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一学生に過ぎない俺が大魔導師の下僕として召喚されたら  作者: 路地裏こそこそ
~一章 守護者の召喚~
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0:テンプレな前置き 所謂プロローグ

さっくり次へどうぞ。

一学生に過ぎない俺が大魔導師の下僕として召喚された結果~プロローグ~



 目が覚めて目に入ったのは、音楽室の様な白い天井と点滴のシリンダーと管。

 病院か? と呟いたか否か。


 真っ白な天井をぼーっと眺めていると、長い、とても長い夢を見た気がした。

 妙にリアルな夢。年数は思い出せないけど何年か過ごした様に思う。


 我ながら『あほくさ』と思うが、とても楽しい夢だった。

 とても悲しい夢だった。

 とても辛い夢だった?

 でも楽しかった。

 安定しない記憶、所詮は夢。


 でもなんで、病院だ? 

 そうだ。学校行事で山へ行ったんだっけか。校外学習。一泊二日でロッジ宿泊。名ばかりの学習な学校行事。仲間と一緒にこそこそと玩具を持ち込んでワクワクキャンプ気分。


 あぁそうそう、サバゲしたんだ。


 大した装備もなしで自由時間にサバゲ。山でサバゲ。サバゲなのに、教師に見つからない様にする方がミッション難易度として高い、そんな遊び。

 服装は『山登りやキャンプの出来る服装』とのラフな指定だったので、まぁそれなり。

 ブーツとジャケットはサバゲ用。


 持ち込んだものは、ハンドガンが二丁。愛用のグロック18とベレッタM9A1。

 分解して、みんなで持ち寄った長物も何本かあったっけ? うん、俺も長物を借してもらった。長物と言ってもどうせ二十メートルの限界射程、所詮は玩具。

 名前なんだっけ、レミ○グスみたいな感じ。


 重かったなあ、なんせ三キロ近くあった記憶がある。グリップやら各所に鉛が入れてあるから無駄に重い思いをした。あれのせいで足を滑らせたんだ。


 そうだ……そうだよ! あれが原因だ。


 俺達はあの時、急に降り出した雨にも関わらず、気にしないで遊んでいた。

 山の天気とか舐めまくり状態。大人と言うか教師もいるし、大勢いるしで無駄に舐めまくり。

 あそこで止めとけばなあ。



 小さな沢の近く、水深は無いと言っても良い様な渓流の流れ。

 大き目の広葉樹によじ登って枝に腰かけた時に、降り出した雨。

 ちょうど登り切って枝に腰を下ろした時に、足音が聞こえた。


 踏まれた下草が接敵を知らせてくれる。

 太めの枝の上で体を捻り、音の鳴る方を見る。

 音が次第に大きくなる。


 至近でも無いケド狙えるだろう。距離、約二十メートル、射程限界、天候は雨、風も少々。

 けど、俺には問題ならない、そんな距離。

 背中のライフルを前に回す。全長は百二十センチ程。


 スコープを覗く。ちょい見辛い。

 仕方無く幹に寄りかかりながら体制を変える。

 まだ狙いにくい、さらに射撃姿勢の調整。

 撃てる、獲った! と思った時にバランスを崩して。


 おちた。





 あれから、今まで見てた夢か。

 何日か寝てたのかな。

 長い夢だった。


 その夢のオチがすごかったけどな。

 なんせ、爆発オチ。

 夢の中で死んだ、爆死だ。

 夢とは言え『リア充状態』で爆発して死亡。


 リア充爆発した。


 リア充してたのになあ。


 そして死んだと思ったら、今現在、病院のベットで管付きの入院患者。

 管付きのワル()の出来上がり。

 

「……アン……」


 ふと、口をつく名前。

 思い出せるかな? と目を閉じる。


 閉じれば、美しいでは言葉が足りない夢で見たあの娘の姿が浮かんだ。

 笑顔が好きだった。

 愛しかった。

 夢の中の彼女はあの爆発で無事だったろうか……。



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