カミュ、竜を語る。
アップする時間は不定期です。すみません。
「で、金を得る手段なのですが・・・北の砦のさらに北、竜の領域の竜なのですが、あそこに
いる竜・・・馬鹿なでっかいトカゲ、なんとかなりませんかね。」
「村長、これまで話し合ったことをまとめるとこんな感じですよね。」
カミュは紙を出して書きだす。
******************以下は前話の要約です****************************************
1.土地が痩せている。
1-1 堆肥にしてもあまり効果のないゲインの木を伐採し他の木を植える。
どのような木を植えるにしても時間がかかる。
1-2 錬金で堆肥の代わりになるものが出来るか調べて実施する。
出来るかわからない。不確実である。
(一応宛はありかなり成功率は高いと思うが、実験し実証するまで伏せておく)
2.畑用の水不足
生活用の水は各家の井戸で充足できている。
2-1 ククリコンに井戸を掘らせる。
村長が指定した場所について事前に俺がサーチの魔法で水源を調べる。ただしサーチの魔法で探すのは難しい。気休め程度。ククリコンに井戸を掘らせてみないと結果が判らない。
2-2 村外の川から水路を引く。
事前に俺が川から村の北口までの水路の図面を書く。そのから村内の水路位置は村長が指定する。
村外の領域が実現可能性大。後は村内の事情のみ。村長に交渉してもらう。村長と計画を立て、実施する場合村人からも人工を出してもらう。
2-3 緊急時は魔法で水分補給
俺の魔力の問題、空気乾燥等火事の問題があるのであくまで緊急時。
3.医療
3-1 ポーション用の薬草採取は難しいので専門薬用の材料を集め特定の病気に効く専門薬を作る。
散策した感じ専門薬用の草はそれなりにある。安価で出来そう。サンプルは俺が作り、ハッサン先生に相談し常備の専門薬を錬金する。
3-2 俺の家の畑でポーション用の薬草採取の栽培を行う。栽培が成功したらそのノウハウを村民に伝える。
いつ成功するかわからない。時間がかかる。
4.大命題
4-1 カネの絶対量が少ない。
カネが無いので経済が回らない。物々交換やモノと労働の交換である程度補うことが出来るが
効果は少ない。
******************前話の要約終わり****************************************
カミュは書き終えた後村長に言う。
「竜が協力してくれれば、書きだしたうち、大命題の4.カネの絶対量が少ない、と、1.土地が痩せている。は解決できるのですよ。」
カミュは村長の顔を見ながら続ける。
「まず1.ですが、竜の糞は植物を育てる肥料の三要素、植物栄養素としての窒素、リン酸、カリウムを沢山含んでいます。そのまま使用すると強すぎて作物が枯れてしまいますが、干して水などで薄めて使えば作物はよく育ちます。また、土を活性化する菌も含んでますので、適当に時期、場所を決めて竜に糞をしてもらえば堆肥は必要ないし、土が肥えて作物がたくさん取れます。」
「それに竜たちはたくさん金貨を貯め込む習性があります。竜の領域にいる奴らは知性があるでしょうから、竜たちと話して人間で竜の為にできることがあれば、それを行ってその分の対価を金貨で得ることが出来ます。」
そのあと、カミュはニヤッと人の悪い笑顔を浮かべて
「最悪、対価を得ることが出来ない場合でも、ククリコンに竜の領域で金貨がある場所まで穴をあけてもらって盗んで戻ってくるということも出来ます。この村から穴を掘ると村の仕業だとバレるので、魔王領あたりから掘れば魔族の仕業にすることも出来ますよ。」
村長は顔を真っ青にして
「まだ子供のころ、竜の領域の竜と会って話をしたことがありますが、とても恐ろしげで知性も高かった。そのような事をしても、この村の仕業だと見抜かれ攻め込まれる可能性が高いですよ。」
カミュは村長に
