一年戦争②
その日のうちに一年のワルに6組が倒されたと言うのが知れ渡った。
「おい、ジン、今の勢力図教えてくれ」
ジンは、西中の特攻隊長のようなやつだった
一度オレとタイマンしたことがある
「5組はね、まだまだだよ、1組と2組が同盟組んでるらしいから、今んとこそいつらだね有力は」
「森さん、ジンさん、ジュース買ってきましたよーー!!、ジンさんのおしるこどこにも売ってないんで、コーンポタージュにしました。」
パシリのように扱われているのは先日倒した6組の東山。
おいおい、ホントに三中のあたまだったのか
「てめー東山!!、おしるこって言ってんだろーがよぉぉおおぉ!!」
なんでそんなキレる、ジンさん、東山かわいそーだろ。
「ジンさん!、これ自分のおすすめですよ、飲んでみてくださいよ」
「んま、飲んでみっか」
ヶシャ、栓を開けると、湯気が出てきた
ゴク
「うんめめーーー!、東山、次からこれ買ってくれ」
「やっぱ、ジンさんは、わかってますわー!」
ーー一昨日ーーー
東山を倒したあと、ジンと帰ろーと思ったら
東山が立ち上がり、こっちにきやがった
「まじかよ、とんだ、クレイジータフボーイだな!」
森がそう言うと東山が
「森さん、ジンさん、自分を舎弟にしてください!」
そこから、東山が舎弟??いや、パシリになった。
ーー某事務所ーー
壁には一年の強者の写真が貼られていた
東山は×印がついていた、あと、8組、7組のやつにも×印がついていた。
「んだよ!、東山に期待してたのによ」
こういうのは東山の一個上の加藤守
「かーちゃん、5組の森とジン、どうおもう?」
加藤のことをカーちゃんと呼ぶのは、リーゼント姿のいかつい男、2年、松田俊
「あいつらはダークホースだぜ。特に森はよ」
「大穴か、アハハ!」
ーー1組教室ーー
「てめぇーー!、昨日はよくも裏切りやがったな!」
「うるせんだよぉ!、板東!、てめーにはもうついてかーねよ!」
叫び声と同時に板東が吹き飛んだ
「これは、1組戦争するってことでいいんだな?、狩谷!」
「おい!始まるぞ!」
野次馬が集まり始めた
「おらぁぁおぉぁ!」
板東は叫び声と同時に走り出した
「一撃で終にしてやんよ!」
板東の右ストレートが放たれる
板東の右ストレートが空を切る
「なっ!」
狩谷が、右ストレートをよけたのだ、そして、アッパーを放った
「グッ!、こんなもんかよぉぉっ!」
狩谷のアッパーは板東のアゴを捉えた筈なのに、板東は耐えていた
「おい!、狩谷、お前は今日で終わりだよ!、おらー!!」
板東が、ケツポケットから鉄の棒をとりだした
「てめぇぇー板東!、そんなんで、俺に勝って面白いかよ!」
ゴン、ゴン
狩谷の頭や、腹が、容赦なく叩かれる
「ハァハァハァハァ、俺の勝ちだぜ。刈谷!」
「どの面 下げ て、言ってんだよ」
途切れ途切れ聞こえる狩谷の声
「てめぇーまだくたばってないのかよ!、これで終わりじゃい!」
ゴン!
「あっけないね狩谷君も、安佐中の狂犬と言われたお前も終わりだな」
「まてゃ だお ってないぜ」
「あん?なんて??」
シバかれた狩谷が立ち上がり、
「まだ終わってねーって言ってんだよぉ!」
もう立つ気力すらないのに狩谷はまだ諦めてない
「板東。てめぇーは俺の倒さなくちゃいけねーな!
てめぇーみてーな、カスは俺が倒してやるよ」
「狩谷ー!、ならやってみろよ!」
板東の鉄の棒が狩谷に向けて振り下ろされた
バシッ!
狩谷が、止めた
「っな!、馬鹿な、ハラ立つやろーだ!さっさとくたばれや!」
「くたばるのはてめぇーだよ!」
ローキックで相手の体制を崩した
「アディオス、板東!」
体制がくずれた板東の、顔面に狩谷のパンチが
入った
「1組討ち取ったなり。」
ーージン宅ーー
「森、知ってるか?
最近ここらで、調子乗ってる暴走族がいるの」
「知らねーよ、暴走族とか興味無いから」
「それがよー、そのメンバーの中に3組代表者がいるんだよ」
ジンがニヤニヤしている
「はいはい、わかりました、いくか!」
ボーボボボーボボボーボー
甲高いエンジン音が街に響いている
「おい!、村本!、てめー1年戦争かってんだろーな?」
「林さん、俺が暴走族入ってるってだけで、怖くて誰もきませんよ、アハハ」
街を走り続けていると、目の前に単ラン二人が立っていた
「んだよ!、あいつら!」
と言わと、二人がこっちめがけて走ってきた
ダンっ!
飛んで、仲間の一人に飛び蹴りを、食らわした
がシャン!、バイクが倒れた
「てめーどこのもんやぁあ!!」
「俺は暁斎高校のジンじゃぁぁあ!!」
オラオラ!!
ジンが無双している。
「総長!、こいつヤバイっすよ!」
「村本、こいつら1年戦争のやつらだろ、てめーがけじめとれ」
「わかりました、こりゃー!ジン!!
オレとヤレや!」
ジンの初陣が始まった