表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

魔王を倒したら大魔王が現れ、そいつを倒したら超大魔王が現れたんだが

作者: たこす

思いつきですいません。

マンガやアニメって、強敵を倒すとさらに上がいるというパターンが多いよねっていう話を極端な感じで書きたくなりました(笑)

「くらえー! ライトニング・サンダーボルト・アターック!」

「ぐわあああああああ!!!!!」



 その日、ついにオレは魔王を倒した。

 生まれ故郷のガーナ村を旅立って3年。

 長かった冒険についに終止符を打ったのだ。


 オレの放ったライトニング・サンダーボルト・アタックを受けて魔王は粉になっていく。

 それを見ながらオレは「はー」とため息をついた。


「お、終わった……。ようやく……」


 これで世界は平和になる。

 人類を滅亡させようとモンスターを送り込んでいた魔王は倒した。

 これから先は平和な世界が待っていることだろう。



 しかし、そう思ったのも束の間。



 魔王と戦っていた玉座の間から不気味な声が鳴り響いた。


「ふはははは! 勇者よ、まさかこれで終わりだと思ってはおらんだろうな」

「だ、誰だ!?」

「貴様が倒したのは四人いる魔王のうちの一人よ。同じ強さの魔王がまだ三人いるのだ」

「な、なんだって!?」

「そして!」


 声は実体となってオレの目の前に現れた。


「余が四人の魔王を束ねる王。その名も大魔王だ」


 魔王を束ねる大魔王。

 その事実に愕然となる。


 まさか、これで終わりではなかったなんて。


「魔界よりモンスターの大群を呼び寄せて、すぐにでも人間界を滅ぼしてくれよう」

「そんなこと、させるかー!!」


 オレは渾身の力を振り絞って立ち上がると、大魔王と名乗ったそいつに聖剣をお見舞いした。


「ライトニング・サンダーボルト・アターック!!」

「ぐ、ぐおおおおおおおおおお!!!!!!」


 まさかまだオレにこんな力が残ってるとは思ってなかったのだろう。

 大魔王はオレの一撃によって真っ二つになった。


「ぐふっ、ま、まさか、余がこんなところで……」


 そう言って粉になる大魔王。

 オレはそれを見届けて「はー」とまた大きなため息を吐いた。

 魔王があと三人いるというが、大魔王を倒したのだ。しばらくは何もしてこないだろう。


 満身創痍で帰ろうとしたオレの耳に、また不気味な声が鳴り響いた。


「ふはははははは! 魔王、大魔王と立て続けに葬った人間の勇者よ。見事なり!」

「だ、誰だ!?」


 見ると今度は大魔王のビジュアルにそっくりな黒マントの男が闇の中から現れた。


「魔王も大魔王も所詮、私の駒よ。私こそがその上に立つ本物の魔王。超大魔王だ!」

「超大魔王だって!?」


 ダサい!

 なんかダサい!

 でも確かに大魔王よりも強そうなオーラを放っている!


「人間界の進行を大魔王に任せたのが失敗だった。ここは私自ら人間界に攻め込もうぞ」

「さ、させるものか! くらえ、ライトニング・サンダーボルト・アターック!」

「ぐ、ぐおおおおおおおおおおお!!!!!」


 なんかヤバそうだったので一気に必殺技を浴びせたら超大魔王は粉となって消えた。


「はあ、はあ、これで……」

「ふははははは! まさか超大魔王をも倒すとはな。人間にしてはやるではないか」

「だ、誰だ!?」

「我こそは超大魔王を従える存在。超スーパー大魔王だ!」

「超スーパー大魔王!?」


 ダサさに拍車がかかっている!

 超ってついてるのにスーパーなんてつけてる!

 ダサッ!


「人間界など我の拳ひとふりで……」

「ライトニング・サンダーボルト・アターック!」

「ぐおおおおおおおおお!!!!!」


 超スーパー大魔王は、オレのライトニング・サンダーボルト・アタックで粉となった。

 倒せるかな? と思ったが、倒せたようでよかった。


「はあ、はあ、はあ……」

「ふはははは! 超スーパー大魔王すら倒すとは。しかし、きゃつも所詮は我輩の下僕。我輩こそが魔界のボス。超スーパーウルトラ大魔王だ!」

「超スーパーウルトラ大魔王!?」


 ネーミングセンス!


