表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様はずっと見ている  作者: 浅川
プロローグ
1/9

ある投稿怪談

 本日の投稿怪談はこちらです。



 これは今からもう約五十年前くらいの話です。随分、前の話ですね。



 私がまだ小学生の頃、近所に私が密かに憧れていたお姉さんがおりました。



 憧れていたというか一目で恋をしてしまったという言った方が正しいでしょう。



 背が高くてスタイルも良く、ファッションセンスも抜群。



 私のようなまだ恋というものをよく知らない男児はもちろん、どんな年齢層の方でも彼女を目にしたら惹かれないという人はいないだろうと思うくらいの美人でした。



 何度目かの、彼女をまた目撃したある日、僕はある決心をします。



 それは彼女を尾行してお住まいはどこなのかを突き止めることです。



 いやーまだ小学生だからかわいいで済まされるかもしれませんがやっていることは完全にストーカーですね。



 まぁ、いいでしょう。



 それで難なく自宅を突き止めることができました。



 やはり彼女は上品そうな家に住んでいました。



 庭も広く、最近建てられたであろう二階建てのエレガントな家。



 私の家から歩いて五分もかからず着くことができる距離の家でした。



 表札を見ると●●とプレートに彫られており、彼女の苗字も知ることができたわけですが……。



 これだけ大きい家だと一人暮らしではなさそうなので、もう婚約者がいるかもしれないと思うだけでもがっかりしてしまったのを今でも覚えています。



 おぉー人生で初めての恋による嫉妬というやつですね。



 彼女と付き合える、結婚できる男性とはどんな人なのか?



 僕は家が分かるとつい時間がある時にはその家の近くまで行き様子を探ってしまいます。



 本当にストーカーになっていますね。



 しかしどうやらこの家には夫と思われる男性も両親、兄弟らしき人も見かけず彼女以外は住んでなさそうかもしれないと分かります。



 あっ、そうなんですね。



 そうなると彼女はなぜこんな大きい家に住んでいるのか? その点が気になってしまったのですが……。



 そこからしばらくして私は衝撃的な光景を目にします。



 彼女の家から若い二人の男女が出てきたのです。



 女性の方は私が恋していた彼女ではありませんでしたが、そちらも負けじと美人でした。



 この二人は見るからに夫婦であろう空気を醸し出していたのですが、ここで私はあれ? と思います。



 この家には彼女とこの男女、二人の三人暮らしなのか?



 そうであるならこの男性はなんて羨ましいと思うわけですがいや、あの二人を私はここまで一度も見たことがありません。



 一緒に暮らしているのなら一度くらいはお目にかかっているはずです。



 ……この子、どれだけ彼女の家を監視してたんでしょうねー。



 それどころかこの日、以降はなんとこの二人の男女をよく見かけるようになったのですが私の恋する彼女は一度も見かけることはなくなってしまいました。



 あっ、そうなんだ。



 これはもしや住人が入れ替わっている?



 私は頭が混乱してしまいました。



 ともあれ彼女を見かけなくなってしまった以上は私のこの家に対する興味も薄れていきました。



 新たに登場した美人にはもう婚約者がいるみたいですし。



 インターホンを押して尋ねる勇気もなく、徐々に私の人生からこの家のことは隅に追いやられます。



 そこから五十年ほどが経ち、つい数日前に……。



 えっ、ここから一気に時が飛ぶな!




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