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異世界ちっちゃなパン職人、焼けば魔獣が寄ってくる!? 〜みんな私のパンにメロメロです!!〜  作者: ありぽん


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第27話 動き出したパン作りと、いろいろ決まったこと

「よし、じゃあ今日は、お菓子屋さん巡りしようぜ!」


「そうだね。ヒトミ、確かパンにお菓子を使えるんだっけ。まだヒトミのパンはできていないけど、ヒトミのパンが焼けた時のことを考えて、パンに合うお菓子を探しておこうか」


「うん!」


『お菓子はそのままでも美味しいじょ。だけどパンと一緒だったら、もっと美味しいはずだじょ!! おいら楽しみなんだじょ!!』


『お前はそんなこと関係なく、何でも美味しいって言って食べてるだろう』


『パンは別だじょ。家のご飯も街のご飯も、何でも美味しいじょ。でもヒトミのは、違う美味しさなんだじょ。それが分からないグルルは、ダメなんだじょ』


『フンッ。俺はお前よりも食通だからな。お前に食のことで負けるわけがない』


『……この前、ヒトミのパンと間違えてたじょ』


『あれはおかしいと思いながらも、相手がせっかく作ってくれた物だったからな。話を合わせて美味しいと言っただけだ。決してヒトミのパンと間違えたわけじゃない』


『……絶対に間違えたじょ』


「ほら、2人とも。今そのことで揉めないようにね。またお店通りへ行くのが遅くなるから」


「良いじゃん。兄さんとヒトミと俺で行けば。どうせ気配や匂いで、場所なんかすぐに分かるんだから、後から来ても問題ないだろ」


「ダメだ。父上と母上から、必ず一緒に行動するように言われているだろう」


「だってこのままじゃ、また行くのが遅くなるぞ?」


「ぐるる、もるー、けんかちない。ふたりのしぇいで、おみしぇどおりいくのおしょくなったら、おかちかってあげない」


『喧嘩なんかしてないじょ!』


『今日は甘い物でも買ってもらうか』


 はぁ、まったく。ただお店通りに行くだけなのに、何でいつも揉めるかな。


 私がジェイコブさん、改めパパたちのお屋敷に来て、1ヶ月とちょっと。この1ヶ月、いろいろなことがあったんだ。


 まず、今言った通り、ジェイコブさんをパパ、オリヴィアさんをママって呼ぶようになって。それからパパたちには子供が2人いて、上のお兄ちゃんがエリオットお兄ちゃん、2番目のお兄ちゃんがセドリックお兄ちゃんで、2人のことをお兄ちゃんって呼ぶって決まったよ。


 いや、最初ね、セドリックお兄ちゃんには、兄貴って呼んでくれって言われたんだけどね。それを聞いてすぐに、ママとエリオットお兄ちゃんがダメだって怒って。私も兄貴はちょっとってことで、エリオットお兄ちゃんと同じ、お兄ちゃん呼びに決定したんだ。


 静かに話すのがエリオットお兄ちゃんで、元気な話し方がセドリックお兄ちゃんだよ。


 次に、ここへ来たばかりの頃、パパたちにパンをあげたでしょう? それで、食べてすぐに美味しいって連呼して、勢いよく残りのパンを食べ終わると、その勢いのままどこかへ行っちゃって。


 あの後も、パパもママもかなりバタバタしていて、何かと思ったら、パパたちの家で働いている料理人さんたちと、パンについて話をしていたみたい。


 ただその時は、私は家に来たばかりで倒れるわ、まだ家に慣れていないのに、他のことを聞いて、また具合が悪くなったらと。パパたちは私のことを考えて、何も聞かずにいてくれて。半月経ってから初めて、パパとママとパンについて、詳しい話を聞いてきたんだ。


 それで、グルルたちに話した通りのことを、そのままパパたちに伝えたの。もしパンを作ることができたとしても、材料が違えば、作り方が違えば、同じパンを作ることはできないかもしれないっていうやつね。


 そうしてその話から約1週間後。私が自分で自由に、迷子になることなく、お屋敷の中を歩けるようになって、体調も万全になったころに、今度は料理人さんが話を聞きにきて。それからこの世界のパン作りを、見学させてもらえるようになったんだ。


 この見学が、いろいろと衝撃だったよ。さすが地球と異世界とは違うなと思ったというか。違うことだらけで驚いたって言うか。なにしろこれは大変んだっていうのが、最初の感想だったかな。


 あ、そうそう。ちなみに異世界のパンだけど、お世辞にもあまり美味しいとは言えず。どんな感じかと言えば、硬くてパサパサでボソボソしていて、風味もなく、飲み物がないと口の中の水分を全部持っていかれるって感じ。


 でもママ曰く、お屋敷のパンは、街で売られているものと比べると、柔らかくて美味しいパンらしくて。


 これじゃあ、別にプロじゃなくて、趣味がパン作りってだけの私のパンでも、美味しいって、あの騒ぎになるはずだって納得したよね。


 そしてまず、パンを作るのに必要な物について。道具も材料も、地球の物とは名前は違うけど、一応は揃っていて。これに関しては、何とかなるかなって感じだったよ。


 ただそれが、私のパンの作り方に合っているかどうかまでは、見ているだけじゃ、さすがに分からなくて。作る時に確認するしかないかなって。


 次に、粉問題。なんかね、やたら粉がいっぱいあったんだよ。地球にも、パン作りに必要な粉はいろいろあるけど、その場で教えてもらっただけでも、15種類もあってね。しかも、全部揃っている時は、25種類もあるって言うの。


 しかも、どの粉がパンに適しているとか、その中でも、どんな種類のパンに使ったら良いかとか、あまり気にしていないみたいで。


 だからこれについても、実際に作ってみないことには、ってことで。大変だけど、1つずつ調べることにしたよ。


 最後は、パンの焼き方について。うん、これはね、私の焼き方にするだけで、この世界のパンは、かなり美味しくなるんじゃないかなって思いました。

 半分は、焼き方の問題なんじゃないかって思うくらいの焼き方だったの。まぁ、絶対とは言えないけど、たぶん美味しくなると思うよ。


 ということで、私は最初に、道具の確認をちゃちゃっと終わらせて。その後は、粉の確認から始めることにしたんだ。


 そして今は、残り10種類のところまで来たところ。明日また調べるつもりだから、一応、明日で粉の確認は終わる予定かな。


 今のところ、いくつかは目星をつけたんだ。薄力粉なら、サラサラでふわふわしていて、水分を入れるとダマになりやすいから、これかなぁ?

 強力粉は、少し黄色みがあって、さらさらしているけど、水分を入れるとまとまりやすいから、たぶんこれかな? ってね。あとは、これは米粉っぽいものもあったし。


 ただ、本当に素人の見分けだから、どこまで合っているのかは分からないんだけど。合っていればいいなぁって思ってるよ。


 こんな感じで、他にも調べなくちゃいけないことは多いけど、一応、パン作りに向かって、いろいろ進んではいるかな。


 それからパン以外のことだと、私にお客さんが訪ねてきたよ。

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