004
瞬きひとつの間にどうやら俺は、ウォーズワールドとやらに転送されたらしい。
その根拠に沢山の人声が行き変えている。
場所も代わり真っ白い無機質な部屋から、ローマを思わせる石畳の家々が続いて都市を作っていた。
通りかかる人達は、俺が知る日本人ではない。
耳がとがった女性、おそらく日本には、一人もいないであろう全身体毛でおおわれた毛むくじゃらな男などがいた。
いわゆる、エルフや、ドワーフなどの人種であらろう。
「春也さん、ようこそ私の世界へ。」
どこからか、あの女神さんの声がする。
「私は、今あなたの脳に直接話しかけています。ちなみに、おわかりでしょうが、この声は、周りの人達には、聞こえませんよ。」
テレパシーのようなものだろう。結構、無茶苦茶なことする神様なことで、、。
こんな時は、あの女神に一言言っておくべきである。
「おい! 女神!お前人様をこんな所に勝手に転生させといていいご身分だこと。」
「てか、聞き忘れたけどお前本当に女神なのか?
俺には、こんな適当なことする人女神なんて認 めないからな!」
「おい、自称女神!女神なら、魔法の一つや二つぐらい出せるよな?ほら、出してみろよこの自称女神。」
「あなた、好きなように言わせておけばぁぁあ。
分かりました。魔法撃てば、女神って認めてくれますよね?」
「では、本当にやりますよ?」
「▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒▒」
俺には、聞き取れないノイズが走った。
風向きが変わり、空の色が暗くなる。黒い雷雲が集まってきた。その雷雲は、どんどん大きくなり町外れの小山の上空に昇ってきた。
白い閃光が走り、爆音をとどろかせた。
10メートルほど土煙が上がり、そこそこ大きかった小山を平坦にした。
「分かりましたか?私に逆らうと次は、小山ではなく、あなたに雷落としますよ(笑)」
「すみません、すみません、本当に調子乗りました。
(焦り)猛省しております。だから、許してください。もう自称女神なんて言いませんから〜。」
今、女神の恐ろしさを知った。
あなたのせいで、調子狂ってしまいましたという女神の小さな独り言を聞いた。
「では、改めまして、チュートリアルを始めます。」
青白い光が俺を包み込む。軽い浮遊感に襲われ、だんだん光が強くなってくる。
瞬きひとつの間に周りの風景は、ガラリと変わっていた。
石畳の家々から木が立ち並ぶ森林に来た。
昼間なので木々のこぼれ日が心地よい。
「ここは、ウォーズワールドのフィールドです。
右上を見てください。このフィールドのマップが表示されています。真ん中の黄色い点があなたの現在地です。」
「マップを凝視してください。そうすると、マップが、手前に表示され立体感あるマップになります。」
目を凝らしてみると、1メートル四方の立体感あるマップが表示された。
「では、少し歩いてみてください。」
言われた通りに10メートルほど歩いてみた。
するとマップに足跡のようなマークが表示された。
「この足跡のマークは、敵が近くにいることを指します。また、足跡の表示された方向に敵がいます。」
俺の真正面にこのマークが表示されていることは、敵が目の前にいることが分かる。
パァーンと銃声がした。反射的に、咄嗟にしゃがみ込んでしまった。
「春也さん、マップを見てください。」
マップには、さっきの足跡マークではなく、銃の弾のようなマークが表示されていた。
「これは、射撃マークです。このマークの意味は、マークがある方向で発砲が行われた、ということを知らせるものです。」
もう一度、パァーンと銃声が鳴った。
すると、下方向にある白いバーが減り、赤く染った。
全く痛みはない。
「その白いバーは、HPバーです。このバーの数値が0になった瞬間ゲームオーバーになります。」
「また、HPが75パーセント切ると、バーが赤くなります。」
「HPを回復するには、バトルフィールド上に置いてある回復アイテムを使ってください。」
「では、あの人と戦ってもらいます。晴也さんは、初心者なのでハンドガンP98を差し上げます。」
まぁ、ゲームの世界だろうからあの目の前の人は、もし俺が殺しても現実世界では、死んでないと思う。
まさか死なないよね?
とりあえず、撃ってみた。以外に反動が大きく、少し背中を沿ってしまった。
相手に緑色のエフェクトが発生した。
しかし、一発では殺れない、もう1発、2発と撃つ。
すると、相手が倒れた。つまり相手のHPが0になったことが分かった。
そして、土に倒れる瞬間青い光に囲まれて消えた。
いや、全てが消えたはけではない。
相手が倒れたところに木箱が残った。
「その木箱日か近づいてください。」
言われた通りにその木箱に近づく。すると、木箱のマークが表示された。そのマークをタップしてみると、丸いアイコンが広がり武器なのが表示された。
その中には、古びたズボン、古びたシャツ等々の先程殺した人の装備が表示された。また、P18C、通称グロックと呼ばれる武器があった。そのグロックを拾うとゴドっといつ音がして俺の足元にP98が落ちた。
「ハンドガンは、一丁しか装備できません。よってP98
は、自動的に捨てられます。」
「また、拾った武器は、今回の試合のみ使用できます。
試合が終了した直後その武器は、本当の持ち主に返されます。」
「これでチュートリアルを終了します。晴也さん今後の活躍とご健勝を心からお祈りしてます。」
「では、頑張ってください。」
そうすると俺の足元に魔法陣が現れ、眩い光が俺を包んだ。
やべぇ、今回長く書きすぎた気がする。
まぁ、読者様は、このくらい分量があった方がいいと思っていると思います。
001~003までが短すぎてしまいもういっそのこと全部まとめてもいいかなぐらい思ってきました。
話変わりますが、この前「妹さえいればいい」を買ってきました。
前々から読んでみたいなとか思っていたのですか、時間の関係上なかなか読めなかったのでお盆休みの時間を使って読んでみました。いゃ〜結構面白いですね。
皆さんとアニメや小説の話出来たらいいなと日々思っています。これからもよろしくお願いします。




