ屋の車のメンテをケルググン殿と3人でしている途中だ。
作業の途中、娯楽の話になった。魔族、竜、人間の娯楽についてだ。
竜は空を飛ぶこと、魔族は剣や魔力を競う事が娯楽と言っていた。
どの種族でも楽しめる簡単な娯楽が無いかという話になり、サイコロとそれを使ったオイチョカブの話をしたら、博打は駄目と2人に言われた。
何かないかと考えていたら、サイコロを使ったすごろくならいいかと思い、提案したら2人からも賛成された。すごろくの内容としては、それぞれの生活様式に則ったものにし、竜の生活、魔族の生活、人間の生活に則ったものを作ってみたらいいのではないか、ということになった。
また、リ〇-シは、と思い、リ〇-シの盤と表が黒、裏が白の石を魔法でざっと加工し、ルールを説明し3人でやってみた。ケルググン殿、カムストックさんは共に
「これは面白い。」
と言い、リ〇-シを遊ぶセット及び遊び方を説明したセットを作り広めようということになった。
ただ、番のマス数8×8では少ないと2人に言われ、12×12とした。
3人とも魔法が使えるので、板と塗料、石を使い30セットほど作った。
一人10セットづつ分け、それぞれ魔王領、竜の領域、アイナ村で広めてみることにした。
その後、それぞれの家で昼食をとり、午後にまた工房に集まった。
カムストックさんは昼食時、さっそくリ〇-シを奥さんであるビュートルさんに説明しやってみたが評判は良かったと言っていた。
午後からはハッサン医院から注文されている薬の調合でもしようか、と思ったらルオさんがやってきた。
「非常勤相談役が3名集まり何かやっているというので来ました。」
とのことだ。
丁度良かったのでルオさんにリ〇-シの内容を説明しやってみたら評判がよかった。
ルオさんと相談してとりあえずサンルース商会で売ってみようという事になった。
ルオさんが来たので、今後について気になっている事を話す事になった。
ケルググン殿がルオさんに
「イナバーンからボーナンに流入してくる民の数だが、徐々に増えてきているな。あそこには竜と魔族で検問を設けているが、我々魔族の方からはその様に報告を受けている。」
カムストックさんも
「我々竜でもそのような報告を受けているがそれがどうしたのだ。」
と言った。
「ルオよ、イナバーン王国内の非軍人の人数は目立って減ってきているとか、より物資不足となっているなどの情報は得ているか。」
とケルググン殿はルオさんに聞いた。
「物資不足はヤマタやホクリクンから購入することによって避けている様です。ただし物資購入の為お金、政府紙幣を発行しておりインフレ傾向にあります。物資の生産については、特に農民の流出が多いようで食料不足になることも考えられます。」
「そうか。ルオ、いや副村長よ。イナバーン貴族の一覧を再度見直し、検問に徹底する必要があるな。」
カムストックさんが
「ケルググンよ、何を考えている。」
といい、ケルググンさんは
「以前、われらがイナバーンと和睦したとき(カミュ、王都民に演説する。より)、和睦条件として
『我が竜の領土について、イナバーン王、イナバーン貴族、イナバーン宮廷及び軍に関する者は入国禁止とする。』という内容を我ら魔族が貴様達竜族に言い入れさせたことを覚えているな。カムストックよ。そろそろイナバーン貴族どもが発展しているボーナンを見て、支配者となる為ボーナンに入国する可能性がある。それを見つけ出し見せしめに処刑する。念には念を、で再度イナバーン王都に侵入し、和睦の条件を破るつもりなら再侵攻すると警告してもよいかもしれん。」
ルオさんは
「以前魔王様が仰っていた、いらない奴、敵になるやつはまとめる、ということですか。」
と言ったので、ケルググン殿は
「そういう事だ。ボーナン村長のムルニーにも伝えておくべきだ。村長に伝えてもらう様手配をしておいてほしい。副村長。」
とルオさんに言った。




