ご主人様との再会
『ふ~ん。で?』
これまでの経緯をざっくりと、腕時計に付与した『遠交信』の術を通じて説明をした。
連携事項は大きく四点。
その一、依頼の根源となる強盗集団を拿捕、壊滅。その正体が、街道警備を担う正規の兵であったこと。
その二、捕縛した賊が所持していた下級の魔法の鞄の中に奪われた品々と思しき物があったこと。
その三、強盗集団の手口は南の湿った街道に巣くった、強力な翼竜種に襲われた商人の一団の行負の利を得る事であったこと。
そして最後、前述の翼竜種と交戦、襲撃を受けていた商人の一行と廃棄された街道の監視砦に避難したこと。
以上であるのだが、この反応である。
「はぁ……『で?』 って話聞いてたかアン」
『モチロンちゃあんと聞いてたわよケイゴ。アンタが魔物に負けて、ぴいぴい泣きながら逃げだした。その挙句、守るべき一般市民がお荷物になって困ってますボク~――って話でしょ?』
「ぬぐぐっ」
要約がお上手な事で――てんで否定できねぇよ!
……クソッたれ。
「アンジェ殿、今の言いようは、あまりにもケイゴ殿が気の毒。相手は下級竜をも凌ぐと言われるあの翼竜王なのですよ。それに、負けてはおりませぬ!」
『はいはい黙ってなさいリナ。はぁ……全く。定時的に連絡くらい寄越してくるのかと思えば、困り果ててから泣きついてくるとはね。
いい? 相手がどんなヤツだろうとも、戦った後で算段してちゃ駄目なの。相談して来るなら、もっと前もってでなきゃ意味がないでしょ?』
「ちょい、ちょい、ちょいっ! 私達は遭遇戦だったんだよ? そんな連絡する暇なんて――」
『ジェシカね? 貴方までぬるい事言わないの。戦闘に入る前、ほんの少しでも時間が無かったって言うの? だとするなら索敵、警戒の頻度と能力に問題アリね。そうでないとしても、そのタイミングでこそ連絡するべきでしょ。自分達の手に負えるか否かの分析や判断もせず、勢いそのまま交戦しちゃって……あたしが言いたいのは『全滅だってありえたって』話なの。言い訳はある、ケイゴ?』
ぐうの音も出ません。
確かに襲われている所を見た時、自分でやる決断をすぐにした。
術を起動して、連絡だけするだけなら出来た。時間もあった。
あっちにはベリが居る。恐らくにはなるが、アイツの力なら俺の位置をなにがしかの能力で特定し、アンを連れて即座に飛んでこれたかもしれない。
それ以前にだ、見当を付けていたことを伝えていれば、今回とは違った行動を取れたかもしれない。でも、それは『タラレバ』だ。違った未来があったかもしれない。行動選択にミスがあったかもしれない。でも俺は。
「目の前で襲われてんだ。悠長な事するなんざ俺には出来なかったさ。反省はする、悪かったよ、連絡が遅れた。だがな、俺はやった事に対しては後悔なんかしないし撤回もしねぇぞ」
『ふふっ。アンタらしいわよ、うん理解かってる。でも……次からはちゃんと頼ってよねっ』
「あ、ああ。そうさせてもらうよ」
『宜しい。んで、相談の要点は『お荷物な商人を何とかして欲しい』って事よね』
あり? 変だ。意外に優しいぞ。
「そ、そうなんだよ。あと別口なんだけど、三名の保護対象を保護したんだが、そっちはアンやアグーデ伯の手を借りることになると思う」
『……やらかしたのね……』
うっ、こ、今度は声が超引くほど低い。
額に銃口を突き付けられたような感覚。
目の前に赤い髪が輝きを放ちながら、ふわふわりと揺れる幻覚が見える。
滲み出る掌の汗をぐっと握り答える。
「――イエス、マスター」
『やっぱりねぇ……はぁ。いいわ、それは任せてもらうとして……問題は商人達の方ね』
ぶはぁ! しくしく心臓痛い。
でも、はて? 気のせいかだろうか、いつのもやらかしの時より、何故だかちょっぴり声色が優しい気がする。心配でもしてくれてたのかね? はたまた、俺事だから……といった諦めからなのか。
出来れば前者がいいなあ。
なんぞと思っていることは、ビタイチも出さないのがプロ(?)ってもんだ。
出すとどうなるかだって?