「貴様はここで八つ裂きにしてくれようぞ」

「ライトニング・サンダーボルト・アターック!」

「ぐ、ぐおおおおおおおおお!!!!!」


 油断してる隙に必殺技をお見舞いしてやった。

 するとまたもや声が聞こえてきた。


「ふははははは! 超スーパーウルトラ大魔王も朕の部下なり。朕こそ正真正銘……」

「ライトニング・サンダーボルト・アターック!」

「ぐおおおおおおおおお!!!!!」


 どうせ出オチだろうと思い、続いて現れたヤツも粉にしてやった。


「ふははははは! 超スーパーウルトラアルティメット大魔王もワシの部下……」

「ライトニング・サンダーボルト・アターック!」

「ぐおおおおおおおおお!!!!!」


 なんかよくわかんないので粉にしてやった。


「ふははははは! 超スーパーウルトラアル……」

「ライトニング・サンダーボルト・アターック!」

「ぐおおおおおおおおお!!!!!」


 名乗らせる前に粉にしてやった。


「ふははh……」

「ライトニング・サンダーボルト・アターック!」

「ぐおおおおおおおおお!!!!!」


 笑い終わる前に粉にしてやった。


「ふ……」

「ライトニング・サンダーボルト・アターック!」

「ぐおおおおおおおおお!!!!!」


 笑う前に粉にしてやった。



 その後、数十回「ライトニング・サンダーボルト・アタック」で敵を打ち倒したオレは、ようやく打ち止めになったところで力尽きた。


「はあ、はあ、はあ……も、もうさすがに出てこないよな……」


 これ以上出てきても戦えない。

 さすがに「ライトニング・サンダーボルト・アタック」の連発はキツすぎる。


 追加で現れないことを確認すると、オレはゴロンと床に寝転がった。

 すると一人の男が玉座の間に入って来た。


「やいやいやい、魔王! オレ様が相手だ!」


 金色の鎧を身にまとった戦士っぽいヤツだった。

 敵ではなさそうだが。


「だ、誰だ?」


 声をかけると、そいつは猛ダッシュでオレに近づいてきた。


「おお、勇者どの! ご無事でしたか!」

「無事ではないけど、生きてるよ。ってか、誰?」

「これは申し遅れました! オレ様、いえ私は王都騎士団の騎士団長です!」

「王都騎士団の騎士団長?」


 ってことは、救援か。

 助かった。


「で、魔王は?」

「オレが倒した」

「なんと!? 勇者どのがお一人で!?」

「ああ、なんとかな……」

「さすがです! 軍団長、魔王は勇者どのが倒したそうです!」


 騎士団長が声をかけると、その後ろから一人の男が現れた。

 ガタイが大きく、声をかけた騎士団長よりも強そうな風体をしている。

 彼は驚愕の表情を浮かべながらオレを凝視していた。


「な、なんと!? 勇者どのがお一人で!?」

「やはり勇者どのですよね、軍団長!」

「うむ。これは超軍団長にご報告だな! 超軍団長! 魔王は勇者どのが一人で倒したそうです!」


 軍団長が声をかけると、さらに大きな男が現れた。


「なに!? 勇者どのが一人で魔王を!?」

「さすがは勇者どのですよね!」

「うむ。これは超スーパー軍団長にご報告だな! 超スーパー軍団長! 魔王は勇者どのが一人で倒したそうですぞ!」


 するとさらに大きな男が……(略)



 その後、軍団長のボスたちが次々と登場し、オレにねぎらいの言葉をかけていった。


「よくやった、勇者どの。これで世界は救われる!」


 最終的には超スーパー・ウルトラ・ミラクル・パーフェクト・アルティメット・エキサイティング・ワンダフル・ハイパー・ビッグ・アメージング軍団長まで登場したが……。



 正直、どうでもよかった。




なんだこれwwって思っていただければ幸いです。


お読みいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