「俺も何匹かの竜とあったことがありますが、あいつらは対してモノを知ってる訳ではないのに物知りの振りをして、自分たちが個体として人間よりも強いから敬え、貢物を出せと言って、では知識があるならこちらに取って役立つことを教えてくれるのかと言ったら全然そういうことが解らず、それで下等な人間が自分たちを敬わないと言って不平を漏らすバカばっかりでしたが。」
カミュは続ける。
「敬って欲しいならその対象、この場合人間ですか、に対し、奴らの言う偉大な知識を授けて人間の困っている点を解決しろって言うんですよ。昔、研究で旅をしていた時に、俺は王だ、偉大だ、強いとかいう竜が居てその竜を馬鹿にするお前は許さない神の罰を与えるとか言って戦いを挑まれたことがあるんですよ。戦ってみたのですが、確かにそこそこ強かったですが大したことなかったですよ。で、こっちも竜の言い草に頭に来ていたんでトドメを刺そうとしたら、お願いします助けてください降参します殺さないで、とかいうんですよ。」
村長は
「カミュさんの会ったことのある竜は確かに弱かったのかもしれませんが、私の会った竜は、とても知性が高く強そうでした。失礼ですが、確かにカミュさんは強いのでしょうが、あの竜に勝てるとは到底思えません。それに私の会ったあの竜が竜の領域の王とは限りません。あの竜が王としてもかなり強いでしょうが王が他にいる場合、あの竜以上に強いことになります。カミュさんをこんなことで失うわけには参りません。」
カミュは村長を見て、
「俺の会ったことのある竜が竜の領域にいる可能性があります。竜の領域でも下っ端かもしれませんが。俺が砦に行ってあのバカ竜を呼び出すというのはどうでしょう。で、少なくともこの1.土地が痩せている、を解決するため、月に何回か所定の場所で糞をしてくれと頼むんですよ。」
村長は、
「あくまでも竜を刺激しないように。竜は自分の領域に他国の人間が入るのを嫌います。竜の領域に入らないで呼び出すなら・・・」
カミュは
「では、村長が時間の取れるときに砦に言って呼びかけましょう。竜の領域の王が村長のおっしゃった様に知性の高い竜であれば、呼びかけただけで村に攻め入ったりしないでしょうし、怒ってもこの村の事情を話せば謝れば許してくれるでしょう。」
村長は、
「明日は色々しなければならない事がありますからカミュさんさえよければ今から行きましょう。」
カミュと村長はククリコンを連れ、今から砦に向かうこととなった。
砦に向かう前に、トーレスの家に寄り、トーレスの母親に薬を飲ませ、2~3日安静にする様に伝えた。
あのバカ竜、爆炎の王とか言ってたっけな、ファフニールよ。竜の領域に多分居るよな、居てくれよ。
カミュはそう思いながら砦に向かった。
ククリコンが、
「カミュさん、大丈夫ですかね。なんて言ったって竜ですよね。あの好戦的な魔族すら攻め込まない竜ですよね。」
と言ったので、
「竜の領域の王やその側近は強いのかもしれないが、少なくとも俺が呼ぶ竜は対して強くないよ。ククリコン、お前が修行を積めばあのバカ竜より強くなる可能性は十分あるぞ。」
「カミュさん、おいらがんばるよね。」
そんなことを話しながら砦に着いた。村長は門番に事情を話し、
「カミュさん、これから用事があるので私は村に帰ります。あとはよろしくお願いします。」
と言って帰っていった。
カミュは砦の上に登り、竜の領域に向かって、
「おーい。ファフニール、俺だ、俺。用があるから3時間後砦前に人化してきてくれ~。」
と何度か叫んだ。
カミュは門番に、また3時間後来ますと言って一回帰った。
3時間後、再度砦に来たがファフニールが来てなかったので、
「おーい。ファフニール、俺だ、俺。用があるから3時間後砦前に人化してきてくれ~。」
と何度か叫び、日が暮れそうだったので、大きな布に
「ファフニールへ、用事があるから明日の朝8時にこの砦の門前に人化してきてくれ。カミュ」
と書いて砦の天辺に旗の様に立てて家に帰った。
次の話は、竜が出てきます、というか出てくるところまで書きたいです。
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