インスタグラム
スマホに凜々花のインスタを登録してあった。
そのインスタには最近はあの人、三条さんの写真が写るようになった。
いろんな場所に遊びに行っているようだ。
遊園地や公園を歩くあの人はうっすらと笑っている。
よかった幸せなんだな。
俺はやっとあの人を幸せにできたという満足感に浸っていた。
凜々花のことはちょっと惜しいと思う気持ちもあったが、それでも一番はあの人だった。あの人が幸せにならないのに俺が幸せになるわけにはいかない。
凜々花もちょっと誤解があっただけで、そのうち凜々花もあの人の良さに気が付いてあの人に愛された幸せをかみしめることになるだろう。
それを見届けてから自分の幸せをつかもうと決めていた。
そして俺は三条さんのフェイスブックを開いた。
三条さんのフェイスブックには顔を隠された状態だが、服装で凜々花らしい女が映っている。
手をつないでいる写真もあるがすべて顔はハートのモザイクで隠されている。だけどやっぱり凜々花だと思う。
凜々花の写真に写っていた公園が背景だった。
それでも三条さんは嬉しそうなので俺はこれでよかったんだとしみじみと思った。
俺は心から二人の幸せを祈っていた。
俺は二人があっていた公園に行ってみた。
なんという偶然か、二人が隣り合って歩いていた。
あの人の幸せそうな笑顔、やはりこうしていてよかった。
凜々花は俺に気づいたようで気まずそうに顔をそらした。
俺に後ろめたいことなんかないんだ。だってそれが俺の望み。俺は凜々花に笑いかけた。
凜々花はうつむいたまま俺から目をそらし続けた。




