6.伝説の剣
冒険者の案内のもとナルガ草原を見学する。
道中で見つけた薬草などのアイテムの説明や
魔物と戦ううえでの注意点などを
アドバイスしてくれる。
流石魔物を討伐して生活をしているだけあって
仲間との連携プレイや体術、魔法の応用力など
アマチュアの俺らとは違うプロの実力をみた。
「もし自分よりレベルの高いモンスターが現れた時には
逃げるのが最優先だが、
どうしても戦わなくてはいけないときは
頭を使うんだ。
ほとんどの魔物は知性が高くなく
同じような攻撃モーションを行なってくる。
相手の攻撃パターンを覚えて対策をして
勝利を掴むんだ」
やはりゲームのモンスターというだけあって
動きがパターン化されているのが観察してわかった。
冒険者と戦っていたモンスターは
攻略本と同じ動きだったため少し安心した。
しかし、知性を持った…
ゲームの世界でAIが搭載されていた
魔物はパターン化せず人間のように学習して
攻撃を変えるので厄介だ。
今日戦った魔物でいえばゴブリンだ。
戦闘中砂を手に取り冒険者の顔に投げつけ
視界を奪ったところを槍で刺そうとしていた。
しかしDランク冒険者には通用せず
カウンターされていた。
ゴブリンは知性があるにはあるが
高いとはいえないため砂をかけたあと
油断して真っ直ぐ直線に突撃したため
見えなくても簡単に剣で切られる。
一瞬の油断が命取りだと分かった。
ちなみにランクというのはレベルによって分けられる
冒険者の位だ。
ランクの分け方は
SSS 91〜100
SS 81〜90
S 71〜80
A 61〜70
B 51〜60
C 41〜50
D 31〜40
E 21〜30
F 11〜20
G 1〜10 となっている。
剣舞学校の1年のほとんどはGランクだが
5人だけFランクがいる。
まだ魔力の訓練を3ヶ月しかしていないのに
Fランクに到達しているのはいわゆる天才。
才能の塊だ。
俺なんかとは次元が違う。
きっと冒険者になるころにはCランクぐらいに
なっているだろう。
俺は…よくてEランクぐらいかな…。
「何ぼーっとしてるんだいくぞ」
「あっはい」
冒険者の人が魔物を討伐し
再び歩き出しているのに気づかず考えごとを
してしまっていた。
急いで前に追いつく。
「ノア君ぼーっとしてたら危ないよ?」
「そうだな、ちょっと考えごとしてしまってた」
「伝説の剣が楽しみなの?」
「ま、まあな」
サキに俺がランクについて考えてたと話すと
俺が弱いせいでまた
気を使わせてしまうかもしれないから
とりあえず話しにあわせておいた。
「まだまだノア君も子どもだね~」
「いやいやサキも子どもだろ」
わたしは大人です〜と笑っていた。
内心はともかく見た目は俺のほうが
大人っぽいはず。
「伝説の剣か…」
伝説の剣…楽しみといえば楽しみだ。
今回の校外学習の目当てはナルガ草原の
大地に刺さっている伝説の剣だ。
なぜこのような比較的安全地帯に刺さっているのかが
不明な伝説の剣。
その剣は『ソードレジェンズ』
10周年の討伐イベントで登場した精霊
『最後の剣』の持っていた武器に
似ていることからかなりのわざものだと言われている。
俺の持っている攻略本はどれも9周年を迎えたころの
ものだから載っていない。
攻略本に載っていない剣を見るのは楽しみだ。
「もう少しで伝説の剣が見えるぞー」
先頭に立っている冒険者が声を上げた。
えっ…本当にこんなところにあるのだろうか。
伝説の剣といえば神殿とか岩に刺さってもんじゃ…
まだまだ草原地帯だが…?
しかし俺は目に映った光景に驚いた。
伝説の剣はごく普通の草原地帯に刺さっていた。
てっきり魔法陣に守られてたりしてるのかと思った。
これじゃあただ剣が地面に刺さっているだけ。
そう思ったが近づくにつれて強いオーラを感じる。
まるでそこにドラゴンがいるかのように
凄まじいオーラ。
恐怖から立ち止まる生徒もいるなか
俺は好奇心とよくわからない力で
剣に引きつけられている気がする。
まるで磁石のように。
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