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短いw


(そう、あの目だ。)

彼女はベッドの上で目を腕で覆いつい数時間前に起こったことを振り返る。







A級冒険者《水精剣(ウンディーネ)》のジェシー、城塞都市バンを拠点とするランぺ王国の数少ない高位冒険者だ。


彼女は元々はランぺ王国軍バンドール将軍の長女であり父の教えもあって騎士を目指していた。

だがこの国では女性騎士は少ない、必要なのは高位貴族の令嬢や女性王族の身辺警護のみになってくるからだ。

悪く言うとお飾りなのだ。


それに嫌気がさしたジェシーは父の許可を得て冒険者となった。


彼女は適性が高い水の精霊魔術での戦闘能力が高く、数年のうちに頭角をあらわしソロでA級冒険者にまで上り詰めた。

高位冒険者はパーティー内での認定が多いがソロでは稀だ。


今、彼女は縁あってガルシア家にて食客という立場にある。




彼女には今まで培ってきた経験と技術がありたとえS級以上とも渡り合える自信があった。


そう、あった、だ。



自分が出せる最高の技第五階級『豪一閃』を放った時

あの赤い、深く赤い目が合った瞬間、底知れない沼に体が持ってかれるような恐怖を感じた。


(そうか、あれがS級以上の人外というものなのか。)






―――――――――――――――


ジェシーを運んだ後、元の部屋に戻ってきていた。

ちなみに破壊された壁はそのままで瓦礫だけ片付けられていた。


「で、ベンデム、ガディは合格かい?」


微笑みながらリナが問う。


「もちろんです、これほどの逸材他に拾われる前に紹介していただきありがとうございます、どうだ娘よ。」


「ふんっ、まぁまぁね。」


「そうかそうか、で、ガディ君どうかね。」


「条件があります、これを飲んでいただかない限りお引き受けできません。」


「ほう、何かね。」


「第一に剣術の教え方は私が決めます、お嬢様に無理はできるだけしないようにします、第二に最低でも三年間は住み込みの雇用状態を維持できる契約書を、これでどうでしょうか。」

剣術は人によって覚え方に違いが出てくるためにこれは譲れない、最低でも三年間住み込みでお金を貯めたい。


「ふむ、まぁいいだろう、リナ様の紹介だ、万が一ということはないだろうからね。」


「ありがとうございます。」














こうして家庭教師の試験は通ったのであった。

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