燃やされます。焦げます。
ええ。比喩表現じゃなくて、普通に物理的に燃やされます。
こないだなんて、眼球の水分だけ飛ばされたもんね……。
故にぃ! 平然を装う様に会話を続けるのだ。
痛いのアカンですから。
「アンでもそう思うか?」
『無論ね、商人が利を捨てたりするもんですか! でしょっリナ』
「ああそうだね、商人とは『利』を得て誇りとし、それに価値と生き甲斐を得るもの。故に、権力によって利を損なわせる様な真似は絶対にならぬ、そは国益を損なう。ボクもそう父から教わった」
『保護しないわけには行かない。出来る限りの便宜が必要って事よ』
なんでそこまで? と、ジェシカはそんな顔押していた。
俺はなんとなくわかる。商人ってのは俺達の世界だから云々とか無くって、何処の世界でもコミュニケーションを重要視する職業なのだと思う。恩を得れば返すことを是とする。損を得れば返済を期する。つまり『より己を助けてくれる場所で、相互に利のある商売をしたい』そんな思考パターンを持つのだろう。
では、商人の利益や機嫌を権力者の都合だけで損ねさせればどうなるか?
当然、答えは『別の場所で商売をする』となる。
誰がピンハネ領主の元で商売がしたいと思うかよ。ってワケだな。
そうすれば次にどうなるか……都市の商人が逃げ出す。行商の商隊が都市に品々を落としに来ない。そして噂が噂を呼び、更にそれが加速する。まさに駄目な最悪のループ。
そうなりゃ都市どころか、最終的には国家の荒廃を呼ぶ。
「悪い噂ほど早く広まるってね。衛兵すら信用できない様な街じゃ商売は出来ないさ」
「あ~、納得じゃん」
『はいはい、良く出来ました。じゃあケイゴはどうしたい? どうして欲しい?』
「出来ればだけど、助けた人間と捕縛した人間全員を希望の場所に転移させてほしい」
『ブー! 出来ませーん。無理。魔術は魔術、アンタの言う魔法じゃないのよお馬鹿っ』
デスヨネ~。
そんなこたぁ~ねぇ。
「わかってました。まあ冗談は置いておくとして……。実の所で商人が要求して来るであろうことを単純に考えると、安全に且つ商品をできるだけ持って帰りたい。これに尽きると思うんだよ。だから俺に出来る事だけ伝えるとするなら、道中は守ってやるから一緒に帰る。ってなる訳だ」
『うん、そんなところだろうね』
「けれど俺には、元凶であるアレを放置なんて出来ない。その上、街への速やかな移動とその護衛を選択したとしても、クアベルトへの帰途で襲ってきた場合は、もう一回戦わざるを得ない。そうなれば多くの人間、それも至近で俺の異常性を晒してしまう事になる」
『そうなれば後始末に困る。よね』
「ああ、だから俺の願いは、アレを始末しても不思議じゃない人間に御登場いただきたいってワケですよ、マイマスター。出掛けに吐いた大言壮語のほうは撤回するので、どうか一つ助けてもらえませんかね?」
『ん、宜しい。出来ないことを『できる』と言い張ったりされるより、随分マシな結論だわ、帝都のプライドだけ膨れ上がった馬鹿貴族共に聞かせてやりたい位にね』
「はは……恐縮しちゃうね。それで、いつ来れる? このままこの砦で待機するにしても、長期間となればアレに察知されて襲われそうなんだが……」
『ん~言いたい事は判るんだけどね、悔しいけどあたし一人じゃ今すぐってなると無理ね』
そうか……貸しは少ない方が良いんだが、やっぱりここは『腐っても鯛』様の御登場かなこりゃ……。
