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異世界ちっちゃなパン職人、焼けば魔獣が寄ってくる!? 〜みんな私のパンにメロメロです!!〜  作者: ありぽん


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第10話 『残りのパンが少ない問題』対策会議、継続

『森の出口付近まで行ってらが、それらしき気配はなかった』


『少しもか?』


『ああ、まったくだ。いつもなら、もう奴らが来ててもおかしくないんだがな』


『森の出入り口付近でそれだと、これから来るとしても、ここまではかなりの日数がかかるか』


『まぁ、乗ってくる魔獣にもよるがな』


『何かあったのかしらね』


『もしも人間の方で、何か問題が起きているのなら、そんな場所へヒトミをやりたくはないが。だがヒトミの生活を考えるとな』


 グルルたちが私の方を見てくる。昨日、私たちと一緒にいなかったグルル。一体どこへ行っていたかというと、森の中を回ったあと、森の出口付近まで、人の気配を探しに行っていたんだ。


 私を人に保護してもらうってやつ。定期的にここへ来る人たちがいて、いつもなら来ている頃なんだって。だけどこの頃、森へ入ってくる人は1人もおらず、様子を見に行った方が良いんじゃないかってことになって、グルルが確認に行ってくれたの。


 ここで生活を始めて3週間。みんなのおかげで、何も困ることなく生活ができている私。だからみんなには迷惑かもしれないけれど、ずっとここで生活しても良いかも、なんて思うこともあって。


 ほら、もう少し大きくなれば、もっとしっかり行動できるようになるだろうし、今よりはみんなに迷惑をかけずに、生活できるかなと。まぁ、パン問題は別としてね。


 だけどグルルやシエラ、アースたちがね……。


 確かにここでも生活はできるけれど、それでもやっぱり、人間の生活とは全く違うこともある。


 だからきちんと、人間たちが暮らす場所で生活をするべきだ。そしていろいろな種族の者たちと出会い、いろいろなことを学ぶと良い。そして時々、この洞窟へ遊びにくるのが、ちょうどいい距離感なんだろう。


 と、まぁ、口ではこう言っているが、ヒトミはもう俺たちの家族で、ここがお前の家だからな。ここへ戻ってくる時は、最初の家に帰ってくる感じか。人間の方の家は2番めの家な。


 なんて、話してくれたの。


 そこまで考えてくれているなんて。まったく、ここにいる魔獣たちは、どれだけ私のことを思ってくれているのか。そしてどれだけできる魔獣たちなのか。うん、ここが私の第1の家だよ。


 ただ、実際問題、みんなが言っていることは間違っていないからね。だからその定期的に来る人たちが来たら、保護してもらえると良いな、とは思っているんだけど。その人たちが来ないんじゃ、どうしようもできないし。


 ちなみに定期的に来る人たちだけど、この森にしかない素材を取りに来るみたい。しかもなるべく森を荒らさないようにってことで、探す場所も限定しているから、森や洞窟を荒らされることはないって。


 それから、素材が見つからない時のことを考えて、この森や洞窟のことを熟知している魔獣たちに、素材を探して欲しいと頼んでくることもあり。その場合は、素材と何かを必ず交換することになっているらしい。


 この交換があって、グルルたちは人と関わりを持っていたんだよ。この間はお酒をもらったとか?


 まぁ、絶対の魔獣と人が戦うことがないかって言われると、そうじゃないけど。ほら、私とパンを守るため、魔獣だろうが人間だろうが襲ってくる魔獣たちを、グルルたちが大人しくさせたでしょう? 


 その魔獣たちと人間が揉めるのを、別にグルルたちが止めることはしないの。森の力のバランスっものがあるからって。そのあたりはノータッチみたい。あくまで交換する時だけの関係ね。


 最初その話しを聞いた時、パンでバランスが崩れてるんじゃんって言ったよ。だって私とパンを守るために、みんなを大人しくさせたんだから。


 そうしたら、あくまでも最低限大人しくさせただけだから、問題ないって。ただ、どれだけでも、今までの森と比べたら平和のなったから、みんな喜んでいたらしい。


 それから、その誰彼構わず襲ってくる魔獣たちの中で、1番力を持っていると言われている、トラに似ているけれど、大きさが5倍もあるタイーガという魔獣がいるんだけど。

 名前はタガットで、そのタガットにパンを少しお裾分けしたんだ。というか、普通に貰いに来てね、だからあげたの。


 あの時のみんなの驚きようと言ったら。まさか大人しくパンを貰いにくるとはって、かなり驚いていたよ。


 それとその時、赤ちゃんタイーガも来ていてね。その子は時々遊びに来るようになったんだ。タガットと一緒に。これにもみんな、だいぶ衝撃を受けていたよ。


『しかし、本当にどうしたものか。ヒトミのパンのためにも、俺たちのパンのためにも、人間に来てもらわなければ、話は始まらないからな』


『誰かに呼びにいかせるか?』


『いや、それだと攻撃される可能性がある』


『ならば……』


 このあとも、『私の持っている残りのパンが少ない問題』の話し合いは白熱し、お昼ご飯を挟みながら、夕方まで続いたんだ。




      ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆




【あとがき】

いつもご愛読ありがとうございます。ありぽんです。


12月8日、本日より

カクヨムコンテスト11のランキングが表示されました。


嬉しい報告です!!

こちらの作品


異世界ファンタジー【女性主人公】部門


16位!!


にランクインしました!!


これも皆様の応援のおかげです。

本当にありがとうございます。

とっても嬉しいです!!


このまま最後まで頑張りますので、引き続き応援のほどよろしくお願いします。

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