借りを作りたくないアイツ、ベリこと、ベリサリ・ベルオル・ベリアス・ベリアルはその姿こそ、人族に換算してみりゃ十五やそこらの小娘(乳は超デカイが)にしか見えないが、正真正銘マジモンの化物である『魔神』様だ。ぶっちゃけアイツの存在は、俺やアン以上に異常である。種族の名として付く『神』ってのは伊達では無いのだ。勇者様なんてのが居るなら、討伐に来てもおかしくはない。
ふむ、恐らく過保護なベリの事――いつも通り俺にはベリの眷属が監視に付いているだろう。
俺がいくらやるなと言っても付いてるに決まってる。
ならば……俺を検知できているのならば、俺の所へ転移する事なぞ『神』を冠するものとして、朝飯前にできるに違いない。
むぅ、気が進まん。絶対に『ご褒美』要求がくるもんなあ~。
「俺としても負債は増やしたくはないが、今回は致し方ない。対価については――この際は奮発するしかないかなぁ……」
はぁ……途轍もなく気は進まん。
『ぬふ。ぬはははははっ! 聞えたのじゃ、求められたのじゃ、ならば! なのじゃ~』
『あーっ! アンタいつの間に!? あっ、ちょ、ひっぱるな馬鹿! ヤメなさっっ』
「い……あちゃぁ……」
アンの叫び声を聞いたかと思ったら、唐突に目の前に莫大な魔力を帯びた魔法陣が形成され、魔力光で室内が満たされた直後、見慣れた美しく流れる赤い髪と、漆黒の闇を思わせる深い紫の髪が翻った。
髪の持主である二人の女性、色っぽいドレス姿のアンと、何故かメイド服姿のベリが現れたのだ。
「主の忠実な僕としては、期待に応えるしかあるまいて! と言う訳で、雷もかくやと言うほど、即、刹那の間も置かず、ワシ・降・臨!! ついでに、おまけでアンジェも連れて来てやったのじゃ~」
アンは赤と黒を基調としたイブニングドレスで、ベリの方は男の視線をこれでもかと集める様に胸元をグイグイ強調カスタムされたアキバ風な魔改造メイド服。いつその胸元からポロリと飛び出してもおかしくはない改造っぷりで、イヤでも目を引く。
「あっ、アン様っ、ベリ様!」
「えぇ、人がいきなり。こ、これってまさか転移魔術!?」
「な、なんと! うーむ。さすがはアンジェ殿と言った所か」
「これが!? は、初めて見たぜ」
「しゅご、い」
「うわ~。エグイほどの反則じゃん」
どうやらジェシカはこの非常識に気が付いたらしい。結構魔法にも詳しいのかも?
そう――これは非常識。反則技。法則違反。
俺達の世界だけでなく、今のあれはコチラでも世の常識から外れる。
転移用の起点の準備も無くピンポイントで転移するなんてこたぁこの世界の魔術をもってしてできやない。いや、厳密には不可能ではないが、俺の仕入れた本からの知識で表現するなら『遺失された魔術』だそうだ。
これを可能とする方法だが、遠見の姿写しとか言う伝説級の魔術道具と瞬時に距離の概念を捻じ曲げる空間系の超高等魔術である『瞬転移』のコンボが必要。
アンが得意とする、目視で任意の点に飛ぶ『次元門』には距離の制限がある。もう一方の長距離の移動を可能とする『転送門』は下準備として転送陣を設置する必要がある。そのどちらも高等魔術と言われるがこの『瞬転移』はその上に超が付きやがる。
そうそう、ホイホイとお目に掛かれるものでは無いのだ。
そして今起きた現象はさらに非常識。
「うはははは。褒めてたもれ、愛してたもれ、そして他の下々は尊敬して崇めよ!!」
俺が知っている限りではあるが、ベリはこの世界の魔術道具にはほとんど興味がない。故に『遠見の姿写し』なんて物は持っているとは思えない。
ならどうやったのか?
この馬鹿笑いを上げている魔神は恐らく、俺を……俺と言う存在を眷属の視線から感知して『瞬転移』の術式を使ったのだ。
これは赤炎の大賢王、赤と炎の称号を持つ大魔導士であるアンですら成し得ない事。
まさに(魔)神の業。
「さぁ! 愛しき主よ。我が行いの対価に馳走をたもれ~~~」
「いよう、面倒かけちまぅ――むぐぅ!?」
「あ~~~~こらぁぁぁぁこの変態ぃ! イキナリ何してんのよっ」
ぐは! いきなり超高速のタックルを貰うとは思わんかった。
唐突過ぎて回避も糞も出来んかった。
んが? いたたた! こりゃマズイ、跳ね除けれん!
この全身でミキミキいっている筋肉痛のなかじゃ払い除けるてなぁ至難か。
かといってだ。
「むがぁぁぁ!」
「ぶぃみひゃ~」
ゲシゲシ魔力が持ってかれる。ゲージが可視化できるならスンゲー勢いで減っているに違いない。口を塞ぐ柔らかな感触と、寝そべった床の冷たさによる心地良さ、そして胸には強大な威力を誇る柔らかロケット。強烈な快感と多幸感、プラスまだ芯に残る疲労感とが綯い交ぜとなって身体魔術を起動させるのを阻害する、しまくってる~。
あかん、これ後で一回死ぬ、しぬる。ぬはっ!
「は、離れなさいってのよこの変態! 馬鹿ぁ!」
「ケ、ケイゴ様っ!?」
「はうわ、はわわわ! ケイクンってば、しゅ、しゅごい……ゴクリ」
「おぉ、見事なタックルからのマウント技だな。あっはっはっはっは」
「むぅ、ベリ様、それ駄目! です。ロミィなんだかモヤモヤします」
「あ、あの、ベリ殿。そ、その辺にしては貰えまいか?」
いや、あの。みんな、たしゅけて。
見てないでたしゅけ――イカン朦朧とする。
な、何とかして脱出をせねば。
「ちょっとぉ! ケイゴまで何してんのぉ!? どさくさに紛れて揉んでんじゃなぁ~い!!」
いや、チ血ちちち乳、違う! のけて……のけたくて。
あだ、いだだだだだだだ、み、み耳ちぎれるぅうぅぅぅぅ!
「ぷはぁ! んぁぁぁはぁ~。すんごいのぉ流石我が主じゃ、ではモソっと頂くかの」
「ちょ、ベリ、待て、て、手加減……(あの世へ)イっちゃうから……んがぁ」
口腔の粘膜を蹂躙しつつ、尚も吸い尽くさんばかりに魔力が持ってかれる。
「だめぇ~! いい加減にして! ねぇってばもぉ!! あ~もぉっ干からびちゃう!!」
「ぷあ、んく、んひぃいいぃ。――あぁ、なんたる甘美な味わいじゃ。くふ、くふふっ。んふぅぅぅん。おお、全身がまだ歓喜と快感で震えておるわ。ん、なんじゃ皆して?」
「と、とてもうれしそうねベリちゃん? 満足したのかしら?」
「うむ! 天上から落ちたる甘露より尚も濃密な味わい……そしてコクとまろやかさ」
や、やめろ。煽るな。つかどけ、駄魔神!
「あ、アラそぉーなのね……辞世の句はそれでいい?」
「あー……アンジェよ? よすのじゃぞ、それはさすがにチト不味いとワシでも思うのじゃ。それを放てばこのボロそうな砦ごと吹き飛ぶ。よすんじゃぞ?」
アンの指先には火炎球の術が、いつか見た『踊る光』の術の如く揺らめいている。その数は計五個。
「アラ~御忠告ありがとう、も~ちょっとだけ抑えるわね、うふ……うふふふふ」
やばいやばいやばい! 眼が座ってやがるぅっ。
翼竜王から生還するために呼んだのに、それが原因で砦ごと全員お陀仏とかシャレにならねぇぞ。
「いやいや、アンジェ殿。まさかこんな場所で、こんな狭い所でその豪炎球乱舞らしき術はボク達まで助からないのですが? 冗談ですよねぇ!?」
「むむ、目が笑っておらんのぉ、ちと不味いかのぉ? どう思うロミィや」
「駄目って思ったら離れてください。マスタぁ死んじゃいます。まぢ、はぁ……です!」
動け、少しで良いから回れ俺の魔力。……オン!
「う、うむ。ほ、ほれ離れたのじゃ。ワシ、イイ子じゃし? のぉアンジェよ」
「ええ、いい子ねぇ。なら、あんただけ吹っ飛べド変態! 死滅の炎咆哮っ」
だぁ! もう一ランク上の収束炎熱魔法ぢゃねーか、くそったれ!
「こんのぉっ、南無三っ!」
号だか、剛だが言う音が聞こえた後、部屋を滅却させるかのような集約された炎の閃光が俺とベリを包んだ。しかし砦どころか、部屋すら健在。
ぶえぇぇぇ、どうやらイけたみたいだ。
助かったぜ。
久しぶりにステータスがオートで展開され、そこには『バレット・チェンバー』にNewが点灯。
開いてみるとこうだ。
『Gセレクトバレル
バレル1:フレイム・デス・ハウリング』
どうよ?
咄嗟に突き出したグロックにチャージ成功ってワケである。
「ぬくぅぁ。おのれアンジェ! ワシちゃんと退いたのじゃ!
折角主に貰った魔力が結界で台無しではないか。酷いのじゃ! 訴えるのじゃ!!」
おおう、さすが魔人様だぜ。アレの余波を凌ぐ為の結界を張ったらしい。
道理で周りの被害が皆無な訳だ。
「おい、シャレにならねぇぞアン」
「ふ、ふん! あたしの従者であるアンタとそこの変態がこれ位でどうにかなるもんですか」
「おいおい……それにみろ、周りがドン引きじゃねぇか」
約二名ほど失禁しているが見なかったことにする。
乙女の秘密にしておくのでござる。触らぬ神に祟りなし、でござる。
「たははは――ボク国での出来事とかあの一瞬で色々思い出しちゃったよ」
みろ、武導師様が走馬灯見ちゃってるじゃないか。
ロミィは俺に必死でしがみ付いて、えぐえぐしてるし。
つか、あの一瞬で良く俺のとこまで来たもんだ。グロックに吸えて本当に良かった。
「あっあ、あ、アンジェちゃんのお馬鹿ぁ! 死んじゃうかと思ったじゃんかっ」
「貴方のマスターはそんな下手打たないってのよ……って言いたいけど。ゴメン。ちょっとイラっときた。反省してる。たはは」
たはは、ぢゃねぇーよ! ったく。アレをちょっとって言う所がまたなんとも。
「ちょっと違います。反省、要ります。アン様っ」
「あう。ごめんねロミィ。もうしないから……」
「おう、もう大丈夫そうだな。いや~坊ちゃんの主って聞いた時はどんなヤツかと思ったけど、これまた別嬪でぷっつんキレちまった魔導士様が出てくるとはね、あっはっは」
「ヤメテクレ。今アンの機嫌を損ねるなケーナさん。本当に死んじまうぞ?」
「アラ~、アラアラ~? なぁにその気安さは? ね、ケイゴぉ~。アンタにも事情とか色々聞かなきゃなのかな? かな~?」
『げぇ、マジモンのヤンデレキャラじゃん』
等とジェシカが念話を送ってくる。
念話なのに、ぽそりと囁くようにいうなよ。
『はんっ……ミサキさんがソレ言うか?』
つか顔に出すな、勘図かれるからヤメロ。
『私のはちょっとした茶目っ気じゃん! あの人の場合、マジじゃん。キレッキレのキレキャラじゃん!?』
「そこ! 魔力感知できないとでも思ってるの? 内緒話なんてしないでよね? ね?」
「「ア、アイ マム!!」」
「で、なに話してたのかな? 教えて欲しいなぁ~、仲間外れ嫌いだなぁ~。な?」
だ、ダレカタスケテ~。
次回も、プライベートの都合上シフトした日程となります。
一応『11/02(木)AM 02:00』を予定しております。




